オススメのケバブ屋さんはどこですか?
よく頂くご質問ですが、たまに「日本一のケバブ屋はどこですか?」という踏み込んだ質問をされる方がいらっしゃいます。その時は「チキンケバブは熊本ですけど、大丈夫ですか?」と伺います。ふざけているわけではなく、本当に真剣です。
熊本県熊本市の繁華街、下通りにある「ドイケバブ」さんは、焼き立てのチキンにオリジナリティあふれるソースが特徴的なお店。
一度食べて以来、「日本一のケバブ」を聞かれたら、ドイケバブさんが日本で1番のチキンケバブのお店だと答えております。このケバブを食べるために、熊本を訪れる価値があります。
そのドイケバブさんが、2020年7月31日をもって10周年を迎えられたそうです。
本当におめでとうございます!
私がケバブのブログを書き始める半年前。2016年2月11日。
純粋に個人の趣味として、会社の有給を使って九州のケバブ屋さん巡りをしていたとき、「熊本 ケバブ」で唯一検索にヒットしたお店がドイケバブさんでした。
佐世保のケバブ店から特急と新幹線を乗り継いで、お店に到着したのは夜。お店の前のメニューを見て「マジか…」と驚嘆しました。
ソースに甘口や辛口がなく、サウザン、テリヤキ、チリ、グリーンカレー、白ゴマ…見たことがない単語が並んでいて、これが衝撃的でした。オリジナリティーがあるソースを提供するお店というのはあるにはあるのですが、ここまでの種類はありませんでした。ポスターでは8種類ですが、現在は10種類。ちなみに「ジンジャークリーム味」、みなさん味の想像ができますか?
さっそくグリーンカレーソースのチキンケバブ(ラップ)を頂きましたが、体に電撃が走りました。この日、2016年2月11日から4年半が経ちます。日本全国そして世界でケバブを食べてきましたが、これほどの衝撃を受けたケバブは片手で数えられます。ケバブファン人生、初めての衝撃でした。
下味がしっかりしているプリプリのチキン、それに絡みつく程よい辛さと肉の味を潰さず逆に引き立てるグリーンカレーのソース。さらに、しっとりと香ばしいフラワートルティーヤと野菜が口の中で混ざり合う極上体験。
なにがなんだかわからぬままに食べ終わると、グリーンカレーの程よい辛さの爽やかな香りが鼻に抜けていきます。呆然としている自分だけがその場に置いてけぼりにされました。
ジャンジャンソースのケバブサンドを頂きました。こちらも豆板醤の旨味を活かしつつ食べやすくまとめられていて、濃い味なんですが肉の味そのものは潰れず、むしろ噛むたびにチキンの旨味が染み出て混じり合っていきます。
2つとも「すごいケバブを食べているな」という実感がありました。
ドイケバブのマスターは土井さん。短い時間でしたが、熱くケバブの話をさせて頂き「ここまで気に入ってくれたなら」と頂いたのが、5周年記念で作成されたバッジ。記念写真も撮らせて頂きました。
研究熱心な土井さん。東京でケバブグランプリが開かれたときには、お店を休んで東京へいらっしゃり、その際は一緒に会場を回らせて頂きました。「作る側のプロ」の視点からの指摘や感想の数々、大変勉強になりました。
遠方ということもあって、私が訪れたのは2016年2月、2018年4月の2回だけですが、ドイケバブさんの味は褪せることがありません。ただ時折思い出しては猛烈に食べたくなります。そして「もうすぐ2年だから、そろそろ行かなくては…」と思ったタイミングでのコロナ禍です。
コロナ禍が終わったら、いの一番にドイケバブさんに行きます。その日が来ることを心から願っております。
素敵な味と思い出を振り返りつつ、改めて10周年、おめでとうございます。
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