大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

良満くんと憲ちゃん

2010-08-14 22:50:59 | 父からの(への)便り
 マコちゃんからのもう一通のメールを紹介します。お子さんの良満くんと憲ちゃんとのことが書かれています。


*   *   *   *   *   *


佐藤 慶広 様


早速のお返事ありがとうございました。

慶広君もお仕事が始まったころでしょうか。

新年というと大文字屋の新年会を思い出します。

大人になってから思うのは、よく毎年出来たなと思います。

おじおばが仲が良かったとはいえ、それぞれが仕事もありで集まっていたのですから

すごいと思います。



川開きや裏の庭の鳥居の神社?のお祭りなどでもよく親戚が集っていましたね。

大文字屋のおばちゃんがお赤飯やら煮物やら、子どもたち向けに果物の缶詰のゼリーや寒天を大量に作って

下さってお土産用にもお持ち帰りしたのも思い出されます。

あこちゃんのおばちゃんも台所でなにやら準備もしていましたね。

大変な量のご馳走をみんなでいただきました。




川開きの帰りだったか、実はタクシーがなかなか捕まらず、十二時近い時間だったと思いますが、

千鳥足の父を連れて家族四人で大門崎の一皇子神社まで歩いたこともありました。

スヌーピーのぬいぐるみを買ってもらったので小学五年生だったと思います。

子どもながらに大人の付き合いは大変だとも思いました。



私は短大入学のため上京し、そのまま就職したため、

石巻の大文字屋にはあまり寄らなくなっていました。

結婚してから主人を石巻に案内がてら大文字屋に顔を出した時、

忠典くんに「なんだべ、顔出せよ」と叱られ?!、

それからは毎年夏の帰省時には寄るようにしていました。

(いい子でしょ!)



おんちゃんは体調が悪いので二階で休んでおられることが多く、

私たちも遠慮して店先に顔を出しただけで二階には上がりませんでした。



そのため、私が最後におんちゃんとお会いしたのは2006年の夏です。



以下は主人の日記からの抜粋です。本人から承諾を得たので記しておきます。



「2006.8.16(水)

大文字屋本店を訪れる。淳さんのお兄さん出て来られる。

お父さんが急になくなったこと、子どもがいなくてさみしいことなど話す。

ネコのコロちゃんを良満お気に入り」



その日のおんちゃんは体調がよかったのか、奥から店に出てきていすに座ってしばらく話しました。

さっぱりとした白い涼しげな綿のシャツを着て、気分もよさそうでした。

昔話もしていたようですが、よく覚えていません。

私の子の良満がもうすぐ四歳になるときで、コロちゃんと同い年だということがわかり

大笑いでした。

元気な笑顔でした。





「2007.8.15

9時からお父さんと石巻の大文字屋へ。

おじさんは不在。おばさんが出てきて大きなスイカをいただく」



実はこの時、良満が水疱瘡になり、帰省中はどこにも出かけられませんでした。

熱も下がってきたので父の運転で中瀬の漫画館に行き、それから大文字屋に寄りました。

記述の通り、あいにくおんちゃんには会えませんでしたが、おばちゃんが喜んでいたのは覚えています。





2009年の帰省時に母からおんちゃんが入院していることを聞きました。

調子も良くなってきているので退院できるかもしれないとのことでした。



その時もお見舞いは遠慮しました。

大文字屋には行きましたがおばちゃんが病院に説明を聞きにいっているとかで

恵美ちゃんと会いました。

立派な尾花沢スイカを二ついただきました。

(後日、父が東京に送ってくれ、一個は近所のお友達やお母さんたちと花火大会をした時にいただき、

もう一個は教会のお友達と公園でスイカ割り大会をして、おいしくいただきました。)

大好評でした。ごちそうさまでした!





そして去年の葬儀の日になりますが、

みんなで棺に釘を打ち、火葬場に向けて斎場を出る時に慶広君が良満に何か声をかけてくれ

おじとの対面は二回目になる良満が「涙が出そうだったよ」と言ったのには驚きました。



聖書にこんなことばがあります。

「祝宴の家に行くよりは、

喪中の家に行くほうがよい。



そこには、すべての人の終わりがあり、

生きている者が

それを心に留めるようになるからだ。



悲しみは笑いにまさる。

顔の曇りによって心は良くなる」伝道者の書7:2~3



教会葬儀はもう何度も出ている子ですが

天国への凱旋である教会葬儀は悲しみの中にも明るく感謝で溢れているものです。



小学一年生なりに死について感じたものがあったのでしょう。



2006年の夏のおんちゃんの笑顔があるので、

お別れの心の準備は出来ていました。





長くなりました。

思い出したことを書いてみました。



慶広君もお元気で、

うちにも遊びに来てくださいね。



雅子



*   *   *   *   *   *


付記1 
 一周忌は8月16日(月)。私は15,16,17日に帰省します。

付記2
 マコちゃんが女川の大文字屋にあった昔の大文字屋の家族会や大高森旅行の写真のコピーを送ってきてくれました。今回の帰省の際にみなさんにお見せしたいと思います。
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