クロスゲームの末、成田高校の優勝で幕を下ろした今年の千葉県高校野球。今更ではありますが、土曜日準決勝の様子をば。
土曜日。
第1試合が成田と習志野の試合が組まれたので、朝から混むのは分かっていたから、朝7時前に起きて、早め早めに行動してとっとと席にありつこうと思っていたのに、あろうことか二度寝をしてしまい、起きたら9時…(泣)。
慌ててとっとと家を出て千葉マリンへ。
どう考えても第1試合の開始時間10時には間に合わないけれど、この時間になったら、じたばたしたところでどうにもならないので、バスでゆっくり…と思ったら、試合開始の10時を15分ばかり回っているというのに、マリンスタジアム入口の交差点は、ご覧のような状況。
バスから前方の交差点を見ると、信号で詰まっている状態だったので、幕張メッセ東口バス停でバスを捨て、球場まで歩くことに。
同じような状態で、先週緊急車両が入っていけなかったのではないのか?
そんなこんなで、球場入りしてみたら4回表。
朝早くから並んで席を取って待っていて下さった観戦仲間にお詫びしつつ入れて頂けることに。
4回からの観戦なんで、スコアなんてつけちゃいません。
とりあえず、席に落ち着いてひとまずアルコールを仕入れて燃料補給を…と、グラウンドから一瞬目を離したら、場内からあっという悲鳴があがり場内騒然。
成田高校の投手中川君が、習志野の3番打者、センター福田君に頭部死球を与えてしまい、福田君は倒れ込み、担架で一時退場。
場内は騒然としたまま、臨時代走で試合再開。
バッターは4番、ドラフト候補で注目を一身に浴びる山下君。
ここで主将、きっちり役割を果たす、ライト線へのタイムリー2塁打で習志野先制。
ただ、相手投手中川君は、「唐川2世」などと呼び声高く注目されているけれど、あっぱれなのは、唐川に似たピッチングフォームだけではなくて、ハート。
普通、相手のアタマにぶつけてしまったら、ごく普通の高校生だったら、まず混乱して当たり前。一人でパニックに陥ったところを相手に痛打されて自滅するパターンが往々にしてあるのだけれど、福田君にぶつけてしまった後の中川君が、まあ一球一球間を取りながら投げること。
決して慌てず。
決して騒がず。
決して急がず。
山下君にはタイムリーを打たれてしまったが、この4回表の中川君は、死球から崩れるパターンが頭をよぎっただけに、先制点を1点で凌いだのが、後の展開に大きく左右した…とおいらは思う。
アタマにぶつけても慌てず騒がず、自分のペースをただひたすらに守り、最少失点に抑え込んでしまう。
中川君の緩急がついたピッチングもさることながら、自らデッドボールを与えても、自ら相手の心理戦の風下に立つことなく、ペースを守りながら臆することなく投げ込んでいった心臓には、正直恐れ入った。
この心臓は、手に入れようと思って入れられるものではないだけに、高校生、いやプロ野球選手でもなかなか手に入れることができないものを、既に彼が持っていることに、心底驚嘆せずにはいられなかった。
この後、中川君が大ピンチを1点で抑えた直後のイニング、成田の木村君のタイムリー3ベースで逆転するのだから立派なものである。
6回には、成田の勝田君の2ランが飛び出し4-1。中押し点。
この後、習志野は7回表に2点を返し4-3、1点差に詰め寄るものの、逆転と中押し、そして中川君の心臓の前に後一本が出ず、最後は連続三振に締めて試合終了。
無念習志野、2年連続、準決勝で涙を飲むことに。
ヤマシタノナツ。
打力、キャッチング、一挙手一投足に注目が集まった、山下君の夏。
今秋決まる、彼の進路に注目したい。
そして、翌日の決勝戦に成田高校が駒を進めるのは、1998年東千葉大会以来、12年ぶり。
この時は、現日ハムの多田野擁する八千代松陰に1-0で無念の涙を飲んでいる。
おいらが高校1年生だった1990年以来、20年ぶりの夏の甲子園をたぐり寄せることができるか。
「貧打」と言われてきた成田高校だが、習志野相手に4点を取り、打線は上向き加減と見る。
強烈な心臓を、観客に見せつけた中川君。
明日の相手は専大松戸か、春の選抜出場校の東海大望洋か。
雌雄は明日、決する。
ナカガワノナツ。
千葉県の高校野球にあって、やはり習志野高校が出てくると、客の動員力が違う。
