大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

2013-12-14 20:18:05 | 日記

6月の享さんの葬儀の際に従弟のトモ彦くんと話していて、私の携帯を見た彼が「そう言えば石巻の大文字屋の車の座席も買った時についているビニールのカバーをずっと外さずに使ってたね」と笑いながら言った。

私の携帯には買った時の液晶画面のビニール・カバーがそのままついている。覗き見・映り込み防止のシートを別に買って貼ったものではなく、もともと貼ってあるものをそのままにしているのである。それを見てトモ彦くんは昔の大文字屋の車のことを思い出したのだ。

そういえばいつも大文字屋の車は買った後も、シートについている保護用のビニール・カバーをつけたままだった。それで一年か何年か使って、いい加減ボロボロ‎になった時にようやく剥がして、そうすると新品同様のピッカピッカのシートの表面が登場するのだった。

車といっても基本配達用でワゴンやバンなのであるから、乗用車のようにしゃれた座席カバーとか室内アクセサリーなどつけることはなかった。まあ憲ちゃんにはそういう趣味はなかったということだ。ラジオが聴ければよい。シンプル・ライフか!?

かく言う私も携帯のビニール・カバーを買った時のままつけているのだが、これは「使っている」のだろうか、それとも単純に物ぐさで剥がしていないだけなのだろうか。勿論その両方であろう。ボロボロになって見苦しくなったら剥がして何か買えばいいさ、程度の考えである。

それでも、自分のしていることが父親のしていることと一致したりすると、やはり親子なのかなあ~、なんて全然思わないのだが、ただ、子供というものは長い間一緒に過ごす人を手本にするから(これは否応なしにだ)、何かしら自分のしていることが親兄弟と似るのは当然のことなのだ。そしてもちろんそれが「似る」ということなのだ。

先日鰐陵の鈴木くんと飲んでいて、「ダイモンさん、お父さんにどんどん似てきますね」と言われたが、これは容姿、顔つきのことなのだが、これは自分でもその通りだと思う。かつてはどちらかというと母親に似ているみたいなことを言われることが多かったが、こういう遺伝的形質の発現は同時的ではなく、段階的に表れるものだ(しかもこれはその時期を計算することができない)。

実は母と父の遺伝子が組み合わさる時点でかなりこれはどんな子が生まれるか計算できない上に、養育過程でさまざまな環境からの刺激を得て遺伝情報は発現するものだから、子が親に似るというのは何がどうなってそうなるのかはなかなか分からない。

よく親が子に似ていると、「やはり親御さんがそうだからお子さんもそうなのね」と言い、親が子に似ていないと「親御さんはああなのにお子さんはちがうのね」なんて言ったりするが、これは要するに何も言っていないのに等しい。親が子に似るかどうか、似ているかどうかなんて分からない。

憲ちゃんが車のビニール・シートをつけたままにしているのと、私が携帯の液晶のシートをつけっぱなしにしているのも同じことで、私は憲ちゃんのしていることを見て真似しようとは思わなかった。ただ、結果的に同じことをしている。しかし、憲ちゃんがしたことを見て、嫌だなと思う人間もいるだろうし、また結果的にそういうことをしないで、買った時のシートはとっとと剥がし、自分のお気に入りの豹柄のカバーをつけるとかする場合もあるだろう。血のつながった子の場合でもそれはあるだろう。「影響を受ける」というのは両義的で、手本を真似ることもあれば、避けることもあるのである。

結局、血のつながりであれ、養育の過程であれ、子は親と関わったその痕跡から解釈されがちだということだ。

私自身がそのことについて思うことは特にないのだが、ただ私は親が好きだとか嫌いだとか、尊敬するとか軽蔑するとかいう気持ちを持つことはできない。そのように客観化するには、親は近過ぎる存在のように思う。嫌なところもあれば、好きなところもある、いろんなところを見ているから。

親って、本当に分からない。

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今日は朝方は冷え込んだものの昼間は晴れて風もない小春日和。

四ツ谷駅より新宿駅に近い四谷図書館に行ったついでに散歩してきた。国会議事堂前の銀杏並木の黄葉が綺麗だったので議事堂と共に撮ってきました。撮影したのは件の携帯です。

20131214 国会議事堂前の黄葉

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最近つぶやいた曲。
間が抜けているけれど懐かしい感じがします。

Avicii - Hey Brother (Lyric)

訳詞

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