チベットの古い両面版木です。
なんと、両面です。
稀に両面の版木は存在するのは知っていたが、
(部分的に両面柄の小型版木もあるし、もちろん、新しい物なら珍しくはない)
古く、大判の全面真言の両面版木は、
市場に出てくるのは、
極めて稀で、
初めて手に入れた。
この類い、
間違いなく、お寺から出たものだが、
この大きさと、両面、という特性上、
結構、立派なお寺からであると想像できる。
チベットの版木、もしくは木版って、
図柄や大きさ、古さなど、千差万別で、
数多く存在しているのだが、
もう、コレ、
吉祥図柄も一切なく、
無数の小さな真言、ビッシリ、のみ。
シンプルの極みである。
両面、ひたすら、真言のみ。
しかも、凄く上手く彫られている。
使い込まれまくった表面。
大柄な図柄であると、各断面が摩耗しているのが分かりやすいが、
ここまで細密だと、よくよく見なければ分からないけど、
刷り込み、使われまくった摩耗感が溢れている。
これって、
色々な事を無視して、
もちろん、お土産物用につくったなんてのは微塵もなく、
ただ、
チベット仏教ってのに心から没頭しないと造れないてのが、
ビシビシ伝わったわけです。
写真じゃ伝わらないのよね、これが。
チベット
アムド地方
アバ周辺のゴンパ(お寺)から出た版木
アバ周辺は、ダライ・ラマをトップとする
ゲルク派が多い地域
チベットの珍しい両面真言版木でした。
※現状、直接販売のみとさせて頂いています。
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