なにせ4回戦で拓大紅陵と千葉マリンで当たると見るや、スポンサーから相当な圧力があったようで、当初、千葉テレビでは天台球場のカードが放映されるはずだったのだが、急遽千葉マリンの試合の中継に切り替えられたほど。そりゃあ組み合わせの妙とはいえ、「裏カード」で拓大紅陵と習志野があたるとなれば、誰だってテレビで見たいと思うのが心情というもの。天台での対戦が予定されていた高校関係者の皆さんには申し訳ないと思うけど。
第2試合は、決勝を勝ち上がれば、どちらも初の夏の甲子園出場となる、専大松戸と東海大望洋の一戦。
東海大望洋はエース長友君を投入して必勝態勢。
かたや専大松戸はエース上沢君を温存して林田君を投入。
両者のこの作戦がどう出るか。
先制したのは東海大望洋。
2回裏、先頭岩堀君レフト前、天川君四球、続く那須君送りバント、一人倒れて9番櫻井くんの右中間を破る3ベースで2点先制。
直後の3回表の専大松戸。
先頭林田君レフト前、二山君が送って1番に返り永濱君、センターオーバーのエンタイトル2ベースで1点を返し2-1。千葉マリンでエンタイトル2ベースなんて、おいらも14年ほどあそこでプロ野球を見ているけれど、正直覚えがない。逆に言うと、それだけ今の人工芝はボールが跳ねる状態にあるということなのだろうか。
続く4回表。
1死後重野君、大山君と連続でセンター前で1死1、2塁のチャンス。
しかし続く渡辺君が6-4-3と渡るダブルプレーでチャンスが潰えた。
思えばこれが分水嶺だっただろうか?
その裏。
岩堀君四球、一人倒れて那須君四球。1死1、2塁。
長友君倒れて2アウト。
後一人を抑えたい林田君だったが、前の打席に先制の3塁打を打たれている櫻井君にセンター前にはじき返され3点目。
先頭に返って鈴木君の当たりは深いショートゴロが内野安打になって4点目。
ここで専大松戸は林田君を諦めて上沢君を投入。
上沢君は2番加藤君を空振り三振に仕留めて反撃を待つ。
5回以降、長友君の調子がだんだん良くなってきたのか、専大松戸も攻めるのだが後一本が出ない状態。
逆に東海大望洋は、6回裏に加藤君のライト前で中押し点、6-2。
7回表の専大松戸。
長友君の前に簡単に2アウトを取られてしまうが、9番二山君の右中間を破る3ベースで1点を返し、徐々に反撃体勢も、続く永濱君は見逃し三振。
逆に東海大望洋は8回裏、一人倒れて鈴木君がヒットで出塁すると、一人倒れて太田君の打席の初球で盗塁成功、3球目を叩くとサードゴロ、これがエラーを誘って1点追加。
専大松戸は初回と5回以外はランナーを出しながらも、得点に結びつけられず、準決勝で涙を飲む。
3塁側で見ていたから、余計にそう思えたかも知れないけれど、専大松戸の応援席のチアが、やたらと気合いが入っていた印象を受けたので1枚(笑)。
応援席の話題が出たので、ついでに応援席について触れるなら、ごくごく個人的に「頑張ったで賞」をあげるとするなら、千葉北高校の応援団長。
3塁側から1塁側の千葉北の応援団長を見ていたのだけれど、エール交換の時に、えらく声が響くの。
アレでノドを潰していなければいいなと思うけれど、それなりに応援席を見てきた中で、あれほど立派にビシビシ声が通っていた応援団長は、おいらは今まで見たことがない。ジュース売りのK藤君なんて目じゃないくらい。
西武台千葉に負けてしまったけれど、君の声は凄かった。シャッポを脱ぎます。
チバキタノナツ。
お疲れ様でした。
これで翌日は成田と東海大望洋の一戦。
意外な気がするけれど、東海大望洋って、選抜に出ているからシード校じゃねーの…とか思っていたら、春季大会で負けているからシードじゃなかったんですな。
ノーシード校同士の決勝戦は、昨年の八千代東対拓大紅陵に続いて2年連続。
といっても、お互いかなり名の知れている高校なので、ノーシードと言われてもあんまりピンと来なかったりして(^^;)
明日はどんな戦いになりますやら。
…と、あれこれ前日に妄想できる準決勝が、あたしゃ一番好きなんです。
競輪でも競艇でも。
決勝に行っちゃうと一発勝負だし、特に県大会の決勝戦は、勝者と敗者の落差が、余りにも大きすぎることに、去年、「関係者」として初めて気がつかされたんでねえ…。
いや、「勝たないと分からない喜び」があるということに気づかされた事の方がメチャクチャ大きいですが。
なんかこの辺はあまり上手く表現出来ませんな_| ̄|○
申し訳ありません…。
ソレゾレノナツ。
明日は、どっちだ?
