…って、さもご大層な書き出しなのだが、不思議とおいらの中には「あまり」緊張はないんだよねえ…。
いや、緊張がないと言ったら嘘になる。
愛するチームの明暗が決まろうという時に、緊張のきの字もしていないとは、相当なメンタルトレーニングを受けた者の言い分でしかないだろう。サブローとかオッティーとか。
今更ながらで恐縮だが、サブローのメンタリズムには驚愕を越えて畏敬の念すら感じる。第1ステージ第3戦で、自ら監督に「楽しみましょう」なんて言える度胸、さらにはシーズン中にも、大事な決戦でボロ負けした時に、場が荒れることを全く意にも介さず、「皆の好きな曲は何?」と聞いて回ったほどである。
ましてや今回は全くの「挑戦者」の立場。
相手はシーズン優勝を勝ち取ったこともあり、ここは王者として是が非でも勝ち抜かねば、チームの、リーグの、北海道の威信に関わる。
さりとてこちらはシーズン2位。
しかも今年からプレーオフの規定が変わり、シーズン優勝がかかったわけではなく、単なる日本シリーズ挑戦権獲得の戦いである。アタック25でいえば、パネルを20枚獲得して相手を完膚無きまでに叩きのめしたか、最後の最後で大どんでん返しをやってのけてパネルを9枚獲得して挑戦権を獲得したか…の違いである。
前者はVTRがよく見えるだけに、是が非でも正解を答えなければならぬ。しかも御題は「ある人物の名前」。
後者は虫食いのような9枚のパネルを切り抜かれた挙げ句、「アタック25」の中では難題とされる、「ある建物」を答えさせる設問。
こうなったらもう、ひと思いに開き直るしかあるまい。
知り合いの話。
2005年の決戦の朝(だったか忘れたがw)、#6さんが福岡行きの飛行機を待つ羽田空港での一光景。
知人が仕事の時間を見繕い、わざわざ羽田空港まで見送りに来たそうだ。
「俺は今日仕事で、#6さんを見送ることしか気持ちを送ることは出来ないけれど、せめてそれくらいはさせて下さいよ」
飛行機のチェックインの時間もあり、その人、「じゃあ、必ずお前達の分まで気持ちを届けて、必ず勝って千葉に帰ってくるからな」と一言。
見送りの知人、なぜかその場を離れない。
「どうした。お前も仕事だろう。早く仕事に戻れよ」
それでもなお、見送りの知人は動かない。
業を煮やして声を出そうと思ったその時。
「#6さん…。
実は俺も福岡行きのチケットを買っちゃいました。
俺も一緒に福岡に行かせて下さい。」
#6さん、バカヤローと怒鳴りながらも、朝から人目もはばからず号泣したという。
その決戦で、#6の背番号の御加護もあったのか、見事にパリーグ制覇を成し遂げて千葉に凱旋した記憶は、今でも昨日のように残っている。
あの時、仕事の後先を顧みず、ついつい電話で仕事の話をするフリをして福岡行きの飛行機を予約して飛んでしまったファンの武勇伝は数知れない。席が外野ビジターエリアだったらまだよいが、ほぼ360度ホークスファンの福岡ドームにあって、乗り込んだ先がホークスファンに囲まれた3塁側指定席だったにもかかわらず、声を嗄らした女性ファンなどなど。
「バカ」と蔑むなら蔑めばよい。
それは愛すべきバカヤローにとっては、褒め言葉以外の何物でもない。
マリーンズファンがそれぞれに思いをのせて、今日の日を迎えていることだろう。
まさしく只今、札幌へ飛ぶべく雲上の人となった人もいるだろう。
まさしく只今、札幌へ飛ぶべく北斗星の人となった人もいるだろう。
まさしく只今、パブリックビューイングの千葉マリンにいる人もいるだろう。
まさしく只今、今日ばかりはとっとと定時で上がるべく、仕事を普段の3倍速でこなしている人もいるだろう。
まさしく只今、今からもう気がそぞろで落ち着けと言い聞かせている人がいるだろう。
まさしく只今、ゲン担ぎに神社仏閣を詣でている人もいるだろう。
まさしく只今、勝利の前祝いとばかり、この時間から煽っていらっしゃる優雅な人もいるだろう。
まさしく只今、今日の戦いを前に、発声練習に余念がない人がいるだろう。
まさしく只今、遠くの地から発狂の準備は万全と、ユニフォームを掲げる準備を整えている人がいるだろう。
まさしく只今、マリーンズから大きな勇気を貰っていると、困難に立ち向かっている人がいるだろう。
まさしく只今、好きな選手の背番号で競馬競輪をケントク買いして、今日の勝敗を占う人がいるだろう。
まさしく只今、今日マリーンズが勝ったら、俺もあの娘に告白するんだと気持ちを昂ぶらせている人もいるだろう。
