この疑惑の本質からは多少離れる論じ方をすることを、まず始めにお断りを申し上げておきます。正直この話の出方からして胸くそが悪くって…。。。
高見盛、怒り隠さず「どこのばかが…」 - 日刊スポーツ
今朝の報道でいきなりこんな騒ぎになっていて、寝起きなのもどこへやら。
どうやら今朝の毎日新聞が一面で大特ダネをぶったのが事の発端の様子。
大相撲:携帯に八百長メール記録 十両数人、勝ち星売買 - 毎日.jp
星の売買に関しては、元関取の板井さんの告発であるとか度重なる講談社のキャンペーンなどで、それこそこの手の話を聞かない年が無いほどで、正直言わせてもらえば「何を今更」の感。
全てが全て、土俵上で繰り広げられる取り組みが全てガチンコ勝負だとは思ってないし、星取に関しては元々いろいろ言われていた部分なので、それらをひっくるめた上で楽しむと思えばなんということはないと思う。そういう意味では、おいらの意見は日刊スポーツのインタビューを受けた大阪の会社員の方とまるで一緒。それを「八百長」という言葉を使って表現するかしないかの違いだけれど、おそらくおいらもインタビューを受けたなら、言葉尻をとられてヤオの三文字を使われて掲載されるだろう。
ただ、今回決定的なダメージを相撲界が被ってしまうのは、これまで講談社の追及に対して散々事実無根で貫き通して勝訴を勝ち得ていた日本相撲協会が、「物証が無いから」という理由で蓋をしてきたのに、メールを復元したことによって、これまでの主張が完全に覆ってしまうからだ。
問題なのは、確たる物証が出てきたという現れ方。
単刀直入に言えば。
これは証拠の目的外使用に当たりはしないか。
単純に考えて、これは誰かのツイッターでのツイートの受け売りなのだけれど、誰かが薬物などで捕まって、売買履歴などの証拠をつかもうと携帯電話を押収されたら、立証は出来なかったものの、代わりに誰かとの不倫疑惑が浮かび上がりましたよと。それを外部に漏らすという適法性を、捜査関係者、毎日新聞の両者はどう考えるというのだろうか。
正直言えば、あたしゃこの件に関してはめっちゃくちゃ怒ってます。
お門違いと言われるかもしれないが。
物証が出てきたショックよりも、この話のネタの出方に怒っている。
野球賭博問題からやっと立ち直りかけて、関脇から新大関を狙おうかという新興勢力が二人同時に現れたというタイミングで、この話で相撲界に更に水を大量にぶっかけるやり方が気に入らない。
それも独自で搾り出してきたネタならいざ知らず、捜査関係者からのリーク、しかも証拠物件の目的外使用の疑念がかかる、かなりのグレーゾーンを突いたネタで相撲界を揺さぶるやり方に怒っている。
ネタ元は多少いわくつきのものでも、叩ければなんでもよいという姿勢なのだろうか。
まあ、この手の話はこうでもしないと確たる物証は得られないだろうし、この手の話を以前から追求してきたジャーナリストの武田頼政氏は、今夜のラジオ番組で、「こうしたイレギュラーな形でないと、この話の物証は得られないだろうと思っていた」と語っておられるところからして、物証が思わぬ形で出てきたことについては、なんともはや。。。
そしてこの話は、相撲協会が、今日呼び出しを食らった力士たちを処分できるのかという話にもなってくる。
星の売買を事実と認めるとなると、親方衆のかなりの割合の人数も、後輩たちに責任を擦り付けて手打ちというわけにもいかなくなるだろう。「昔はやってない、今の力士達の話だ」とシラを切ることは、もはや不可能に近い。
放駒理事長は、外部の有識者を招聘した委員会を設置するというけれど、果たして事態はどのように推移するのか…。
力士が大手を振って街中を歩けない…なんていう世の中じゃあねえ…。
高見盛、怒り隠さず「どこのばかが…」 - 日刊スポーツ
野球賭博事件を受け、改革に向けて再スタートを切ったはずの日本相撲協会を2日、再び衝撃が襲った。金で勝ち星をやりとりしていたという八百長疑惑の発覚に、力士らは「どこのばかが」「聞いたこともない」と困惑し、ファンは怒りの声を上げた。
東京の両国国技館。会合に来たという高見盛は「どこのばかがそんなことをやったんだ」と、怒りを隠さなかった。野球賭博で謹慎処分を受けた豪栄道は「全く知らない。聞いたこともない」と答えた。
相撲ファンという東京都杉並区のタクシー運転手の男性(60)は「昔からうわさはあった。『やっぱりか』という感じ。決して許されることじゃない」と話す。出張で大阪市から来た会社員北川宏之さんも「もともと八百長があると思っていたから、特段驚かない」。
国技館近くに住む男性会社員(44)は「野球賭博に続く悪いニュース。居たたまれない」と残念そう。
一方、協会を所管する文部科学省スポーツ・青少年局の幹部は「野球賭博が一段落したと思ったら、今度は八百長疑惑か」とうんざりした表情。「これまでも週刊誌などで報道されてきたが、今度こそ本当なのだろうか」と不安げだった。
鈴木寛文科副大臣は「事実とすれば由々しき問題。協会が事実関係を調査し、厳正な対応をしなければならない」と語った。
今朝の報道でいきなりこんな騒ぎになっていて、寝起きなのもどこへやら。
どうやら今朝の毎日新聞が一面で大特ダネをぶったのが事の発端の様子。
