旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

ネパールのグルメ マニアック編

2025年01月09日 | グルメ



グルメです。
ネパールでの食事です。

マニアックなノリです。

サクサクいきます。

今までネパールに何回行ったか分かりません。
ダルバートも数えきれない位、食べました。

普通の食事の事を書いても面白くないので、
ネットや本ではあまり見かけない、
珍しいメニューを紹介します。

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さて、一番目は、血のソーセージです。
チベット語でギャルマだったけな。ギョルマだったか。

店は、地元のチベット人の旧知の友人に連れて行ったもらった、
超マニアックな場所にありました。

チベット人地区の裏道の雑居ビルの3階。
細い階段を登り、店だかなんだか分からない入り口をしてました。
もちろん、観光客は皆無です。



いきなりインパクトのある外見です。

まるで陰部です。

でも、ソーセージです。
チベット料理です。

血のソーセージは、
昔、ヨーロッパの何処かで食べた記憶がありますが、
チベット圏でも食べられていて、
今までもインドのヒマラヤ圏で数多く食べました。

結論から言うと、
僕の人生史上、一番美味しい、血のソーセージでした。

そもそも、血のソーセージなんて、
普通は食べないマニアックなメニューですが。





ナイフで切って食べます。



中身は水牛の血だけではなく、
ツァンパや脂肪が混ぜられていて、
血の鉄臭い匂いは少ないです。

ポロポロとした食感に、
歯ごたえのある皮に包まれてます。
味は、肉の味に香ばしく脂身を感じる独特の風味を足した感じです。
血と言われなければ分からないかもしれません。

東チベットのカム地方のスタイルらしいです。

僕は東チベットには15回以上は行きましたが、
思えば、血のソーセージは食べた事がなかったです。

女将(オーナー・シェフ)は、
民族衣装を着たゴリゴリのカムパ(カム地方のチベット人)でした。



旧友のソナム。
長い付き合いです。
顔は日本人に似てますが、バリバリのチベタンです。

彼のお母さんも以前から知ってますが、
マジでガチ系のチベット仏教徒です。

チベット仏教の儀式には必ず行き、
偉いお坊さんがネパールに来ると空港に出迎えに行くほどです。
昔の日本の長屋とかのように、オバハン同士のチベタン・コミュニティがあり、
顔も広いです。



チベット式餃子モモも食します。

僕はネワール式のモモは好物ですが、
チベット式のモモは正直、あまり好きではありません。

しかし、ここのモモは極めて美味しかったです。

手打ちのモチモチとした皮に、
手で大ぶりな荒みじん切りした、水牛肉の具が肉肉しくジューシーで美味しかったです。
他の店でモモを食べると、
肉を機械とかで細かく挽いて、
味も淡白でパサパサして美味しくない場合があります。




ネワール式のモモです。
シュウマイ状に丸く、タレが多くかかっているのが特徴です。

通常のモモを知っている方からすると、
見た目からして違うと思います。

この店は僕のお気に入りです。

チベット人地区から歩いて10分くらいの、ド地元民地域にあります。
昔、散歩していて偶然見つけた繁盛店です。
それ以来、通っています。

タレが辛くなく、セサミ(胡麻)や油や香辛料が混ざっていて美味しいです。
ネワール式モモでは、この店が僕のベストです。

一皿、約90円

激安ですが、
昔はもっと安かったです。




はい、いきなりヒマヤラ山中の食事です。
ランタン谷の奥地、キャンジン・ゴンパでの食事です。

モモですが、中身が通常では食べられない具です。

純粋なナク(メスのヤク)のチーズです。
臭みのあるモッツァレッラって感じかな。

ナク・チーズを100%使ったモモです。

本当に美味です。

因みに、キャンジン・ゴンパより先に村や集落は存在しません。
チベットとの国境付近で、少し行くとチベット本土です。





周囲はこんな感じ。
雄大です。
標高は4000m位かな。




ナク・チーズのドライ(乾燥)スティックも売ってました。

激烈に硬かったです。
ライターで炙って食べましたが、途中でやめました。

カトマンズ辺りでヤク・チーズと言われるチーズも売ってますが、
ピュア(純粋・100%使用)ではなく、生乳とかを混ぜてある場合があります。

カトマンズでよくあるチーズ・モモのチーズはナク・チーズではありません。
山奥ではピュアのナク・チーズが食べられます。




これも山中での食事です。
ノンベジ(菜食)のダルバートです。
トレッキングで疲れた身体には沁みます。

山中の山小屋での食事は高く、一食900円位します。
一番奥に行くと、水ボトルが一本450円します。
カトマンズ市内では50円しません。

裏技ですが、道中の集落で地元民が水(ペットボトル)を売ってますが、
交渉すると安く買えます。
山小屋での水や食事の値段は一律です。

因みにインドだと、
水道水を使った偽物のペットボトルの水も存在します。




下界に戻っての食事です。
チベット人地区での食事です。

以前も紹介しましたが、
友達間で勝手にシンガポール料理と呼んでいるメニューです。

カリカリに焼かれた豚肉が美味しいです。
甘いタレをかけて食べます。

この店のメニューは、
ポークかチキンか両方のダブルかの三種類だけです。
潔い良いです。




カトマンズでのダルバートです。
ネパール料理の定食です。
もはや説明不要に美味しいです。

店ごとに味付けや副菜などが異なりますが、
概ね、同じです。
通常、お米や副菜は無料でおかわり自由です。
無限に食べられます。

サグ(青菜)は日本名では、
カラシ菜が多い気がします。
同類の似た野菜かしら。

僕はタメル地区には、
友達たちと飲みに行くなどの用事がないと、
あまり行きませんが、
世界中の旅行者が多く訪れるタメル地区では、
パル・タカリ・キッチンが美味しいです。




最後に、
チベット地区で僕のお気に入りのカフェにて。

中庭が居心地が良いです。
静かに過ごせます。

スイカジュースも美味しく、
コーヒーも僕が知る限り、チベット人地区ではトップ3に入る美味です。
豆にもこだわりがあり、ハンド・ドリップです。

最近は地元の小金持ちの若い子が溜まっている時があります。

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他にも幾つか、
僕のお気に入りのカフェやレストランがあり、
個人的にはタメル地区に乱立する、
外国人観光客向けのカフェやレストランより質が良いと思ってます。

多くの国々と同様に、
日本でのガイド本などで紹介されている場所はごく一部だと感じます。

確かに、
タメル地区はお酒を飲む場が多く、
音楽のパーティも頻繁に開催されていて、
僕も顔を出します。




タメル地区はこんな感じ。
大渋滞。
昔に比べると道は舗装され、
質の良いホテルも多くなった。

夜は原色バキバキのバーやレストランが、
外国人観光客やトレッカー(登山者)で賑わってます。
楽しいといえば、楽しい場所です。

かつての僕は、
猛烈にお金がなく、
サンドウィッチ、一個を食べるのが精一杯の
ド底辺の生活でカトマンズで沈没していた時もあります。

今では、700円のピザも食べられます。

僕の品物を買ってくださる皆様方に、
本当に感謝しております。
ありがとうございます。

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カトマンズは一国の首都です。
貧困小国ネパールと言えど、カトマンズはそれなりの大きさがあります。

色々と歩いて探すと発見があったりし、
それも旅の面白さだと思っております。


以上
ネパールでのグルメでした。




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