昨年度のヒット小説だったらしいのですが、今年読む機会があって面白かったので感想を。
一番面白いところ
主人公の”カイア”が変わっている、けどとても頑張って自力で生きようとしている
ーそれだけで超好感が持てます。社会からも家族からも拒絶されて数少ない味方をゲットしていくところは一種の爽快感もあります。
繊細な自然描写
作家が専門分野が動物学者とのことで、カイアの住居の湿地の描写も、その周りに生きる生物たち(アメーバから昆虫、鳥まで)のきめ細かい描写は出色。自分で書けない(というか、生で現実で見てもそれらが何をしているのかも分からない)時には残酷とも思える描写も自然の必要性からDNAに刻み込まれている、という人間同士だけのなかのドラマでは見られない考え方が。(もちろん人間同士では必要がない、というかその前に社会から抹殺されますから、、、)
ー返ってその行動理由が新鮮でした
そのせいで恋をする”時期”、というのもなんとなく定められているのかと思ったりして
裁判が公平(フェア)
米国の裁判は陪審員制。その制度がどのように働いているのか色々意見はありますが、今回はアメリカの良心を感じました。
ー判断の難しさ、偏見とバイアスの加減など私はミステリー小説も好きで、英米法も勉強していたので面白かったのですが。ただ小説の描写だけだったら、カイアの心情と周りの心の動きしかわからないのでちょっとわかりにくいかもしれません。
一般の米国人がどのように自分の国の裁判を信頼しているのが分かると思いました。
それ以外にもカイアの寂しさを感じさせる心情描写や、いつも孤独な自分が傷つかないように最大限自分を守るところなど読んでいて引き込まれる個所もいっぱいいありました。
その中でも、魅力的を思われる男性と交流できるところはカイアの魅力なのかな、とも
冒頭の殺人事件から時間が近づいていくにつれて一気読みになってしまいました。
どんな人生が幸せなんて、その当人にしかわからないかな、と思える小説でした。
一番面白いところ
主人公の”カイア”が変わっている、けどとても頑張って自力で生きようとしている
ーそれだけで超好感が持てます。社会からも家族からも拒絶されて数少ない味方をゲットしていくところは一種の爽快感もあります。
繊細な自然描写
作家が専門分野が動物学者とのことで、カイアの住居の湿地の描写も、その周りに生きる生物たち(アメーバから昆虫、鳥まで)のきめ細かい描写は出色。自分で書けない(というか、生で現実で見てもそれらが何をしているのかも分からない)時には残酷とも思える描写も自然の必要性からDNAに刻み込まれている、という人間同士だけのなかのドラマでは見られない考え方が。(もちろん人間同士では必要がない、というかその前に社会から抹殺されますから、、、)
ー返ってその行動理由が新鮮でした
そのせいで恋をする”時期”、というのもなんとなく定められているのかと思ったりして
裁判が公平(フェア)
米国の裁判は陪審員制。その制度がどのように働いているのか色々意見はありますが、今回はアメリカの良心を感じました。
ー判断の難しさ、偏見とバイアスの加減など私はミステリー小説も好きで、英米法も勉強していたので面白かったのですが。ただ小説の描写だけだったら、カイアの心情と周りの心の動きしかわからないのでちょっとわかりにくいかもしれません。
一般の米国人がどのように自分の国の裁判を信頼しているのが分かると思いました。
それ以外にもカイアの寂しさを感じさせる心情描写や、いつも孤独な自分が傷つかないように最大限自分を守るところなど読んでいて引き込まれる個所もいっぱいいありました。
その中でも、魅力的を思われる男性と交流できるところはカイアの魅力なのかな、とも
冒頭の殺人事件から時間が近づいていくにつれて一気読みになってしまいました。
どんな人生が幸せなんて、その当人にしかわからないかな、と思える小説でした。