1月25日(月)の夕方、18:30~1時間ほど、日本橋三井タワーのアトリウム(ロビー)にてコンサートがありました。
6時過ぎに到着しましたが、7~80ある座席は既に場所取りされたあと。無料ということもあってか、
人気があるんですね。道を渡ったタリーズコーヒーで時間をつぶしてから、開演に合わせて戻りました。
プログラム概略は次のとおりです。リコーダーはルネサンスリコーダーでした。
アントネッロ ~躍動する古楽の世界~
濱田芳通 (コルネット&リコーダー)
石川かおり (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
西山まりえ (バロック・ハープ)
1. パッサメッツォ(アントニオ・ヴァレンテに基づく コルネット/ガンバ/ハープ
2. グリーンスリーヴス(作者不詳) アルトリコーダー/ガンバ/ハープ
3. そんな風に信じてしまうおバカさん(タルクィーニオ・メールラ) バロック・ハープソロ
4. アリア <泉に、野に> (ジウーリオ・カッチーニ)
5. コレンテ 草原と丘(フランチェスコ・ロニョーニ パレストリーナ原曲)
6. アリア <そよ風が吹けば> (ジローラモ・フレスコバルディ)
7. イギリスのナイチンゲール(ヤコブ・ファン・エイク) ソプラノリコーダーソロ
8. ソナタ 、<ラ・モニカ> (フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー) ガンバソロ(ハープも)
その他、数曲
会場はロビーの吹き抜け(天井まで15mくらいはあったような)なので、マイクとスピーカーを使っての演奏会でした。
1. コルネットの演奏
コルネットは「小さな角笛」という意味だそうです。ルネサンス期を代表するラッパとしてのコルネット属は
堂々と華やかな音楽にも、静かなゆったりした音楽にも向く木管楽器で、黒い革が巻かれています。
トランペットなどと同じようなカップ状のマウスピースが付いています。
15~18世紀には、その柔らかな音色を生かし、歌の伴奏を中心として教会音楽に盛んに使われたそうです。

近代的な金管楽器として存在するコルネットは19世紀起源で、昔の同名楽器と直接の関係はないそうです。
でもこのコンサートで初めて聴いた音は吹奏楽のコルネットに似ていました。
朗々とトランペットのような音もありましたが、 p でたゆたうように鳴る柔らかい音はとても素敵でした。
2. リコーダー
2曲目のグリーンスリーヴスはちょっと驚きました。 もちろん濱田さんの演奏はすばらしいんですけどね。
私は高校生の頃、初めてアルトリコーダーを手にしたのですが、その頃グリーンスリーヴスの変奏曲を授業でやりました。
それ以来たくさん聴いた、あるいは吹いたグリーンスリーヴスの倍くらいの速度で、まさに躍動的な
3拍子の舞曲として演奏されていました。最初の30秒くらいは演奏されている曲がグリーンスリーヴスだと
気づかなかったくらいです。 (^_^;
グループの紹介文で、「作品が生まれた時のスピリットを大切に、躍動感、生命力が備わった音楽の持つ
根源的な魅力を明らかにし・・・・」とありますので、グリーンスリーヴスも当時の雰囲気を再現されたのかもしれません。
でも、グリーンスリーヴスはもう少しゆったりした演奏の方が好みかな。
ファン・エイクのナイチンゲールも、鳥のまねをした曲だというお話の後演奏されたためか、
鳥にしようという意図が感じられ、ちょっとこねくり回しすぎかなという気がしました。
もう少しすっきりした可憐な感じの演奏がいいように思いました。
3. バロック・ハープ
バロック・ハープというのを初めて聴きましたが、現代のハープの印象とはずいぶん異なりました。
ハープというより、ギターに近い音。
音色の甘い方から、ハープ → リュート → ギター → バロック・ハープ というように感じました。
演奏が始まってすぐに、その音色がすっきり、はっきりした音で、とても好きになりました。
弦が3列に張られていて、トリプルハープともいうようです。現代のハープは2列なのでダブルハープというとか。
3列の両側がピアノの白鍵、真ん中の1列が黒鍵に当たる音になっていて、真ん中の弦を弾くには、
両側の弦の間から指を入れて弾くそうで、手が小さくて指が細い人でないと弾きにくく、3~400年前の
ヨーロッパの人は小柄な人が多かったのだとか。
また聴いてみたいと思いました。
4.ヴィオラ・ダ・ガンバ
<ラ・モニカ> というソロの曲を演奏され、低音部がとてもよく響いて素敵だったのですが、
マイクの設定がよくなかったのか、高めの音は聞こえにくくなってちょっと残念でした。
石川さんは若い大柄の女性でしたが、ガンバという楽器に合ったとても優雅な感じがして素敵でした。
今回は、リコーダーよりもコルネットの甘い響きと、バロック・ハープのすっきりした音の印象が
強く残る演奏会でした。
