小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

ついに「週刊ゴング」休刊…

2007-03-15 12:05:53 | Weblog
いや、頭では理解していたつもりだったし、ブログで記事にしたことで、心構えはできていたつもりだった。
しかし、いざ現実を目の当たりにすると…。

やっぱりつらいんだよう…。・゜・(ノД`)・゜・。

タイガーマスクが登場した1981年、おいらが小学校一年生の頃からプロレスが好きで、金曜夜8時と土曜夕方5時15分(だったかな?)からはテレビにかじりついていたマセガキだった。猪木とラッシャー木村がやりあっていたのも覚えているし、 大仁田とチャボ・ゲレロ(今で言うならチャボ・ゲレロ・シニアか)との、今から思えばずいぶんとしょっぱいが熱戦も、ハンセンとブロディにボロ雑巾のごとくズタボロにやられながらも立ち向かっていったテリー・ドリーに歓喜したのも、ザ・コブラに熱狂していたのも(笑)、馬場さんが異種格闘技戦を行ったのも、全部覚えている。

学校に行けば馬場派と猪木派、週刊プロレス派かゴング派か、はたまた独自路線の週刊ファイト派か、あるいは男女間では「男子プロレス派」か「女子プロレス派」か…で、我々70年代生まれ以上の世代は、毎日学校へ行けば、男女とも区別なく、どこかしらで「プロレス」をしていた時代である。
これだけのプロレスファンだったのだから、子供の頃に、どこかでプロレスを生で観られたら最高の思い出だったのだろうが、あいにくと両親ともそのような「サブカルチャー」的なものには全く興味を示さず、テレビでプロレスを見ることは許してくれても、実際にプロレス会場まで連れて行ってくれたことはない。当時の地方のファンとしては、興行があるたびに街中に貼られていたポスターに、否が応でも妄想を掻き立てられるという物で(笑)、思えばおいらの妄想癖は、この頃に確立されたといっても過言ではない(笑)。

それが今では、プロレス団体はどこも押しなべて苦境に立たされ、今やテレビの完全バックアップがついているのは日本テレビのノアだけ(テレビ朝日の新日もあるが、あれは完全バックアップって言えるのか?)、マット界ももはやノアの一人勝ちで、他団体は独自路線で小さいホールや後楽園ホールを満員にすることがやっと。「身の丈経営」の身上から言えば、今や後楽園ホールが満杯になれば各団体は万々歳といったところで、もはやプロレス団体に、地方各所を興行しながら練り歩いていた「サーカス」的な要素はどこにも見当たらない。そりゃそうだ。売り興行以外なら、わざわざ費用をかけて、いくら客が入るかも分からない地方巡業に金を投じるくらいなら、自分の団体の「お得意さん」が必ず来てくれる首都圏で堅実な興行を打っていったほうが、自分も食えるしレスラーもスタッフも食わせていける。その代わり、『プロレスラー」という絶対的な名前はかなぐり捨てることになったが。
現に今、プロレスファン以外の人に、「あなたの知っているプロレスラーの名前を挙げられるだけ挙げよ」と問うたらば、果たして何人出てこよう。
なにせ今の世の中、長州小力は知っていても、長州力は知らない人が大多数なのである。
せめて一般人が知っていそうなレスラーといえば、やはり武藤と蝶野、健介と北斗晶、小川直也くらいだろうか。あとは桜庭くらいか。桜庭は「元レスラー」と言ったほうがいいだろうし。
かようにプロレスに対する求心力は、もはや地に落ちたというのは火を見るより明らか。昔冗談で、FMWとUインター、観るならどっちがいい? という問答で「火を見るより日明か」なんてゆーのがあったのも、もはや昔語りである(泣)。

ゴングもこのプロレス不況下に加え、えらい人に会社を乗っ取られたもので、なるほど、今までゴングの看板を支えていた名物記者が続々と辞めていった末の、この結末である。
いや、頭では分かったつもりなんだよね。
分かったつもりなんだけど…。

やっぱり寂しいんだよう…。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同志です (小馬太郎兵衛)
2007-03-16 10:56:46
私も週プロ派でした(笑)。

そうですね。試合のネガや記事は、おそらくかなりの資料価値があると思います、まさか処分されることはないと思いますが…。

しかし、週プロも心配です。
なにせ雑誌が一つだけしかないのですから、ライバル誌がいない雑誌ほど怖い物はありませんから…。
返信する
遂に休刊ですか…。 (さすらいの8143)
2007-03-15 20:50:21
お久しぶりです。

お気持ちよく分かります。
私は週プロ派でしたが、やはり週プロのライバルがこういう形でなくなってしまうのは寂しいものがあります。もちろん出版も企業の営利活動ですから、儲からなくなったら止めてしまっても当たり前なんですよね。そのことは頭では分かっているつもりですが、それでも寂しいです。

休刊自体は仕方ないとして、この出版社が保有している膨大な試合写真のネガなどはどうなるのでしょうかね。私はそのことも心配です。
返信する

コメントを投稿