まさしく只今、どうせ今日は仕事が手につかぬからと、人の迷惑も顧みず欠勤の申請をしている人もいるだろう。
まさしく只今、同僚の白い目も全く厭わず、マリーンズグッズを身につけて仕事に立ち向かう人もいるだろう。
蛍となって、札幌ドームへ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの選手へ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの客へ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの空気へ飛んでゆけ。
蛍となって、札幌の街へ燃えてゆけ。
I BELIEVE
いや、緊張がないと言ったら嘘になる。
愛するチームの明暗が決まろうという時に、緊張のきの字もしていないとは、相当なメンタルトレーニングを受けた者の言い分でしかないだろう。サブローとかオッティーとか。
今更ながらで恐縮だが、サブローのメンタリズムには驚愕を越えて畏敬の念すら感じる。第1ステージ第3戦で、自ら監督に「楽しみましょう」なんて言える度胸、さらにはシーズン中にも、大事な決戦でボロ負けした時に、場が荒れることを全く意にも介さず、「皆の好きな曲は何?」と聞いて回ったほどである。
ましてや今回は全くの「挑戦者」の立場。
相手はシーズン優勝を勝ち取ったこともあり、ここは王者として是が非でも勝ち抜かねば、チームの、リーグの、北海道の威信に関わる。
さりとてこちらはシーズン2位。
しかも今年からプレーオフの規定が変わり、シーズン優勝がかかったわけではなく、単なる日本シリーズ挑戦権獲得の戦いである。アタック25でいえば、パネルを20枚獲得して相手を完膚無きまでに叩きのめしたか、最後の最後で大どんでん返しをやってのけてパネルを9枚獲得して挑戦権を獲得したか…の違いである。
前者はVTRがよく見えるだけに、是が非でも正解を答えなければならぬ。しかも御題は「ある人物の名前」。
後者は虫食いのような9枚のパネルを切り抜かれた挙げ句、「アタック25」の中では難題とされる、「ある建物」を答えさせる設問。
こうなったらもう、ひと思いに開き直るしかあるまい。
知り合いの話。
2005年の決戦の朝(だったか忘れたがw)、#6さんが福岡行きの飛行機を待つ羽田空港での一光景。
知人が仕事の時間を見繕い、わざわざ羽田空港まで見送りに来たそうだ。
「俺は今日仕事で、#6さんを見送ることしか気持ちを送ることは出来ないけれど、せめてそれくらいはさせて下さいよ」
飛行機のチェックインの時間もあり、その人、「じゃあ、必ずお前達の分まで気持ちを届けて、必ず勝って千葉に帰ってくるからな」と一言。
見送りの知人、なぜかその場を離れない。
「どうした。お前も仕事だろう。早く仕事に戻れよ」
それでもなお、見送りの知人は動かない。
業を煮やして声を出そうと思ったその時。
「#6さん…。
実は俺も福岡行きのチケットを買っちゃいました。
俺も一緒に福岡に行かせて下さい。」
#6さん、バカヤローと怒鳴りながらも、朝から人目もはばからず号泣したという。
その決戦で、#6の背番号の御加護もあったのか、見事にパリーグ制覇を成し遂げて千葉に凱旋した記憶は、今でも昨日のように残っている。
あの時、仕事の後先を顧みず、ついつい電話で仕事の話をするフリをして福岡行きの飛行機を予約して飛んでしまったファンの武勇伝は数知れない。席が外野ビジターエリアだったらまだよいが、ほぼ360度ホークスファンの福岡ドームにあって、乗り込んだ先がホークスファンに囲まれた3塁側指定席だったにもかかわらず、声を嗄らした女性ファンなどなど。
「バカ」と蔑むなら蔑めばよい。
それは愛すべきバカヤローにとっては、褒め言葉以外の何物でもない。
マリーンズファンがそれぞれに思いをのせて、今日の日を迎えていることだろう。
まさしく只今、札幌へ飛ぶべく雲上の人となった人もいるだろう。
まさしく只今、札幌へ飛ぶべく北斗星の人となった人もいるだろう。
まさしく只今、パブリックビューイングの千葉マリンにいる人もいるだろう。
まさしく只今、今日ばかりはとっとと定時で上がるべく、仕事を普段の3倍速でこなしている人もいるだろう。
まさしく只今、今からもう気がそぞろで落ち着けと言い聞かせている人がいるだろう。
