暑い季節になりました。
ビアガーデンやバーベキューで、ビールが進む季節です。
そんな中、2週間ほど前からいくつかのトルコ料理店で、新しいトルコビールが入ったと宣伝がされるようになりました。しかも、驚きの10種類同時入荷なので、「これは早くコンプリートしなくては!」とトルコ料理店へ駆け込み、先日無事にコンプリートした次第です。
今回はドネルケバブから離れて、ビール初心者の私が10種類のトルコビールについて、1つ1つご紹介していきます。
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「ゴクゴク飲めるオールラウンダー」
1.VENÜS PİLSNER
(ヴェニュス・ピルスナー)
・アルコール度数:4.6%
・オススメの温度:冷たい
トルコのトゥボルグ(Tuborg)社、イズミルの工場で生産されたビールです。料理と一緒に飲みやすい淡い味わいのビールです。炭酸がほどよく、ひと口の飲みごたえはしっかりとしているのですが、のど越しは軽やかです。鼻に抜けていく余韻も嫌味はないです。ドネルケバブにも合うかもしれません。
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ここからご紹介するZIKKIMM (ズックム)シリーズは、トルコで初めてのクラフトビールブランド。トルコの飲料メーカー「ガリポール(Garipoğlu)グループ」傘下の「Park Gıda(パルク グダ)社」が製造しています。
▼Park Gıda(パルク グダ)社 ウェブページ
http://parkgida.com.tr/global/
「飲みやすいIPA」
2.ZIKKIMM IPA
(ズックム アイピーエー)
・アルコール度数:5%
・オススメの温度:冷たい~常温
この後ご紹介するZIKKIM DEEPを大人しく飲みやすくしたような一品で、IPAにしては軽やか。私のようなIPAビール初心者としては、こちらのほうが飲みやすいと感じました。のど越しはまろやかで、長話をして常温に近付いても、それはそれで味わい深いです。
「オレンジ香る無濾過ビール」
3.ZIKKIM WEISS
(ズックム ワイス)
・アルコール度数:4.9%
・オススメの温度:冷たい
鼻を近づけただけでわかる柑橘の香り。果実感ある香りはビールと思えないほど。飲んでみるとのど越しはしっかりしていて、一瞬甘みを感じます。飲んだ後の余韻は果実のビターな味とホップの匂いで、思わずチョコやドライフルーツなどと合わせたくなります。デザートビールとして楽しめそうです。冷やしたものと常温の2回試しましたが、こちらは冷たいほうが飲みやすいです。
「黒ビール好き大満足のスペシャルビール」
4.ZIKKIM DEEP
(ズックム ディープ)
・アルコール度数:8.5%
・オススメの温度:冷たい
特殊な製法で1回だけ発酵させて濾過をしていないビールは、色、香り、味のすべてが濃厚です。のど越しが意外とスッキリしていて炭酸も少ないので、旨味を存分に楽しめます。そして驚いたのは料理の邪魔をしないことで、味の濃い肉料理と一緒に食べていたのですが、むしろ合うような感じでした。
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ここからご紹介するGARA GUZU(ガラ グズ)シリーズは、2009年にトルコのムーラ県(人気リゾート地マルマリスがある県)で始まった家族経営の醸造所が作る、新鋭のクラフトビールです。
▼GARA GUZU(ガラ グズ) ウェブページ
「スパイスの風味豊かな酸味少なめのセゾンビール」
5.MAYHOŞ -SAISON-
(マイホシュ セゾン)
・アルコール度数:5.5%
・オススメの温度:ぬるめ~常温
スパイスや薬草のような香りがします。黒蜜を濃くしたような複雑な香りを、私は「ハーブ感」と表現しました。味わいも独特でビールなのですが、何かエキゾチックな「ハーブ感」がします。冷たい状態だと酸味をあまり感じず、常温に近づくにつれて少し酸味が出てきてセゾンビールらしくなります。トルコ料理に合わせるとしたら、味の濃い煮込みが良いかもしれません。のどごしは軽やかで、鼻に抜ける「ハーブ感」の余韻も良いです。
「爽やかなグレープフルーツビール」
6.GARA GUZU IPA 4C
(ガラ グズ アイピーエー 4C)
・アルコール度数:6%
・オススメの温度:冷たい~ぬるめ
グレープフルーツが主題のビール。柑橘とはまた違うすっきりとしたビターなグレープフルーツの香りは、鼻を近付けるだけで感じます。味わいはビールにグレープフルーツの味。のど越しは軽く炭酸も弱いのでゴクゴク飲めます。料理と合わせるより、ビール単品やアペタイザーとともに頂くと良いかもしれません。
