振り向けば大宮の夜が明ける。 少し変わった角度から眺めるの!

大宮在住。
伸び行く大宮市、
その時々の目に留まったことなどを楽しくユーモアも交えて
書きたいと思います。

ハイネが母に捧ぐ詩

2019-04-01 19:56:41 | ブログ

 

 我が母B・ハイネに

 

 私はいつも昂然と頭をもたげて歩きます

なかなか強情で人のいうことは聞きません

たとえ王様が私の顔を覗かれても

おそらく目を伏せたりはしないでしょう

 

だがお母さん 打ち明けて申しますが

いくら私が高慢不遜で威張っていても

お優しく懐かしいあなたの側にいるとよく

ためらいがちな謙虚な思いに浸るのでした

 

 

 

 

 私を人知れず押さえつける力

それがあなたの魂なのでしょうか

あらゆるものに思い切りしみ込んで

明るい天へ煌きあがるのが

あなたの気高い魂なのでしょうか

 

あんなに私を愛して下さったその美しいお心を

あなたのお心を悩ます数々の仕打ちをやった

あの思い出は 私を苦しめるのでしょうか

 

 

 

 もの狂おしい情熱から私はあなたを去りました

世界の果てまで行こうとしたのです

真心から抱きしめられる愛を

その愛を見出せるかどうか

知りたかったのです

 

 

 

 

路地という路地を探してみました

一軒一軒戸口に両手を広げて

わずかな愛の施しを求めてさ迷いました

その愛をいつまで求めても見出せず

やつれ果て 悲しんで家へ帰ってきたのです

 

でもあなたは待っていて 

私を迎えてくれました

その時 ああ 

あなたの目に浮かんでいたもの

それこそ

長い間求めて歩いた

美しい愛でした。

 

 

 

 

お母さんに会いたい。

たった一人のお母さんです。

 

 

 

 

 ここまでのお付き合い有難うございました。

 


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