諫早湾干拓の排水門をめぐって2010年に確定した、開門を命じる福岡高裁判決の「無効化」 を国が求めた裁判で、福岡高裁は国の請求を認め、事実上開門を強制しない判決を言い渡した。(FNN)
諫早の諫は諫める、裁判所の早すぎた諫めがあだになった
この複雑な裁判の結論を述べると、閉門による農作物の年間推定産出額30億円に対して、干潟の経済的価値は年間360億円ということから、バカでもアホでも開門しかない。事業開始=紛争25年。総事業費2,533億円の半分くらいは長崎県と国によって弁償させなければならない。
◆『長崎は250億円を25年払い、国は1千億円を25年払いとすればいい。国というのは政権党である。経団連に泣きつけば年間40億円くらい簡単だろう』
◆『年間51億円が国に入るが、そのすべてを営農者や漁業者の支援に回す』
<経緯>
1952 干拓事業を構想⇒無知だった
1989 事業着工⇒バブル景気や地価や株価上昇に乗せられた
2008 事業完了⇒自民党から民主党へ転換
2008 佐賀地裁、常時開門⇒コンクリートから人へ
2010 福岡高裁、開門の裁定、国上告せず確定⇒”いら菅”の判断
2013 地裁開門差し止め仮処分決定⇒日本を取り戻す?政権
2015 漁業者への罰金支払い義務が最高裁で確定⇒金で解決せよ?
2018 2010福岡高裁判決を福岡高裁が無力化⇒なんてこった⁉
2019 最高裁、無力化を差し戻し⇒当然の判決
2022 差し戻し審で高裁が無力化を認める⇒差し戻しが否定された?
一連の経緯を見ると、裁判官のいい加減さと開門側の弁護士のあくどさが目に付く。翻弄されるのは”無辜の民”だ。要するに、賢いけれどアホな奴は何処にでもいる。そういった奴は裁判官には任用させない仕組みがある筈だろうに。大阪辺りの有名大学の教授にも、バカじゃないかと言われているのが確かにいる。国民は裁判官だろうが検察だろうが、はたまた大学教授などを絶対視するのは危険だということである。