感じたい女であるけど(笑)

もう50才なのに「何やってんだよ」という生き方してます。変な女が変な男と会った出来事。

小説 「歪んだ愛」

2019-10-25 11:45:59 | 小説
小説を書いてみたいと思います。
タイトルは「歪んだ愛」

主な登場人物
中原里美 38才 食品会社パート勤務
川村和也 42才 里美と同じ会社の社員

この小説は中原里美の目線で描きます。

「こんな事もできないの!」「本当にどんくさい子ね!」「あなたに出来るわけないでしょう!」感情的に怒鳴る母。私は幼少期から母におびえていた。私の家族は母と私と妹。妹とは1つ違い。
父親は私が3歳の時に事故死してしまった。母は喫茶店を営み、私と妹を育ててくれた。母のいとこの智恵子おばさんと二人で切り盛りしている。
時々、母に「たまには夜、飲みに行こうよ」と声をかける男性客もいた。子供心に嫌だった。
母のことは好きではないが、男が母に言い寄る姿に気味悪さを感じていた。
(あの男は、お母さんを連れ出してどうするつもりだろう?)
幼い時の記憶・・・・
まだ妹も私も保育園児の頃の話し。
「おじさんの車でドライブに行こう」
母と遠い親戚のおじさん、私と妹でドライブに出かけた。
可愛いお家のような建物の中に入り、そこで夕食を食べる。
その建物には、お風呂、トイレ、リビング、寝室がある。寝室のベッドはダブルベッドがひとつ。
私と妹はテレビでアニメ番組を見ていなさいと母に言われる。
テレビを見てると時々、聴き慣れない変な声がする。寝室はリビングから丸見え。うすいレースのような天幕で囲まれたベッド。母が裸になっていた。おじさんは寝ているのかリビングから姿が見えない。
大人は「このくらいの年齢なら分からない」と思っているのか?
私は、分かっていた。
ゾッとした。
気持ちが悪いのと怖いので、目線はテレビ画面を見ていたが心は震えていた。
この光景を見た事は、38才になった今でも母には言ってない。

続く