オーギュストロダンが本当に日本にやってきた件

日本人で競馬ファンではなくても誰もが聞いたことがある馬といえば、昔ハイセイコー、そこそこ昔はオグリキャップ、この２０年ではディープインパクト。
そのディープインパクト産駒の最後の世代、アイルランド生まれの最後の大物、アイルランドとイギリスダービー馬のオーギュストロダンが、２４日に東京競馬場で開催されるジャパンカップ参戦のために、本当に日本にやってきました。
これは夢の世界の話でも、マンガや劇画の世界でもなく、ましてやドラマの話でもない、本当に夢の話です。

【ジャパンＣ】「ほんとにきた！」父ディープインパクトの国へ…オーギュストロダンが日本到着 - 競馬 : 日刊スポーツ

ディープインパクトが急逝したのが２０１９年７月。
最後の産駒は２０２０年生まれの世代。
最後の世代を競馬の世界ではよく「ラストクロップ」などと呼んでいるのですが、ラストクロップが２４頭。
その中のうちの１頭が、アイルランド生まれ、もはや世界の名伯楽、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に所属しているディープインパクト産駒の最後の大物オーギュストロダン。
早いうちからいずれはジャパンカップ参戦も…という話が聞かれてはいたのですが、いかんせんこうした話は馬の体調の問題ですとか、馬主や陣営の思惑など諸説いろいろ飛び交うのがどこの世の中でも世の常で、本当に来てくれたらこれは夢の話だし、日本でこんなドラマを書こうと思っても、どんな脚本家でも書こうと思ったって書けない筋書きの披露が、まさしく今始まったものと言えるでしょう。

競馬ファンの方には先刻承知なのですが改めてご紹介いたしましょう。

迎え撃つのは先の天皇賞馬であり２０２２年日本ダービー馬、日本はおろか世界を代表する武豊騎手が跨る、ハーツクライ産駒のドウデュース。
ハーツクライといえば、武豊騎乗のディープインパクトの現役時代の中にあって、２００５年の有馬記念で日本競馬で唯一黒星をつけた馬。

こんなに夢のあるドラマが、２０年近く経過して見られるとは＼(^o^)／

しかも鞍上もハーツクライ産駒ドウデュースに武豊騎手、ディープインパクト産駒オーギュストロダンには、短期免許で来日する主戦騎手ライアン・ムーア騎手。

まずはどうあれ、無事にレースが行われることを、そして無事にお互いにレースに臨めることを願っておきます。
おそらく日本競馬史上、こんなに胸が高鳴る、夢があるレースが組まれることなどそうそうありませんのですよ。
これはジャパンカップに近い日程で、香港国際競走がやたら高い賞金で組まれており、世界の名だたる強豪は最近みな香港へ行ってしまい、ジャパンカップに世界の大物が来づらくなっている状況も大いに関係していて、こんなに夢のある話が本当に実現するなどとは思ってもいなかったというのが正直なところです。

まずは本当にみな順調にジャパンカップを迎えてほしいと、切に願っております。