「ビールを超える奥深い味わい」
7.GARA GUZU KIŞ BİRASI WINTER ALE
―KARLI KAYIN ORMANI―
(ガラ グズ クシュビラス(Winter ALE)
―カルル カユン オルマヌ―)
・アルコール度数:6.4%
・オススメの温度:冷たい~常温
KARLI KAYIN ORMANI(カルル カユン オルマヌ)とは、現代トルコの詩人「Nazım Hikmet(ナズム ヒクメット)氏」の詩で、日本語で“雪降るブナの木”という意味。この詩をイメージして作られたのが、このビールです。香りは淡く、飲んでみると苦みがまろやかな甘みに包まれていて、後味もその印象が続きます。常温だとさらにその傾向が強くなります。まるでビールではないような、別のお酒を飲んでいる気すらします。
ちなみに、お店のマスターに教えて頂きましたが「KARLI KAYIN ORMANI」は、現代トルコで最も著名な文化人の1人「Ömer Zülfü Livaneli氏(オメル ジュルフュ リヴァネリ)氏」の歌になっており、実際に曲をかけて頂きました。そのメロディーの中で飲むと、ますます感慨深いです。
「王道の味をトルコのクラフトビールで」
8.GARA GUZU BLONDE ALE
(ガラ グズ ブロンドエール)
・アルコール度数:5%
・オススメの温度:冷たい
ブロンドエールらしいスッキリとした味わいで、私が一番好きなのはこちら。のど越しは軽やかで優しく、安心してゴクゴク飲めます。軽やかな炭酸とともにふっと消える爽やか余韻は癖になります。料理の味を邪魔せず、どんなタイミングでも飲めるのも良いです。
「ほのかに香る柑橘としっかりしたビターさのアンバーエール」
9.GARA GUZU AMBER ALE
(ガラ グズ アンバーエール)
・アルコール度数:4%
・オススメの温度:冷たい
イギリスのモルトに、アメリカ、ドイツ、イギリスのポップをブレンドさせた味わい深いアンバーエール。香りはほのかに柑橘を感じます。軽やかな炭酸は「GARA GUZU BLONDE ALE」と同じような感覚ですが、炭酸がふっと消えた瞬間の柑橘系のビターな香り、そしてポップの余韻には思わず(深いなぁ)と呟きました。飲むタイミングは食前が良いかなと思います。
「柑橘香る爽快ビール」
10.GARA GUZU SUMMER IPA
(ガラ グズ サマー アイピーエー)
・アルコール度数:4.5%
・オススメの温度:冷たい~常温
入れた時に驚くのは濃密な泡。他のビールもよく泡立ちますが、ひときわ泡立ちます。そして泡越しでもわかる柑橘の香り、そして夏らしい黄色い色合いは、私の知っているIPAと一風異なるものです。のど越しは比較的軽い感じですが、IPAらしい苦みと柑橘のビターさが軽やかな炭酸とともにサーっと通り過ぎていきます。そして余韻は柑橘の香りと少しの苦み。この一種の清涼感はとても楽しいです。何かの料理に合わせるよりも、このビール単体で味わいたいなと思いました。
※これらレビューはすべて私個人の感想です。
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■スペシャルサンクス
今回はいつもお世話になっております、東京・練馬のトルコ料理店「ドルジャマフセン」様でこれらのビールと美味しい料理を頂きました。
▼ドルジャマフセン様 Facebookページ
https://www.facebook.com/Nerima.DolucaMahsen
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■感想
日本におけるトルコビールはエフェスビール一択といった状況でしたが、これがクラフトビールまで飲めるようになるとは思わず、とても幸せです。
1つのビールをとっても、温度によって表情がだいぶ変わりますので、それが10種類となると楽しみ方が無限大です。また人によって好きな銘柄が変わるのも面白く、話の種になりそうです。
クラフトビールが定着しつつある今日この頃ですが、日本では味わう機会のないトルコのクラフトビールが飲める絶好の機会、ぜひお近くのトルコ料理店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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お店によっては取扱いがない場合や売切れの場合もありますので、飲みたい銘柄がございましたら、お店へ事前の確認をオススメいたします。