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 世の中のニュースへの意見や、サムライの仕事はどういうものかなど、自分の興味あるものについて書いてるよん。

 さいてーちんぎん、

2019-08-08 |  サムライの業務について

 またこの秋から、またあがる最低賃金。

 この数年ハイペースであがってきてて、今年もそうなりそうで、あげすぎな感は否めない。

 それを話し合ってるおエライさん方は、非正規雇用の給料が、とかって言ってるけど、んー、正直、「そこだけ」を主な理由にして最低賃金をここまであげるのってどーなん、と。

 いや、それ以外の要素もあろうけど、「その簡単にあげる1時間あたり30円くらいを、会社側、払う側が稼ぐのが、どれだけ大変なのかわかってんのか」、と。
 じゃ、「なぜ20円レベルではダメなのか」、と。
 どーせその連中自身のフトコロは痛むもんじゃない、だからそういう議論も平気でできるわけだ。

 だいたい、そういう機関や組織の連中は、「自分が払うわけではないから」そんなのうのうとした見解で答申だの審議だのをする。
 まさしくヒトゴトなわけだ。
 しかし、そんなんで決められた零細中小企業はたまったもんではなく、それでも従って払っていかなあかん。

 俺の顧客もそんな小さな会社が多い、というか、小さな会社ばかりだから、俺自身も「払う側の立場」をまず考える。
 税金も保険料も高いなか、さらに人件費まで高くなり、会社にとっては厳しくなる一方だ。

 そこをそんな答申をする連中は考えてるのか。
 あげること自体までは否定せずとも、ホント、「なんで15円、20円レベルではないのか」、と。

 おおよそ、「これまでそれくらいであげてきても特にクーデターが起こるでもなく強引にやってこられたから今回もそれであげたろ」みたいなかんじだろう。

 先日の選挙の時も、「最低賃金を1,000円にする」と掲げる政党もいくつかあった。
 あげること自体は否定しないけど、それを払う会社側に何かしらのフォローがないのか、そこが大事だとも思う。
 そのあげるカネはどっからくんねん。
 そこまで、小さな会社までいきわたる景気のよさか?

 ・・そして、そんな連中が話題にする「非正規雇用」について。
 小さな会社で待遇をそれなりによくしてても、長続きしないことも多い。
 特にスキルもない、それでもいいよ、がんばってくれたら、と雇う側が教えながら時間を割きながら給料を払いながらやってても、それでもあっさりやめるやつも多い。
 それも、常に会社側が悪いわけでもなく、「そいつがやる気ないだけ」のこともある。

 あるいは、注意しても直らん、顧客や取引先にも迷惑をかける、そういう、客観的に「正社員にしにくい」人材もいる。
 自分の権利だけ主張して自分の働く義務を棚に上げてるやつも多い。

 そんなんでいろんな職場を渡り歩き、雇用保険の離職票をかき集めて給付をもらおうと考える輩もいる。

 そんな労働者の権利もわかる、が、その人個人のそんな働き方や、自分の生活の糧となる「カネの稼ぎ方の意識、姿勢」でもそこまで保護され守られる意味がわからんとこがある。
 それで「自分は非正規雇用だ」なんて言うのも、実際にそうでも「なんで自分がそうなってるか」はわかって言ってるのか、と。
 それで最低賃金のことで逆にいうと、そういう人らも含めて一律保護やら話題の対象になるから、そういう人ら自身にもそういう(甘い)意識が芽生えるのではないか、と。
 「給料も自動的にあがる、努力しなくてもあがる、イヤですぐやめても他で働けるとこはまだある」、という、そういう意図や姿勢で「非正規雇用の立場」で甘んじてる人もいるのではないか。
 それはそういう意識の人に対しては残念にも思うけど、そういう彼らを批判するだけではなく、それくらい、まっとうに汗をかいてがんばってカネを稼ぐ、覚悟や責任をもって働いて生活していくというのが報われない世の中でもある、ってことかもしれん。
 