大相撲:携帯に八百長メール記録 十両数人、勝ち星売買 - 毎日.jp
大相撲の現役十両力士数人が勝ち星を数十万円で売買する八百長を頻繁に行っていたとみられるメールの記録が、警視庁が野球賭博事件に関連して押収した力士らの携帯電話に残っていたことが捜査関係者への取材で分かった。日本相撲協会はこれまで、裁判などで八百長の存在を一貫して否定していた。野球賭博事件に続き、角界が再度深刻な打撃を受けることは避けられない情勢となった。
警視庁は今後、警察庁を通じて日本相撲協会を所管する文部科学省に、メールの内容や力士名など捜査で得た情報を伝える方針で、協会側は厳正な調査や処分を迫られそうだ。
捜査関係者によると、警視庁が阿武松(おうのまつ)部屋の元幕下力士、山本俊作容疑者(35)=06年5月引退=ら4人を逮捕した野球賭博事件の捜査の過程で八百長疑惑が発覚した。警視庁は昨年7月、賭博開張図利容疑で同部屋など三十数カ所を家宅捜索し、力士らの携帯電話などを押収していた。
八百長をしていた形跡が残されていたのは数人の十両力士の携帯電話。勝ち星を金で売買していることを示す文面がメールに残っていたという。これまでの捜査では、暴力団関係者の関与は浮かんでおらず、八百長の取組自体は外部の賭けの対象にはなっていなかった模様で、刑事事件として立件される可能性は低いとみられる。
野球賭博事件では、阿武松部屋を中心に計約40人の力士や後援会関係者らが複数のルートで、プロ野球公式戦や09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、高校野球などを対象に1口1万円で賭博をしていたことが明らかになっている。賭博の対象は他競技にも広がっていたとされる。
星の売買に関しては、元関取の板井さんの告発であるとか度重なる講談社のキャンペーンなどで、それこそこの手の話を聞かない年が無いほどで、正直言わせてもらえば「何を今更」の感。
全てが全て、土俵上で繰り広げられる取り組みが全てガチンコ勝負だとは思ってないし、星取に関しては元々いろいろ言われていた部分なので、それらをひっくるめた上で楽しむと思えばなんということはないと思う。そういう意味では、おいらの意見は日刊スポーツのインタビューを受けた大阪の会社員の方とまるで一緒。それを「八百長」という言葉を使って表現するかしないかの違いだけれど、おそらくおいらもインタビューを受けたなら、言葉尻をとられてヤオの三文字を使われて掲載されるだろう。
ただ、今回決定的なダメージを相撲界が被ってしまうのは、これまで講談社の追及に対して散々事実無根で貫き通して勝訴を勝ち得ていた日本相撲協会が、「物証が無いから」という理由で蓋をしてきたのに、メールを復元したことによって、これまでの主張が完全に覆ってしまうからだ。
問題なのは、確たる物証が出てきたという現れ方。
単刀直入に言えば。
これは証拠の目的外使用に当たりはしないか。
単純に考えて、これは誰かのツイッターでのツイートの受け売りなのだけれど、誰かが薬物などで捕まって、売買履歴などの証拠をつかもうと携帯電話を押収されたら、立証は出来なかったものの、代わりに誰かとの不倫疑惑が浮かび上がりましたよと。それを外部に漏らすという適法性を、捜査関係者、毎日新聞の両者はどう考えるというのだろうか。
正直言えば、あたしゃこの件に関してはめっちゃくちゃ怒ってます。
お門違いと言われるかもしれないが。
物証が出てきたショックよりも、この話のネタの出方に怒っている。
野球賭博問題からやっと立ち直りかけて、関脇から新大関を狙おうかという新興勢力が二人同時に現れたというタイミングで、この話で相撲界に更に水を大量にぶっかけるやり方が気に入らない。
それも独自で搾り出してきたネタならいざ知らず、捜査関係者からのリーク、しかも証拠物件の目的外使用の疑念がかかる、かなりのグレーゾーンを突いたネタで相撲界を揺さぶるやり方に怒っている。
ネタ元は多少いわくつきのものでも、叩ければなんでもよいという姿勢なのだろうか。
まあ、この手の話はこうでもしないと確たる物証は得られないだろうし、この手の話を以前から追求してきたジャーナリストの武田頼政氏は、今夜のラジオ番組で、「こうしたイレギュラーな形でないと、この話の物証は得られないだろうと思っていた」と語っておられるところからして、物証が思わぬ形で出てきたことについては、なんともはや。。。
そしてこの話は、相撲協会が、今日呼び出しを食らった力士たちを処分できるのかという話にもなってくる。
星の売買を事実と認めるとなると、親方衆のかなりの割合の人数も、後輩たちに責任を擦り付けて手打ちというわけにもいかなくなるだろう。「昔はやってない、今の力士達の話だ」とシラを切ることは、もはや不可能に近い。
放駒理事長は、外部の有識者を招聘した委員会を設置するというけれど、果たして事態はどのように推移するのか…。
力士が大手を振って街中を歩けない…なんていう世の中じゃあねえ…。
実はリークされた方法が、警察から直接ではなく、文科省を経由して入ってきたという話もありますが、信憑性はどっちもどっちでしょうなあ…。