荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

読書の巻、20220706。

2022年07月06日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
5月27日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、凡そ6週間。
その後の読書歴を晒したいと思います。

もっと「モテる男」になる方法(里中李生)
フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか(堀内都喜子)
「高倉健」という生き方(谷充代)
払ってはいけない 資産を減らす50の悪習慣(萩原博子)
人間の品性(下重曉子)
LGBTとハラスメント(神谷悠一・松岡宗嗣)
おとなの青春旅行(下川裕治・室橋裕和)

7冊読んだ事になりますね。
先月よりは読書量が減ってます。
これは電車移動の時間が減ったせいであります。
僕にとっては電車移動は大事な読書タイム。
スマホをいじくりまわしている場合ではないのです。

LGBTの巻、20220628。

2022年06月28日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
「LGBTとハラスメント」という新書を読んでます。
神谷悠一ってヒトと松岡宗嗣ってヒトの共著。
全188ページのうち、丁度100ページ迄読了しております。
読んでる間に段々腹が立って来ました。
そりゃ
「お前、ホモか?気持ち悪りーな」
とか
「あなたレズなの?変なのー」
なんてぇのは論外ですよ。
でも、この神谷と松岡は
「大変だったね」
とか
「僕は君たちを理解しているよ」
とか言うのも駄目だと言うんです。
このふたりが言ってるのは
「LGBTの個性を認めろ!個性を尊重しろ!」
って事。
でもね、ノンケのヒトだって全ての個性を認められたり、尊重されたりする事はないんです。
僕には付き合って40年の友人がいますが、彼の個性を全部理解はしておりません。
個性が六面体あったとしたら、僕が彼について理解しているのは三面体程度。
彼の性的指向なんて知りません。
神谷と松岡は企業でも、もっとLGBTに対して過保護にして貰いたい様です。
でもね、企業ってのは収益を上げる事が第一義。
仮に年間一億円のノルマがあったとして、ホモのヒトが十億円あげたら、きっと企業も腰を上げますよ。
ホモがオトコのケツ追っかけて年間三千万円しか売上がなかったら、そりゃ色々言われますわな。

こう書くと僕をガラパゴス的なオトコだと思う方もいるかも知れません。
でもね、僕はノンケですが16年新宿二丁目に出入りしてますし、バイの友人もいます。
二丁目のママとは一緒に二度タイに行ってますし、バイの友人とも普通に接してます。
個性も認めているし尊重もしております。
ただの友人です。
キワモノ・イロモノとして接した事は一度もありません。

マツコ・デラックスが5時夢かなんかで言ってました。
「そもそもマイノリティはマジョリティに従うもの。でも、それじゃあ今の時代はちょっと・・・ってんでマイノリティの意見も聞こうよ、ってのが今の流れ」
と。
僕も同意見です。
「それなのにマイノリティが声高に権利を!権利を!って言うからおかしくなる」
とも言ってました。
僕も禿同です。

別にハラスメントはLGBTの専売特許じゃありません。
オトコだから駄目。
オンナだから駄目。
老人だから駄目。
若者だから駄目。
左利きだから駄目。
かたわだから駄目。
病気だから駄目。
収入が多いから駄目。
収入が少ないから駄目。
人間、生きてりゃ色々なハラスメントは受けるんですよ。

僕に言わせりゃLGBTなんてまだまだ良い方だと思います。
いつも「可哀想だな」と思うのは幼女を性的指向とするヒト。
すなわちロリコン。
彼らは存在そのものが犯罪スレスレですからね。
10歳以下の幼女でなければ興奮や満足を得られない彼らの苦しみは如何程でしょう。
僕は若い女の子は大好きですが、ロリコンではありません。
自身がロリコンだったら・・・と思うとしんどくなります。

