吉原健二 マルチエンジンを持つ。文系、理系を問わず、全分野の情報を、人生論や生活信条まで含めて、披露します。

広範なる知識、感動モノ、名写真、オリジナルなる物、新意見、新発見、囲碁関連情報、コレクション、旅行、地図、人生論、など。

セ・パ交流戦10周年なのに…優勝賞金激減の怪

2014-06-21 10:45:35 | スポーツ
セ・パ交流戦10周年なのに…優勝賞金激減の怪 2千万円ダウンのワケ
2014.01.26
10周年を迎えるセ・パ交流戦
24日、日本野球機構(NPB)から10周年を迎える今年も日本生命がセ・パ交流戦の冠協賛社になることが発表された。
ところが、10周年という区切りの年なのに、優勝賞金が激減の怪。そのワケとは。

MVPはこれまで通り賞金200万円だが、優勝賞金の方は5000万円から3000万円と2000万円も減っている。
普通のケースならば、10周年という記念すべき年なのだから、賞金が増えても減ることは考えられないだろう。

しかも、改めて昨年の交流戦の観客動員を見てみると増えているのだ。
1試合平均でセ・リーグが前年比3・0%増の2万8783人。パ・リーグも0・1%増の2万4994人。
最多の巨人が前年比2・8%増の4万5019人。
伸び率トップのDeNAは29・2%増の1万9835人。
優勝したソフトバンクも0・2%増の3万5659人と球団最多を記録している。

観客動員を見れば、セ・パ交流戦がファンの間ですっかり定着、支持されているといえるだろう。
それなのに、なぜ賞金が2000万円も激減したのか。
冠協賛社の日本生命の怒りが見え隠れしてくる。
というのも、昨年、セ球団側が現行の1球団24試合制度から18試合に減らすことを強く主張。
「ファンが支持しているのだから、減らす必要はない」とパ側は猛反発。
スッタモンダの騒動の末に、現行通りに落ち着いた経緯がある。

さらに、交流戦実施当初は1球団36試合制だったのに、現在の24試合制に減った際にもドタバタ劇が演じられた“前科”がある。
セが36試合から半減の18試合制を強硬に主張。
パは現状維持の36試合制の方針を崩さず真っ向対立。
ようやく折衷案の24試合制で一件落着したのは、冠協賛社の鶴の一声だった。

「半減の1球団18試合制では、セ・パ交流戦というイベントを冠協賛する意味がない」と怒りの宣言をしたからだ。
そんな過去があるのに、昨年セ側が18試合制案を再燃させている。
協賛社側が賞金を大幅減させたとしても無理はないだろう。
大企業もサバイバルに必死なご時世なのだから。

そんなことは先刻承知のはずのセが、なぜ交流戦の試合数減にこだわるのか。
交流試合は、2004年夏にリーグ消滅の危機に直面したパ側救済のために05年から始まっており、もう役割は果たしたというのがセ側の考えなのだ。
それと昨年までの9年間でセ側が優勝したのは、一昨年の巨人だけ。
リーグのメンツもあるのだろう。
が、仏の顔も三度までという。今度また懲りないセ側が試合数削減騒動を起こせば、冠協賛社消滅の覚悟が必要だろう。 (江尻良文)


最新の画像もっと見る