まさしく只今、ゲン担ぎに神社仏閣を詣でている人もいるだろう。
まさしく只今、勝利の前祝いとばかり、この時間から煽っていらっしゃる優雅な人もいるだろう。
まさしく只今、今日の戦いを前に、発声練習に余念がない人がいるだろう。
まさしく只今、遠くの地から発狂の準備は万全と、ユニフォームを掲げる準備を整えている人がいるだろう。
まさしく只今、マリーンズから大きな勇気を貰っていると、困難に立ち向かっている人がいるだろう。
まさしく只今、好きな選手の背番号で競馬競輪をケントク買いして、今日の勝敗を占う人がいるだろう。
まさしく只今、今日マリーンズが勝ったら、俺もあの娘に告白するんだと気持ちを昂ぶらせている人もいるだろう。
まさしく只今、どうせ今日は仕事が手につかぬからと、人の迷惑も顧みず欠勤の申請をしている人もいるだろう。
まさしく只今、同僚の白い目も全く厭わず、マリーンズグッズを身につけて仕事に立ち向かう人もいるだろう。
蛍となって、札幌ドームへ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの選手へ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの客へ飛んでゆけ。
蛍となって、ドームの空気へ飛んでゆけ。
蛍となって、札幌の街へ燃えてゆけ。
I BELIEVE
つくづく、バカヤロー共に支えられて幸せな球団ですよ、マリーンズは。
そして2年前は,ホークスファンに囲まれた3塁側指定席だったにもかかわらず声を嗄らしたバカヤローです。
今シーズンは終わってしまいましたが,また来年も変わらずマリーンズを愛していきたいと思います。
残念な結果に終わりましたが、あのシーンを見せつけられたら、もう今年は終わり、捲土重来を期して来年を待つ…という気持ちにさせられました。あれこそが本当の恨みっこ無しの一発勝負。致し方ありません。
来年こそは、なんとか奴らの目の前で、本拠地で胴上げをしてやりたいものです。でなければ、今年の悔しさは嘘になりますよね。
声もおそらくはガラガラなのでしょうが、気温が下がっている折、お風邪を召されませぬよう、ご自愛下さい。
本当にお疲れ様でした。
こんなに愛すべきバカヤロー共に囲まれて、私は幸せです。
今年は、日曜日の朝6時のラジオのオープニングでメール読まれたように、初戦の負けイヤな流れを変えに、強行日帰りで札幌に行ってきました。
この第2ステージは残念な結果に終わったけど、成瀬で負けたらしょうがない…って感じでしたね。試合終了後、ロッテの選手に日ハムの選手が駆け寄り、握手や挨拶してるのみて、こんな選手のいるチームに負けたんならしょうがないと感じました。
でも、来年は一位でCSをホームでやり、勝ち抜いたら、相手チームに駆け寄り、ユニを交換してあげるくらいのパフォーマンスで対抗してもらいましょう(^^)v
本当にお疲れ様でした。
お疲れ様でした。
結果はどうあれこれが一発勝負です。
悔しいけれども仕方がありませんね…。
>右打ち職人さん
また来年、今年以上の結果が出るようにお互いが切磋琢磨できるといいですね。
私も来年のために、ひとまずバカができるように金を貯めておかないと(笑)。
>3636さん
1年間、熱い応援お疲れ様でした。
やはり私も長いことライトスタンドに出入りしているもので、どうしても「ライトスタンド目線」になってしまうところに親近感を覚えたわたくしで御座います(笑)。
オフ会等は特に予定はありませんが、機会があれば、ぜひ3636さんがお持ちの「応援論」を、じっくり拝聴致したく存じます。おそらくはかなり噛み合った議論が出来るかと思います。
皆様には今年1年、本当にお世話になりました。
このブログはまだまだ続きますので、オフシーズンに突入しても、変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
400対40000はやはりきついですよ。
マリンでこれほどのアドバンテージは無理でしょう。
やはり、ホームでCSやるしかハムに勝つ手段は無いようです。
1年間お疲れ様でした。
もし、オフ会等誘って頂けたら行ってみたいです。
日本シリーズが1日順延になって、上の人間に必死に頭を下げて休みを貰った記憶があります。
また来年、お互いバカなことができたらいいですね。