個性を認めろ!個性を尊重しろ!権利を!権利を!自分は!自分は!とわめくのも結構ですが、もうちょっと他者への配慮があっても良いんじゃないかな、と思うわけです。


高倉健の巻、20220614。

2022年06月14日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
谷充代氏著『「高倉健」という生き方』を読了しました。
谷氏が長年、健さんに密着して上梓された本です。
コレを読むとホントに健さんは愚直で真面目で優しいヒトだったんだなぁ、と分かります。
この本の中で強烈に心に残った一節を挙げたいな、と。
あるスタッフに送った文章。

冷に耐え 苦に耐え 煩に耐え 閑に耐え
激せず 騒がず 競わず 従わず
もって大事をなすべし


漢詩です。
まさに健さんを具現化した言葉だと思います。
僕はこの漢詩をスマホのメモ帳に書きます。
ことあるごとには、コレを見、己を律したい。
そう思っています。

拙ブログ、
高倉健の巻。2014年11月24日
も、併せてご覧下さい。

読書の巻、20220527。

2022年05月27日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
4月22日に「読書の巻。」をアップしました。
あれから、凡そ1か月。
その後の読書歴を晒したいと思います。

コロナとバカ(ビートたけし)
ホテル御三家(山川清弘)
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃(藤田孝典)
パリわずらい江戸わずらい(浅田次郎)
最高の死に方(近藤誠)
50歳からのお金がなくても平気な老後術(保坂隆)
持たない暮らし(下重暁子)
50代からの男の体にズバっと効く本(石川恭三)
天切り松闇がたり 第一巻 闇の花道(浅田次郎)

9冊読んだ事になりますね。
まぁ、十分な読書量かな、と。
今日は中野のブックオフに行って110円の本を数冊買おうかな、と考えております。

青線の巻、20220527。

2022年05月27日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
「青線 売春の記憶を刻む旅」という本を読んでおります。
著者・八木澤高明さんが日本中の青線地帯を訪ね歩く内容。
青線って何?美味しいの?
という方にお教え致しましょう。
青線とは、
「青線とは、1946年1月のGHQによる公娼廃止指令から、1957年4月の売春防止法の一部施行までの間に、非合法で売春が行われていた地域である」Wikipediaより抜粋
です。
売春が合法地帯だったのが赤線
非合法地帯だったのが青線
江戸時代もお上が認めた売春地帯を遊郭、認めていないトコを岡場所と呼んでいました。
時代劇がお好きな方ならお分かりになるかと。
ちなみに江戸時代、夜鷹と呼ばれる一本独鈷で春を鬻いでいるオンナは現在では白線と呼びます。
白線は廓に所属出来ない様な、ブスやババアが多かった様です。

八木澤氏は過去、青線だったトコを歩き、地元の過去を知るヒトを訪ね歩きます。
いまや、全く色街を感じさせないトコもあれば、ガッツリの売春地帯のトコもある。
春を鬻ぐ事でしか、収入を得られないオンナがたくさん居るのです。
「女性の人権を守る」なんてのは戯れ言でしかありません。

僕が飲み歩く新宿二丁目は今やアジアを代表するゲイタウンですが、以前は赤線でした。
又、ゴールデン街は青線だったのです。
間口が狭いお店ばかりなのは、そのせいなんでしょうね。

人類最古の職業と呼ばれる売春婦。
今もパパ活とか言って脈々と続いている訳です。

読書の巻、20220510。

2022年05月10日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
今日から島根に行ってきます。
道中、かなり時間があるので本は不可欠。
という訳でブックオフに行きました。
いろいろ見たところ、ある2冊に目がとまりました。
それが、この2冊。



我ながら良いチョイスだと自負しております。
1冊110円、2冊で220円。
んで、読んだ端から引っちゃぶいて捨てるのです。
アインシュタインもそうだったとか。
漫画家の中崎タツヤも同じだったはずです。
帰宅した時には本は無くなっている・・・。
良いと思いませんか?

