ケバブを注文する時。
「ケバブをどうやって食べるか」という決断を、私たちはしています。私はお客さんサイド側の人間として人一倍、ケバブを注文する方々を見ているのですが、ケバブ屋の店頭にあるメニューを見て自分のお腹や財布の空き具合を伺いながら、「サンド」なのか「ラップ」なのか、はたまた「丼」…そのチョイスには人生が垣間見えるなと勝手に思っています。
それはさておき、ケバブを食べるスタイルというのは列挙すると意外と多いもの。自分が思っているだけでもこれだけの種類があります。
・ピタパン
・トルティーヤ(ラップ)
▼今回
・バケット
・バーガースタイル
・丼 or ライス
・弁当
▼未定
・おつまみ or ボックス
・その他
それぞれについていくつかパートを分けながら、思いつくままに書いてみたいと思います。
●バケット
バケットは、トルコではスタンダードな食べ方で、トルコ系のケバブ屋でたまに見られるスタイルです。フランスパンのような形のパンに、お肉、玉ねぎ、トマトを挟んで食べるのが主流。ちなみにソースは無しを推奨しているお店もあり、トルコにはソースをかける文化は無いので、ソース無しにするとよりトルコに近付けます。
トルコではチェイレク・エキメキ(çeyrek ekmek、クォーターのパンという意)に、具材を詰めてファーストフードや軽食として食べるようで、例えばサバやココレチ(刻んだ羊の腸のスパイス炒め)、キョフテ(トルコ版ハンバーグ)など、ドネルケバブ以外にも種類があります。
腹持ちが良く、噛みごたえもあるので、量的には1食分として考えていいでしょう。体感的には、バケット>ラップ>サンドの順で食べごたえがあります。本場感を味わいたい方にもオススメできるスタイルです。ただ、量が多くパン自体の原価も恐らく高いので、値段はラップと同等あるいは少し高くなる場合が多いです。
普段通っているケバブ屋にこれがあれば、1回は頼んでみたいメニューです。
●バーガースタイル
ハンバーガーのようにパンズで挟むスタイル。何と呼べばいいか迷った末、暫定的にバーガースタイルと名付けております。こちらはドイツなど中欧ではこのスタイルが一般的なように見受けられます。日本ではあまり普及しておらず、自分も東京に3店舗しか知りません。
正直な話、こちらのほうがピタパンよりも食べやすく、見栄えも遜色なく、ポテトや飲み物など様々なサイドメニューとも合わせやすいのではと考えています。ただ作り手視点を想像すると、ピタパンよりもお肉を含む具材を詰め込む作業が大変になって、回転率的に問題なのではと思ってしまいます。
海外では基本的にソースは入れないことが多く、私が知っているお店もソースをかけない店、かけているけどソースがそもそも控えめな店、普通にソースをかける店と三者三様。どちらでも美味しく食べれそうですが、中欧などの味でということなら、やはりソース無しが本場感を味わえるでしょう。