くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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あれから一年…

2004年04月05日 | Weblog
昨年の統一地方選挙から早一年、三月議会も終わって、ホッとする間もなく七月には参議院選挙です。

昨年の十一月には、衆議院総選挙がありました。
マスコミのつくった二大政党制の大キャンペーンのもと、自民・公明の小泉政権が続投となり、「三位一体の行財政改革」「骨太の方針」などのかけ声のもと、地方交付税の大幅減額による厳しい財政状況が全国的に広がっています。

 人口激減の当市では、山積する行財政諸課題に加え、産炭法の失効を目前に控え福祉政策もままなりません。

そして、多くの国民が憲法違反と反対するなか、莫大な費用をかけてイラクの占領軍に派兵された、道内各駐屯地の自衛隊員は、常時生命の危険にさらされています。

さらに国内では相次ぐ医療事故に児童虐待、激増する犯罪や殺人事件。
また、企業の人件費節約のためのリストラを応援する政策と、失業者への無策。
派遣業者や請負業者による労働者の酷使と使い捨て。

 そして、効率を優先させた回転ドアは、十年前から各地で事故が頻発し、とうとう幼い命が犠牲になりました。

老後の暮らしを保障してくれるはずの年金も、今後給付は減額、保険料は増額になり、しかも「国会での論議を抜きに決めていこう」という策略。

他の国では意味する言葉がなく国際語になった「過労死」は、日本の異常さを浮き彫りにしています。

生命と暮らしが粗末にされ、切り捨てられ、先進国の中で自殺率は第一位。

異常な経済効率最優先の日本社会が、心底不安です。

明日の日本は「このままアメリカの属国のように戦争に参加し、大企業最優先の国」それとも「経済大国よりも、平和で人間の暮らし最優先の国」ですか?

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