土曜日。
第1試合が成田と習志野の試合が組まれたので、朝から混むのは分かっていたから、朝7時前に起きて、早め早めに行動してとっとと席にありつこうと思っていたのに、あろうことか二度寝をしてしまい、起きたら9時…(泣)。
慌ててとっとと家を出て千葉マリンへ。
どう考えても第1試合の開始時間10時には間に合わないけれど、この時間になったら、じたばたしたところでどうにもならないので、バスでゆっくり…と思ったら、試合開始の10時を15分ばかり回っているというのに、マリンスタジアム入口の交差点は、ご覧のような状況。
バスから前方の交差点を見ると、信号で詰まっている状態だったので、幕張メッセ東口バス停でバスを捨て、球場まで歩くことに。
同じような状態で、先週緊急車両が入っていけなかったのではないのか?
そんなこんなで、球場入りしてみたら4回表。
朝早くから並んで席を取って待っていて下さった観戦仲間にお詫びしつつ入れて頂けることに。
4回からの観戦なんで、スコアなんてつけちゃいません。
とりあえず、席に落ち着いてひとまずアルコールを仕入れて燃料補給を…と、グラウンドから一瞬目を離したら、場内からあっという悲鳴があがり場内騒然。
成田高校の投手中川君が、習志野の3番打者、センター福田君に頭部死球を与えてしまい、福田君は倒れ込み、担架で一時退場。
場内は騒然としたまま、臨時代走で試合再開。
バッターは4番、ドラフト候補で注目を一身に浴びる山下君。
ここで主将、きっちり役割を果たす、ライト線へのタイムリー2塁打で習志野先制。
ただ、相手投手中川君は、「唐川2世」などと呼び声高く注目されているけれど、あっぱれなのは、唐川に似たピッチングフォームだけではなくて、ハート。
普通、相手のアタマにぶつけてしまったら、ごく普通の高校生だったら、まず混乱して当たり前。一人でパニックに陥ったところを相手に痛打されて自滅するパターンが往々にしてあるのだけれど、福田君にぶつけてしまった後の中川君が、まあ一球一球間を取りながら投げること。
決して慌てず。
決して騒がず。
決して急がず。
山下君にはタイムリーを打たれてしまったが、この4回表の中川君は、死球から崩れるパターンが頭をよぎっただけに、先制点を1点で凌いだのが、後の展開に大きく左右した…とおいらは思う。
アタマにぶつけても慌てず騒がず、自分のペースをただひたすらに守り、最少失点に抑え込んでしまう。
中川君の緩急がついたピッチングもさることながら、自らデッドボールを与えても、自ら相手の心理戦の風下に立つことなく、ペースを守りながら臆することなく投げ込んでいった心臓には、正直恐れ入った。
この心臓は、手に入れようと思って入れられるものではないだけに、高校生、いやプロ野球選手でもなかなか手に入れることができないものを、既に彼が持っていることに、心底驚嘆せずにはいられなかった。
この後、中川君が大ピンチを1点で抑えた直後のイニング、成田の木村君のタイムリー3ベースで逆転するのだから立派なものである。
6回には、成田の勝田君の2ランが飛び出し4-1。中押し点。
この後、習志野は7回表に2点を返し4-3、1点差に詰め寄るものの、逆転と中押し、そして中川君の心臓の前に後一本が出ず、最後は連続三振に締めて試合終了。
無念習志野、2年連続、準決勝で涙を飲むことに。
ヤマシタノナツ。
打力、キャッチング、一挙手一投足に注目が集まった、山下君の夏。
今秋決まる、彼の進路に注目したい。
そして、翌日の決勝戦に成田高校が駒を進めるのは、1998年東千葉大会以来、12年ぶり。
この時は、現日ハムの多田野擁する八千代松陰に1-0で無念の涙を飲んでいる。
おいらが高校1年生だった1990年以来、20年ぶりの夏の甲子園をたぐり寄せることができるか。
「貧打」と言われてきた成田高校だが、習志野相手に4点を取り、打線は上向き加減と見る。
強烈な心臓を、観客に見せつけた中川君。
明日の相手は専大松戸か、春の選抜出場校の東海大望洋か。
雌雄は明日、決する。
ナカガワノナツ。
千葉県の高校野球にあって、やはり習志野高校が出てくると、客の動員力が違う。
