感じたい女であるけど(笑)

もう50才なのに「何やってんだよ」という生き方してます。変な女が変な男と会った出来事。

「歪んだ愛」 3話

2019-10-26 19:59:57 | 小説
私は20才から様々な仕事を経験した。
デパート販売員 営業 デイサービスの介護士 保険外交員
メンタルが弱いくせにメンタルが強くないと勤まらない仕事ばかり

今度こそ平和に仕事が出来る環境に身を置きたいと思った。
人と競争すること 成果主義も懲り懲りだった。

そこで食品会社のパート職の仕事を見つけた。
週に5日 日に6時間以上働けて 有給休暇もボーナスもあり
地元の求人情報誌で今の仕事を見つけた。
株式会社ミヤマートという地元優良企業のスーパー直営の
食品会社。
私は惣菜製造部門に配属となった。その部門で部門長をしていたのが
和也だった。
実年齢より5才は若く見える。男性にしては声も高い感じ
いつも営業スマイルを浮かべてパート従業員と接してる。

彼への第一印象は「明るいけど少しおっちょこちょいなトコもある人だな」
という印象だった。
彼のその明るさに若干不自然さを感じた。
私には彼が何かを取り繕うような明るさに見えた。

続く



「歪んだ愛」  2話

2019-10-26 09:48:34 | 小説
私は 生きることにずっと疲れていた。幼少期から今もずっと・・・。
もちろん楽しい思い出もある。

自分に自信のない性格だったから子供時代は友達はいたが
時々、仲がいいと思っていた友達にバカにされることもあり
泣きたくなる日もあった。
暗い性格ではなかったと思う。母に構ってもらえなかったので
無理に明るくおどけたり、自分から友達を作ることも出来た。

高校時代は田舎からマンモス校と呼ばれる生徒数の多い学校に進学してしまい、萎縮した。1年の時 同じクラスに同じ中学出身の友達が一人もいなかった。
一緒に受験した友達とは別のクラスになった。
どの学校にもいる日陰のような子としか友達になれなかった。
部活動に入部したので、放課後は楽しかった。

高3で進路を決める段階になり 行きたかった県外の専門学校を受験し
合格したが 母親に「いくら夜間の専門学校でも生活費を仕送りしないといけない。あまり金銭的余裕はないので 行かせない」と言われた。
私はそこであっさり諦めてしまった。

地元の調理学校に行ったが 飲食の仕事にあまり興味が持てず
1年で中退する。中退してすぐ自分で仕事を見つけた。
地元のデパート。中年女性相手に婦人服の販売をした。

気の強い女性ばかりの職場でストレスがたまり、うつ病になる。
入社して12年目で発病。半年間、心療内科にかかり
その後 退職。いろんな会社に転職すること6回目。
和也と出会うこととなる食品会社へ37歳で入社した。

続く