青春メガドリーム号誕生か

東京駅とつくばセンターの間で運行されていたメガライナーの運用が、今月いっぱいで終了するとのこと。
プレスリリースは出ていないが、東京駅八重洲口の掲示には「メガライナーの運行を５月いっぱいで終了する」旨の掲示があるようだ。

全長１５メートルもあるこのメガライナー、つくばセンター線の混雑緩和の切り札として２００２年末に登場、多くのお客を運んできたが、全長１５メートルという巨体ゆえ、特認された経路以外での一切の運行が不可ということもあり、ひとたび首都高で事故渋滞が起これば一切の迂回運行不可能という欠点を持つ。
昨年夏につくばエクスプレスが開業してからは、列車の定時性が大きく買われて利用者が激減、往復きっぷを大幅値下げするなどして対抗したものの、ついにメガライナーがお役御免となる時が来た。っていうか、そんなことはメガライナー導入時から分かっていたことなんだけどね。

で、巨体を持て余すのにはもったいないということで、このバスの転用先が考えられ、ついに、噂されていた青春ドリーム大阪号系統への投入が日の目を見そう。
一応、「青春ドリーム大阪号」とは別系統になるらしく、東京大阪間を正規運賃で４３００円という設定。６月１０日を目途に認可を取りたいところらしい。東京駅八重洲口乗り場で、「６月１０日より運行予定」という部分が紙で隠されているという。正規運賃と書いたのは、ＪＲ系の高速バスも早割運賃を導入したので、いろいろと運賃体系が複雑になっているからで、早割を駆使すれば、各旅行会社が主催するツアーバスよりも安く買えるだろう。

問題は、このバスが長時間乗車に耐えうる代物かどうかということだが、はっきり言って安かろうは悪かろうと。かなりきついっすよ。
つくばエクスプレスが開業した日に、メガライナーとＴＸ快速の乗り比べをしたことがあるのだけれど、メガライナーに乗ったら、たかだか１時間半程度の乗車だったにもかかわらず、かなり疲れた。そもそもこのバスが製造された目的が、「昼行の短時間乗車」の詰め込み思想だから、８０人も夜通し詰め込んで走って大丈夫か…という懸案はある。
まあ、２階建ての「青春ドリーム号」や「カジュアルツィンクル号」に乗ったことがあって、２階建て４列シートに抵抗がないという人は試す価値はあるだろう。
そうでない人は、悪いことは言わないから、黙ってプレミアムドリーム号にしておきなさい。