”短刀取り”を稽古中のひろゆき氏、DK氏。
素手対武器である短刀取り、太刀取りや複数の敵を相手にする多人数掛けは公平性を重視する競技スポーツではありえないシチュエーションです。
そのような場面に巻き込まれることがないように気をつけることが、一番大切なことですが、犯罪に巻き込まれるような実際の場面では相手が一人で、素手であるとは限りません。
悪意を持って襲ってくる相手ならば、武器を手にしている場合がほとんどでしょうし、2人組、3人組など複数である場合が普通だと思います。
合気道は和の武道であり、人と争わない平和な精神を重視していますが、対武器術や多人数掛けを稽古に取り入れてる実戦的な武術でもあります。
京築合気道研究会では、数メートルも先の遠くから走って来て突くのではなく、現実的な至近距離から本気で突かせ、それをサバき、取り押さえる稽古をします。
そのため短刀は怪我をしにくいゴム製を使用しています。
上の写真は正面から刃物を振りかざしてくるDK氏を、一教で取り押さえているひろゆき氏です。
しかし、現実にはそのような場面で、稽古のようにうまくいくかどうかはわかりません。
一番重要なのは、精神力であり、胆力であるからです。
胆力とは、いわゆる胆が据わった人であるとか、腹が据わった人などの度胸のことです。
恐怖で心が萎縮すれば、体も萎縮し動けません。
合気道は心と体の力を一致させてこそ威力を発揮します。
常に臍下丹田に心をしずめ、落ち着いて対処できなければなりません。
度胸がある人、腹が据わった人とは、どのような危機的状況においても、常に臍下丹田に心がしずまって落ち着いて対処ができる人です。
臍下丹田を重視する合気道は、胆力を養う武道であり、心を強くする武道であるとも言えます。
合気道の稽古を通じ、何事にも常に落ち着いて対処できる強い心を養いましょう!
(”京築合気道研究会”は2007年1月13日より、道場名を”合気道 真風会”へ変更致しました。)
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