永井荷風の巻、20220507。

2022年05月07日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
『人生に三楽あり、一には読書、二には好色、三には飲酒』永井荷風(ニッポンの小説家・1879~1959)

先日、永井荷風先生の命日でありまして、三ノ輪の浄閑寺に行って来ました。
荷風忌です。
実は荷風先生の作品はひとっつも読んだ事がありません。
その代わり、いわゆる「永井荷風本」はそこそこ読みました。
今、読んでいるのが「荷風と東京」です。
近所の図書館で借りて来ました。
まだ、読み始めたばかりですが、荷風先生の文語体が多くあり今ひとつ読みずらいですな。
又、この著者・川本三郎氏は改行をしないヒトなので、まことに読みずらい。
ま、何とか頑張って読了したいと思います。



ちなみに何故、荷風先生が好きかと申しますと
「エロくて風変わりなヒト」
だから。
「面白ぇおじちゃんだなぁ」と。
僕もヒトから
「変わってる」
と言われます。
別段嬉しくも何ともありません。
ま、若い頃なら喜んだ事でしょう。
又、愛した女たちからは
「変態だね
と言われ続けて来ました。
変態=エロ、と考えれば、此れも納得します。
こと程左様に荷風先生には親近感を持つ訳であります。

以前は、白洲次郎が好きでした。
が、今は嫌いです。
以前にも拙ブログに此の事を記していますのでご参照下さいな。

永井荷風の巻。2015-11-16
永井荷風の巻、20220230。
白洲次郎の巻。2015-11-15
白洲正子の巻。2017-01-10

読書の巻、20220422。

2022年04月22日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
趣味のひとつであります、読書。
セルフネグレクトの4年半は全く読書をしていませんでした。
そして、今年始めに大病をして人生観が変わり、ふたたび読書をする様に。
ただ以前と違うのは小説を読まないという事です。
昔は小説ばかり読んでいました。
1,600冊程蔵書がありました。
それを全てブックオフに送致しました。
30,000円位にはなったかな。
もっとも、速攻でフィリピンパブで遣い果たしましたが。

では、最近、何を読んだのかをお知らせ致します。
「荒野に立てば十字路が見える」北方謙三
「東京の情景」池波正太郎
「ぼくたちにもうモノは必要ない」佐々木典士
「さらば必殺!裏稼業の凄い奴ら」
「50歳からの知的生活術」三輪裕範
「習慣化メソッド見るだけノート」吉井雅之
「一年の風景」池波正太郎
「五十年酒場へ行こう」大竹聡
「田舎暮らし毒本」樋口昭雄
「論破力」ひろゆき
3月23日から読書が復活しているので、約1か月で10冊読んだ事になります。
まぁ、僕からすると比較的ハイペースですね。
昔は週一冊でしたから。

今は小説ではなく、新書や実用書、エッセイが多いですな。
小説は終わりまで読まなければならない、というプレッシャーがありますが、新書や実用書、エッセイは比較的ブツ切りなので、肩肘張らずに読む事が出来ます。

ちなみに今は「ホテル御三家」ってぇのを読んでます。
あ、あとほとんどが図書館で借りたもの。
納税者はもっと図書館を利用すべきだと、僕は思うんですがねぇ・・・。

拙ブログ
「読書の巻。」2013-04-29
「読書の巻、ふたたび。」2016-09-23
も併せてご覧下さい。

Safariの巻、20220228。

2022年02月28日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
ガキの頃からお洒落でした。
当時はポパイとかホットドックプレスとかを読んでました。
やがて、雑誌が流行を牽引するという流れが無くなり、僕もファッション雑誌を読む事が無くなりました。

それから何十年経った事でしょう。
LEONとかいうチョイバカオヤジ雑誌がもてはやされました。
しかしながら、僕はチョイバカオヤジには興味が無いので、読んだ事はありません。

そんな時、「これだ!」という雑誌と出会う事になります。
それがSafari。
結構、毎月買っていたものです。

んで、今日、久々にSafariを買いました。
「いくつになってもデニム大好き!」という特集です。
さて、これを読んでお洒落に磨きをかける事に致しましょう。


約束の街の巻。

2018年04月12日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
久しぶりに【約束の街】で検索をかけてみました。

