女体遍歴に命を賭けた男・世之介の華麗な一代記。
但馬屋のひとり息子・世之介は、父親の心配をよそに放蕩三昧。修行先でも金にまかせて女狂い。ついに勘当された世之介は、頭を丸め放浪の旅に出るが、なおも懲りずに、京都随一とうたわれた夕霧太夫を口説き落とす始末。女体遍歴に命を賭けた男・世之介の華麗な一代記。
但馬屋のひとり息子・世之介は、父親の心配をよそに放蕩三昧。修行先でも金にまかせて女狂い。ついに勘当された世之介は、頭を丸め放浪の旅に出るが、なおも懲りずに、京都随一とうたわれた夕霧太夫を口説き落とす始末。女体遍歴に命を賭けた男・世之介の華麗な一代記。
何を演じてもダンディな市川雷蔵が、巨匠増村保造監督と組んで完成させた「好色一代男」。
原作は大天才・井原西鶴の処女作。
物語の最後は、窮屈な日本に愛想を尽かした世之介が、女護島めざして大海に船を漕ぎ出すノーテンキシーンで終わってる。世之介は信念強固で、どんなにむごい目にあっても、いっさいブレないめげない男なのだ。
映画からでも、雷蔵の名演技も相まって、原作の規格外に振切った凄味が、十分伝わってくる。