なにせ4回戦で拓大紅陵と千葉マリンで当たると見るや、スポンサーから相当な圧力があったようで、当初、千葉テレビでは天台球場のカードが放映されるはずだったのだが、急遽千葉マリンの試合の中継に切り替えられたほど。そりゃあ組み合わせの妙とはいえ、「裏カード」で拓大紅陵と習志野があたるとなれば、誰だってテレビで見たいと思うのが心情というもの。天台での対戦が予定されていた高校関係者の皆さんには申し訳ないと思うけど。
第2試合は、決勝を勝ち上がれば、どちらも初の夏の甲子園出場となる、専大松戸と東海大望洋の一戦。
東海大望洋はエース長友君を投入して必勝態勢。
かたや専大松戸はエース上沢君を温存して林田君を投入。
両者のこの作戦がどう出るか。
先制したのは東海大望洋。
2回裏、先頭岩堀君レフト前、天川君四球、続く那須君送りバント、一人倒れて9番櫻井くんの右中間を破る3ベースで2点先制。
直後の3回表の専大松戸。
先頭林田君レフト前、二山君が送って1番に返り永濱君、センターオーバーのエンタイトル2ベースで1点を返し2-1。千葉マリンでエンタイトル2ベースなんて、おいらも14年ほどあそこでプロ野球を見ているけれど、正直覚えがない。逆に言うと、それだけ今の人工芝はボールが跳ねる状態にあるということなのだろうか。
続く4回表。
1死後重野君、大山君と連続でセンター前で1死1、2塁のチャンス。
しかし続く渡辺君が6-4-3と渡るダブルプレーでチャンスが潰えた。
思えばこれが分水嶺だっただろうか?
その裏。
岩堀君四球、一人倒れて那須君四球。1死1、2塁。
長友君倒れて2アウト。
後一人を抑えたい林田君だったが、前の打席に先制の3塁打を打たれている櫻井君にセンター前にはじき返され3点目。
先頭に返って鈴木君の当たりは深いショートゴロが内野安打になって4点目。
ここで専大松戸は林田君を諦めて上沢君を投入。
上沢君は2番加藤君を空振り三振に仕留めて反撃を待つ。
5回以降、長友君の調子がだんだん良くなってきたのか、専大松戸も攻めるのだが後一本が出ない状態。
逆に東海大望洋は、6回裏に加藤君のライト前で中押し点、6-2。
7回表の専大松戸。
長友君の前に簡単に2アウトを取られてしまうが、9番二山君の右中間を破る3ベースで1点を返し、徐々に反撃体勢も、続く永濱君は見逃し三振。
逆に東海大望洋は8回裏、一人倒れて鈴木君がヒットで出塁すると、一人倒れて太田君の打席の初球で盗塁成功、3球目を叩くとサードゴロ、これがエラーを誘って1点追加。
専大松戸は初回と5回以外はランナーを出しながらも、得点に結びつけられず、準決勝で涙を飲む。
3塁側で見ていたから、余計にそう思えたかも知れないけれど、専大松戸の応援席のチアが、やたらと気合いが入っていた印象を受けたので1枚(笑)。
応援席の話題が出たので、ついでに応援席について触れるなら、ごくごく個人的に「頑張ったで賞」をあげるとするなら、千葉北高校の応援団長。
3塁側から1塁側の千葉北の応援団長を見ていたのだけれど、エール交換の時に、えらく声が響くの。
アレでノドを潰していなければいいなと思うけれど、それなりに応援席を見てきた中で、あれほど立派にビシビシ声が通っていた応援団長は、おいらは今まで見たことがない。ジュース売りのK藤君なんて目じゃないくらい。
西武台千葉に負けてしまったけれど、君の声は凄かった。シャッポを脱ぎます。
チバキタノナツ。
お疲れ様でした。
これで翌日は成田と東海大望洋の一戦。
意外な気がするけれど、東海大望洋って、選抜に出ているからシード校じゃねーの…とか思っていたら、春季大会で負けているからシードじゃなかったんですな。
ノーシード校同士の決勝戦は、昨年の八千代東対拓大紅陵に続いて2年連続。
といっても、お互いかなり名の知れている高校なので、ノーシードと言われてもあんまりピンと来なかったりして(^^;)
明日はどんな戦いになりますやら。
…と、あれこれ前日に妄想できる準決勝が、あたしゃ一番好きなんです。
競輪でも競艇でも。
決勝に行っちゃうと一発勝負だし、特に県大会の決勝戦は、勝者と敗者の落差が、余りにも大きすぎることに、去年、「関係者」として初めて気がつかされたんでねえ…。
いや、「勝たないと分からない喜び」があるということに気づかされた事の方がメチャクチャ大きいですが。
なんかこの辺はあまり上手く表現出来ませんな_| ̄|○
申し訳ありません…。
ソレゾレノナツ。
明日は、どっちだ?
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