【約束の街】は、北方ラーメン謙三御大の、ハードボイルド小説のシリーズ名。

ちなみに、2009年にシリーズ第8弾【されど時は過ぎ行く】が刊行されてから、新作が出ておりません。

『新作が出てたら良いなぁ』と一縷の望みをかけましたが、やっぱ刊行はされておりませんでした。

御大もすっかり中国史小説・時代小説しか書かなくなっちゃいましたからねぇ。

いつぞや、動画で最近の御大を観たのですが、なんかちんまりしたおじいちゃんになってました。



今年で71歳ですから、仕方ありません。

でも、どんなに強引な内容でも良いので【約束の街】は完結して頂きたい。

もう、いっその事、ソルティも川中良一もキドニーも水村も『みんな爆死してお仕舞!』ってのもアリだと思います。

とにかく御大に言いたいのは、『【万が一】が起きる前に終結作を書いて下さい』って事。

よろしくお願いします。



『まだ傑作を書き上げたなんて夢にも思ったことはない。もしそう思ったら、僕は小説家をやめてしまうだろう』北方謙三(ニッポンの小説家・1947~)

過去の関連記事。
ブラディ・ドールの巻。
大沢在昌の巻。
大沢在昌の巻、ふたたび。
大沢在昌の巻、みたび。
大沢在昌の巻、よたび。
船戸与一の巻。
横山秀夫の巻。
横山秀夫の巻、ふたたび。
横山秀夫の巻、みたび。
横山秀夫の巻、よたび。
殺し屋の巻。

大沢在昌の巻、よたび。

2018年04月06日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を


助手 『センセ!大変です!』

荻窪鮫 『ん?どうした?』

助手 『【新宿鮫】の新作が始まってます』

荻窪鮫 『なぬ?ホントか?もう本屋で売っているのか?』

助手 『いえ【小説宝石】での連載です。4月号からスタートしてますな』

荻窪鮫 『ん~、そうか。って事は単行本になるまで1年半はかかるかのう』

助手 『そうですね~。それにしても前作の【絆回廊】から7年ですよ』

荻窪鮫 『長かったのう。今回のタイトルはなんというのじゃ』

助手 『え~っと、【新宿鮫XI 暗約領域】です』

荻窪鮫 『そうか、楽しみじゃのう。来年迄生きる気になって来た』

助手 『しばらくは生きる気力が沸くんじゃないですか?』

荻窪鮫 『その通り。本や映画というエンターテイメントは未来を感じさせてくれる』

助手 『素晴らしいですね。ちなみにセンセは今は何を読んでいるんです?』

荻窪鮫 『黒川博行の【果鋭】じゃ』



助手 『どうです、面白いですか?』

荻窪鮫 『まぁまぁかのう。ま、【堀内・伊達コンビシリーズ】も安定して来たな』

助手 『とにかく【暗約領域】の発売が待たれますね』

荻窪鮫 『うむ。そうだな』



過去の関連記事。
大沢在昌の巻。
大沢在昌の巻、ふたたび。
大沢在昌の巻、みたび。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。
黒川博行の巻、みたび。
黒川博行の巻、よたび。
黒川博行の巻、いつたび。
黒川博行の巻、むたび。
黒川博行の巻、ななたび。
黒川博行の巻、やたび。

村上春樹の巻、ふたたび。

2017年03月02日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




村上春樹著【騎士団長殺し】が発売されました。

なんと、発売前から重版が決定。

130万部が用意され、間違いなく大ベストセラーになる事が決まっているとか。

実に『裏山~』な事象です。

そりゃ、小説というモノの“産みの苦しみ”とやらは理解出来ますよ。

でもね~、評価がちょいと過剰過ぎませんか。

【ハルキスト】とか呼ばれてるキモいヤツら、それと『流行ってるモノは何でも手を出さないと死んじゃう病』のB層が、この評価を支えているのでしょう。

それにしても、ホントに小説としての価値があるのかね。

僕は、【ノルウェイの森】と【ダンス・ダンス・ダンス】位しか読んだ事ありませんが、全く面白くなかったです。

正直、小説としての価値を見出す事は出来ません。

いや、マジでラノベレベルにしか思えないんすよ。

妙チキリンな会話が繰り返されるだけ。

ひょっとして【ハルキスト】さんたちって、アノ妙チキリンな会話が『カッコ良くて、オッシャレ~~~』とか思ってんでしょうかね。

だとすると、結構アレですよね~。

世間様も、ゆとり世代が、ど~のこ~の言う前に、いい歳ブっこいたオトナが、あんなモンを喜んでるのを憂いた方が良くなくな~い?