どちらの楽器も初めて聴いたからかもしれませんが、また聴いてみたいと思いました。
(tomo)
6時過ぎに到着しましたが、7~80ある座席は既に場所取りされたあと。無料ということもあってか、
人気があるんですね。道を渡ったタリーズコーヒーで時間をつぶしてから、開演に合わせて戻りました。
プログラム概略は次のとおりです。リコーダーはルネサンスリコーダーでした。
アントネッロ ~躍動する古楽の世界~
濱田芳通 (コルネット&リコーダー)
石川かおり (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
西山まりえ (バロック・ハープ)
1. パッサメッツォ(アントニオ・ヴァレンテに基づく コルネット/ガンバ/ハープ
2. グリーンスリーヴス(作者不詳) アルトリコーダー/ガンバ/ハープ
3. そんな風に信じてしまうおバカさん(タルクィーニオ・メールラ) バロック・ハープソロ
4. アリア <泉に、野に> (ジウーリオ・カッチーニ)
5. コレンテ 草原と丘(フランチェスコ・ロニョーニ パレストリーナ原曲)
6. アリア <そよ風が吹けば> (ジローラモ・フレスコバルディ)
7. イギリスのナイチンゲール(ヤコブ・ファン・エイク) ソプラノリコーダーソロ
8. ソナタ 、<ラ・モニカ> (フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー) ガンバソロ(ハープも)
その他、数曲
会場はロビーの吹き抜け(天井まで15mくらいはあったような)なので、マイクとスピーカーを使っての演奏会でした。
1. コルネットの演奏
コルネットは「小さな角笛」という意味だそうです。ルネサンス期を代表するラッパとしてのコルネット属は
堂々と華やかな音楽にも、静かなゆったりした音楽にも向く木管楽器で、黒い革が巻かれています。
トランペットなどと同じようなカップ状のマウスピースが付いています。
15~18世紀には、その柔らかな音色を生かし、歌の伴奏を中心として教会音楽に盛んに使われたそうです。

近代的な金管楽器として存在するコルネットは19世紀起源で、昔の同名楽器と直接の関係はないそうです。
でもこのコンサートで初めて聴いた音は吹奏楽のコルネットに似ていました。
朗々とトランペットのような音もありましたが、 p でたゆたうように鳴る柔らかい音はとても素敵でした。
2. リコーダー
2曲目のグリーンスリーヴスはちょっと驚きました。 もちろん濱田さんの演奏はすばらしいんですけどね。
私は高校生の頃、初めてアルトリコーダーを手にしたのですが、その頃グリーンスリーヴスの変奏曲を授業でやりました。
それ以来たくさん聴いた、あるいは吹いたグリーンスリーヴスの倍くらいの速度で、まさに躍動的な
3拍子の舞曲として演奏されていました。最初の30秒くらいは演奏されている曲がグリーンスリーヴスだと
気づかなかったくらいです。 (^_^;
グループの紹介文で、「作品が生まれた時のスピリットを大切に、躍動感、生命力が備わった音楽の持つ
根源的な魅力を明らかにし・・・・」とありますので、グリーンスリーヴスも当時の雰囲気を再現されたのかもしれません。
でも、グリーンスリーヴスはもう少しゆったりした演奏の方が好みかな。
ファン・エイクのナイチンゲールも、鳥のまねをした曲だというお話の後演奏されたためか、
鳥にしようという意図が感じられ、ちょっとこねくり回しすぎかなという気がしました。
もう少しすっきりした可憐な感じの演奏がいいように思いました。
3. バロック・ハープ
バロック・ハープというのを初めて聴きましたが、現代のハープの印象とはずいぶん異なりました。
ハープというより、ギターに近い音。
音色の甘い方から、ハープ → リュート → ギター → バロック・ハープ というように感じました。
演奏が始まってすぐに、その音色がすっきり、はっきりした音で、とても好きになりました。
弦が3列に張られていて、トリプルハープともいうようです。現代のハープは2列なのでダブルハープというとか。
3列の両側がピアノの白鍵、真ん中の1列が黒鍵に当たる音になっていて、真ん中の弦を弾くには、
両側の弦の間から指を入れて弾くそうで、手が小さくて指が細い人でないと弾きにくく、3~400年前の
ヨーロッパの人は小柄な人が多かったのだとか。
また聴いてみたいと思いました。
4.ヴィオラ・ダ・ガンバ
<ラ・モニカ> というソロの曲を演奏され、低音部がとてもよく響いて素敵だったのですが、
マイクの設定がよくなかったのか、高めの音は聞こえにくくなってちょっと残念でした。
石川さんは若い大柄の女性でしたが、ガンバという楽器に合ったとても優雅な感じがして素敵でした。
今回は、リコーダーよりもコルネットの甘い響きと、バロック・ハープのすっきりした音の印象が
強く残る演奏会でした。
どちらの楽器も初めて聴いたからかもしれませんが、また聴いてみたいと思いました。
(tomo)