感じたい女であるけど(笑)

もう50才なのに「何やってんだよ」という生き方してます。変な女が変な男と会った出来事。

「歪んだ愛」 6話

2019-10-29 18:23:36 | 小説
出会い系サイトに登録した時 もちろん私もニックネームで登録した。
「優梨愛」・・・本名は古風な名前なのでホステスの源氏名みたいな名前に憧れがあった。

和也は同じ職場の中原だという事に気がついていない・・・。

「ゆりあちゃん このサイトを通じてメールのやりとりは、課金されるから良ければ
ここへメールくださーい(*^^*)」と和也は自分のフリーメルアドを載せて送信してきた。

私は少し正義感もある性格なので 自分のパソコンからメールソフトを立ち上げて
和也のフリーメルアドにメールした。

内容は・・・・
「まぜさん 私はあなたと数年前にお会いしたことあります。写真を見て驚きました。あなたは 社員、パート、アルバイトなど含めたら、かなりの人がいる企業でお仕事されてますよね? 出会い系のメール相手が誰だか分からないのに 写真を送信して大丈夫なんですか?」という文面。

私は送信をクリックしたあと とてもマズい事に気が付いてしまった。

パソコンのメールソフトからメールを送ってしまうと 送信相手に私が設定した
ローマ字で書いてある私の本名が分かってしまう。

送信取り消しを試してみたが・・・そのまま和也に送信されてしまったようだった。



「歪んだ愛」 5話

2019-10-29 05:51:09 | 小説
1年前の1月上旬
私は よく缶ビールか焼酎で晩酌をする。焼酎は夏なら麦を炭酸で割って飲む。
冬なら芋のお湯割りを飲む。
その日も夕食時とあとでもう一杯お湯割りを飲んだ。
身体がふわふわしていい気持ち。

見たいような番組がない日はパソコンを立ち上げてネットをしてることが
多い私。  少しの寂しさと好奇心が疼いて「出会い系」という文字を
検索スペースに打ち込んだ。

出会い系の利用は初めてではない 20代後半のネットを始めたばかりの頃も利用していた。初めて出会い系で会った男性は高身長でまあまあイケメン。私は夢中になったが彼は仕事内容も教えてくれない。二度だけ会ってサヨナラした。指1本触れられなかった。数人の男性とメール交換したり会ったりしてみたが どの男性も私がピンとこない男性ばかりだった・・・。

ネット検索で上の方に表示された「happyhappy」というサイトを見る。
登録してみたいという衝動が止められなかった。
詳しく項目を埋めたり自己PRを書き込むのが楽しかった。
写真は載せることはしなかった。そのサイトは男性会員のみが有料でメールのやりとりをする場合、自分の年齢証明書を提出するきまりとなっていた。

登録して4日目 サイトを開くと「まぜ」というニックネームの男性から
メッセージが着ていた。年齢は私より3才年上 既婚者とのこと。
「妻とは休日が合わない。子供はいない。たまにドライブとか付き合ってくれたら嬉しい。メール待ってますね。」という内容だった。初メールから「まぜさん」は自分の写真を添付していた。私は写真を見た。
3秒思考停止した。そしてハッと気づく・・・・・・・・
「この人 もしかして 同じ会社の川村和也?」