『過小評価するより過大評価する方が、判断力の欠如を完璧に暴露してしまう』フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(ドイツの哲学者・1844~1900)

過去の関連記事。
村上春樹の巻。
B層の巻。
C層の巻。

村田沙耶香の巻。

2017年01月14日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




村田沙耶香著【コンビニ人間】を読了しました。



第155回芥川龍之介賞受賞作品であります。

内容はウィキでも参照して頂くとして、ちょいとレビューを。



僕は普段、直木賞系ばかり読んでおり、あんまし芥川賞系を読みません。

なので、又吉直樹の【火花】も田中慎弥の【共喰い】も西村賢太の【苦役列車】も読んでおりません。

今回は珍しく『何となく読んでみっかな』と思い、図書館に予約してみました。

これは事実なのですが、芥川賞受賞作品って直木賞受賞作品より、おおむね図書館の予約人数が少ないんです。

これは【芥川賞受賞作品=難解=手を出しにくい】って図式が、みなさんにあるんじゃないか、と。

実際は、そんな事はないのですがね。

てか、芥川賞受賞作品って難解よりも、退屈なのが多いっす。

作者の淡々とした日常を投影したものが多いせいでしょう。



今作も退屈でした。

【日常】と【非日常】、【人間】と【部品】の様に対象を設けながら、コンビニバイトに明け暮れる36歳のオンナを描いていきます。

『自分は変わってる』と念仏の様に唱えているのは、作者の声なのでしょうか。

なんでも、作家仲間からは【クレージー沙耶香】とか呼ばれているそうなので。

この【自分は変わってる病】って厄介ですよね。

作者の強烈な承認欲求と自己顕示を感じました。

『自分は変わっている』としながらも、【就職】や【結婚】を明らかに意識している・・・。

家族や友人のお節介を面倒と思いながら、結局のところ、ある程度受け入れる・・・。

それって、フツーのヒトですよ。

ま、『変わってる~』って言われたいんでしょうね。



白羽というクズオトコが言う様に、21世紀の世の中になっても、未だ『まともに就職』・『まともに結婚』・『まともに子を持つ』という考えが蔓延しております。

多種多様な価値観なんて、嘘っぱちです。

み~んな大昔の価値観から、脱却なんて出来ていないのです。

家庭を持たず、仕事もしていない僕が申すのですから、間違いはありません。

でも、そんな生き方だって胸を張っていりゃ、なんともないのです。

結局、旧態依然とした価値観に捕らわれているのは【主人公=作者】なのかな~、と思いました。

無神経なオトコたちの描き方も、今時エラいステレオタイプ。

この辺も【主人公=作者】が滲み出ていました。

基本、オンナの作家の作品は読まないので、もうこのヒトの作品も読む事はないでしょう。



トーキョーにコンビニが生まれ、普及して35~40年。

過保護な親が増え、甘えて育ち、【自分は変わってる病】を罹患するヤツらが生まれたのも、その時代です。



『かつては、変なことをする奴が、変な奴なんだと思っていた。でも今は、他人を変だと言う奴こそ、変な奴だとわかったんだ』ポール・マッカートニー(英国のミュージシャン・1942~)

