昨夜、あまちゃん食堂に行ってきた。
あまちゃん食堂は、復興支援を目的にキリングループ、サンケイ会館などが主催した期間限定食堂。
鰐陵の鈴木くんと6時半、東京大手町サンケイビルに集合。鈴木くんとはおよそ2年ぶりの再会である。多忙ながらに健康管理を怠らない彼は相変わらずスリム体型であった。
現地はビル前のイベント・スペースにテントが設置され、食堂と物産展が併設されている。店内は港の漁師の溜まり場の風情で、ビールケースを積み上げてテーブルを作り丸イスに座る。女性店員さんのうち数人は海女の「あまちゃん」スタイルで立ち働いていた。各所で「あまちゃん」が大画面で放映されていることは言うまでもない。
飲み放題無しでは生きていけないという鈴木くんのリクエストで4500円の飲み放題コースをチョイス。
料理は随時出てくるが、飲みものはセルフサービス。メニュー掲載の全品飲めるということで、私はビール、ギネス、ボジョレ・ヌーボー、地酒の順に進めて行った。地酒は大山(山形)の純米、あさ開き(岩手)の水神純米、天戸(秋田)と楽しめた。特に大山は透明感がありながら適度の重さがたいへん良い味わいを出していた。いやぁー、旨いッス。
料理は、
「三陸わかめのぶっかけポン酢」
「ちょい辛 貝ひも」
「バケツ牡蠣」
「霜降り白菜の塩昆布サラダ」
「玉こんにゃく」
「浜焼き(イカ丸焼き・貝付帆立貝)」
「三陸タコの唐揚げ」
「辛味噌焼きおにぎり」
「ばあちゃんのまめぶ汁」
「わかめ」と「白菜」は美味しかったですね。
「バケツ牡蠣」は殻ごと焼いた牡蠣をバケツに4つほど持って来てくれるのだが、なかなか野趣あふれる趣向。地元で採れたてを海水スープとともに味わった経験のある人からすれば物足りないかもしれないが、味はまあまあというところ。お店の人の話で宮城の牡鹿半島産だそうだ。万石浦かな?
そしてこの日お目当てであった「まめぶ汁」であるが、むむぅ…、噂通りのはっきりしない味。醤油味のすまし汁の中に人参や牛蒡、大根が入っていて、その中に「まめぶ」なる胡桃入りの団子が二つほど入っているのだが、そのまめぶ自体の味がぼんやりしている。そのぼんやり加減がこの料理の「味」なのかもしれない。宮城の「おくずかけ」などと似たものを想像していたが、ハレの日に食べるのとは違った、もっと日常的な食べ物という印象である。
コース料理以外に女川の穴子焼きを注文。「焼き」といっても、生の穴子を卓上コンロで自分で焼くので面倒と言えば面倒だが、この食堂、東北の港の牡蠣小屋体験がコンセプトであるから、いろんなものを自己調達するのを醍醐味と心得るべしである。ちなみに穴子は全長50センチほどの大ぶりのものであった。
コンロで焼き物をいじりながら、鈴木くんといろいろ溜まっていたお話をし、隣席の震災時ボランティアに従事したという関西出身サラリーマン軍団と情報交換。とにかく三陸の海の幸と地酒を堪能できたのが嬉しい。
店内はサラリーマン、OLを中心に8割ほど席が埋まっていた。金曜夜、給料日直後によく予約がとれたなと思ったが、師走の忘年会シーズン前のそれほど混まない時期なのかもしれない。
この日は物産展を見ることができなかったので、また折をみて寄ってみようかと思う。
昨夜は帰宅時の記憶が無いぐらいよく飲みましたが、今見たらバッグに宮城県の観光案内パンフレットがぎっしり詰め込まれていました。これは鈴木くんの仕業でしょうか、それとも…(苦笑。
あまちゃん食堂 20131129
付記1
「あまちゃん食堂」のサイト→あまちゃん食堂
付記2
「あまちゃん食堂」の記事→岩手日報
付記3
この日の他の日本酒メニューは、
・大七(福島)の生もと本醸造
・一ノ蔵(宮城)の超辛口純米
・津軽じょぱり(青森)の本醸造赤ラベル
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