 で、最低賃金の話に戻ると、そんなんで非正規だから給料をあげよう、と。
 そんなふうに言うなら、そんな人らをあんたらが雇ってみろよ、と。
 ホント、そう思う。

 そんな正社員にしにくい人を雇う(雇ってしまう)ことも小さな会社ではよくある。
 そして働く立場の人もいろいろいる。
 しかしなかなかに、業種問わず長続きしない人はしない。
 そんな人がパートとか?派遣とか?になるのも、さっきも書いたけど、その人個人がそれに甘んじてる背景もあると思う。
 それで、正社員ではない、イコール非正規、だから給料を底上げしないと、時給をあげないと、っていうのは、あまりにも短絡的すぎやしないか。

 それならそもそも、消費税もあげなきゃいい。
 税金の用途や目的などは置いとくとして、いずれみんな買い物をすればかかるもの、社長だろうと正社員だろうと非正規だろうと買い物してかかるもんはかかる、それで非正規を守りたいならそういう税金もあげなきゃいい。
 医療費に税金がいる?、それなら政治家の給料(歳費)を、それこそ非正規雇用くらいにしたらいい、税金も浮くし政治家連中もそういう人らの生活や収入がリアルにわかって、より実情にあった政策ができよう。
 ボーナスなんぞで数百万もいらんやろ、その1回のボーナスの額で年間の生活をしてる人だって大勢いるのに。
 究極は、「個人の所得に応じての消費税」くらいにすりゃあ、非正規の人で3%の税率が適用されれば収入自体あげなくても生活水準は維持できよう。

 と、それは暴論なのは承知してあえて書いたけど、モノの値段もあがり、身近なものがいろいろあがるとこに歯止めをきかさんと、個人の収入があがったとこで効果はない。
 そんな堂々巡りのようなことを理由にして払う側の会社、それも零細企業にまで負担を負わせて、いろんなもんがあがるとこには手を打たず、それで「収入が少ない人のために」って最低賃金を結びつけて強引にあげるのも説得力ない。

 ホント、そう決める連中自身が、そんな非正規だ、賃金が低いんだ、という人たちをまとめて正社員で雇っていくらでも給料を払ってやればいい。
 国やら機関がそういう「非正規」としてひとくくりにして話題にしてる人たちを丸ごと雇えばいい。
 それで人件費や保険料がどれだけかかるか、自分たちでやりくりして、それから答申だの審議だのすべきだ。
 そのカネも、どうせ大元は税金だろうし、そういう連中個人が負担するわけでもないやろうけど。

 ごく一部のそんな連中の、机上の空論だけでそういう制度が決められて押し付けられる理不尽さ、説得力のなさをいつも感じる。
 そういう連中に、そういうことにもまっとうに答えられる人はいまい。

 そして、そんな民間の会社たち、社長たちの切実な声を聞かなあかん俺の立場。
 でもそれがごもっともで、それこそが現実、実情なのだ。

 一部の連中が一方的にそう決めて押し付けてくるこんな制度、まずは彼ら自身で「事業をして稼いで」、「税金や保険料も払って」、実際に「人を雇って」、いろんなトラブルや悩みに苦しみながら、一連のそういうことをお試しでやるのを前提にして、それでうまくいきそうなら民間企業に施行したらいい。
 そんだけのエライ人らだろう、きっとうまくいく前提で庶民に押し付けてくるんだから、自分たちで実際にやっても彼らはうまくいくんだろう。
 その前提で民間に強いてくるんだ、それなら自分たちで1年でもいい、やってみろ。
 1年でどれだけの売上をあげるべきか、その売上自体あげるのがどんだけ大変か、そこから税金や保険料を捻出して自分らで決めた高くなった人件費をどんだけ払っていくことになるか、実際にやったらいい。
 それを前提にして、そうできて、答申やら審議やらして決めないと彼らの言うこと、決めることにまったくもって説得力がない。

 そしてそんないいかげんな制度がまかり通るこの世の中だ。
 そういう連中も「自分たちさえよければいい」というままで変わりっこない。

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