黒川博行の巻、やたび。

2016年12月14日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を


Amazonで黒川博行著【喧嘩(すてごろ)】を購入しました。





『イケイケのヤクザ・桑原保彦&ヘタレのコンサル・二宮啓之』でお馴染み、大人気・疫病神シリーズの第6弾です。

ちなみに、黒川氏はシリーズ第5弾【破門】で、第151回直木三十五賞を受賞。

又、その【破門】の映画化作品が、来年1月28日公開予定となっております。

なるほど、映画公開に合わせての新刊発売、という訳ですな。



帯によりますと『累計110万部突破』とあります。



ん?意外と少ねぇな、というのが本音。

既刊5作で割れば、1作あたり22万部ですから。

直木賞受賞シリーズとなれば、もっと売れてもいいのに・・・。

まぁ、ターゲットがどう考えてもオトコのみですから、仕方ないかも。

ホント、オンナが読むとは思えません。

面白いのに・・・。



さて、この【喧嘩(すてごろ)】、まだ未読。

なにせ楽しみにしていたので、気持ちのボルテージがマックスになったトコで、読み始めようと思ってます。



『時に自分との闘いだったり、自分で自分を励ますことだったり、本の言葉の向こうに、つねにもう一人の自分を見いだしていくのが読書』長田弘(ニッポンの詩人・1939~2015)

過去の関連記事。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。
黒川博行の巻、みたび。
黒川博行の巻、よたび。
黒川博行の巻、いつたび。
黒川博行の巻、むたび。
黒川博行の巻、ななたび。

絵本の巻。

2016年11月10日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




*今回は、2012年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。



そこそこ読書をする僕ですが、ルーツはガキの頃の“絵本好き”でありましょう。

ホント、たくさんの絵本を買い与えて貰ったものです。

その頃から数十年、近年、老化に伴い【昔】に思いを馳せる事が多くなりました。

その中には

『あぁ、あの絵本のタイトルは何だっけ?』

という疑問があるんですな。



ひとつは、女の子が主人公で、言葉を喋るイヌ7~8匹と一緒に仲良く暮らしながら、様々な事件に遭遇する、といった内容。

単発物ではなくシリーズ物でした。

んで、ネットにて『女の子・イヌ・絵本』と打ち込んで検索しまくったところ・・・ビンゴです。

【カロリーヌとおともだち】


なんと当時の表紙迄、ネット上にあるではありませんか。

僕の絵本ライフ卒業後も、しばらくシリーズは続いていた様です。

お友だちはイヌだけでなく、ネコとかこぐまとかも居たんですね。

いやぁ『やはり良いモノはタイムレスなんだなぁ』としみじみ。

みんなでスキー場に行った迄は良かったのですが、一匹だけいなくなってしまい、みんなでそいつを探しているシーンを強烈に覚えています。

ちなみにそいつは遭難した訳でもなく、助けて貰った暖かいおうちでスープなんぞを飲んでいる・・・。

呑気なヤツだなぁ、と思ったもんです。




次に調べてみようと思ったのが【かぎおばさん】。

鍵っ子の男の子が主人公なのですが、彼は鍵を紛失してしまい、寒空の中途方に暮れます。

そんな時に登場するのが、無数の鍵の束を持つおばさん。

おばさんは束の中から一本の鍵を取り出しますと、なんなく彼の家の鍵を開錠し、彼の為にポークソテーをこしらえてくれる、といった内容。

タイトルも何となく覚えておりますし、内容もかなり把握しているので【カロリーヌ~】を読んでいた時期よりは後年なのでしょう。

こちらは簡単に判明。

【ふしぎなかぎばあさん】


【おばさん】ではなく【ばあさん】だったのですね。

当時【ポークソテー】という食いものを知らなかったので、母親に食わせてくれと頼んだのを覚えています。

シリーズはその後も【かぎばあさんは名探偵】【かぎばあさんがさらわれた】【かぎばあさん、犯人はぼくなの】などなどミス・マープルの如く、ミステリシリーズになっている様であります。

この敏腕鍵師の老女は、どうやら人間ではないそう。

ファンタジーだなぁ・・・。



それにしても、つくづく思いました。

『ネットは悪』という論調も分からないではありません。

しかしながら、記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるツールに感謝、であります。



『過去の記憶がお前に喜びを与えるときにのみ、過去について考えよ』ジェーン・オースティン(英国の小説家・1775~1817)

過去の関連記事。
読書の巻。
読書の巻、ふたたび。