8月12日(火)朝早くから目覚める。富士山麓の道の駅「なるさわ」で車中泊していた。
この近辺は大阪と違って、10度位の温度差がありそうで涼しかった。
都会の中の熱帯夜を思い出してくる、ここは暑くて寝苦しいことは全くない。
この涼しい自然の中で、ぐっすり眠ることが出来た。
昨夜は、この道の駅の駐車場も、車は少なかったが、朝方の今は、多くの車が、車中泊をしている。
今日も、天気は良さそうだが、目の前に見えるはずの、富士山の姿はなかった。
本来は、この道の駅からの富士山の眺望は、すばらしいと聞いていた。
この道の駅には、富士山と対面型の休憩室があり、ここから裾野に広がる大パノラマのロケーションのすばらしさは、抜群であるに違いない。
しかし、残念ながら、富士山方面は厚い雲で覆われ、今日も富士山は望めそうになかった。
自然の心地よい風が吹いてくる、車外にテーブルと椅子を持ち出して、朝食を摂ることにした。
原生林の緑に囲まれ、青い空の下で摂る朝食も、格別の味であった。
朝食が終わった後は、同じ道の駅の敷地内にある「なるさわ富士山博物館」に行った。
この博物館では、富士山の自然と歴史を学ぶことが出来る。
建物の中にある博物館の入口を入ると、8万年前にタイムスリップしたように、大きな恐竜が私達を出迎えてくれる。
本物と変わらないぐらい、よく出来た恐竜で怖さを感じてくる。
さらに中に進むと、三面マルチスクリーンがあり、繰り広げられる富士山のダイナミックな姿や、四季それぞれ移り変わる富士山の景観を映像で紹介している。 また、真っ赤な溶岩流マグマが流れて来る様子が、人目で分かる富士山の巨大な模型も展示されている。
初めて、ここを訪れる方々には大変参考になると思う。
見学を終えて外に出ると、物産館があり、多くの方々で賑わっている。
物産館の外では、地元で採れた野菜などの産物を山高く積み、店内も、ブル-ベリーや、朝採れの高原野菜や土産品を、所狭しに陳列している。
この道の駅は、地域活性化の一役を担っているようで、活気が感じてくる。
道の駅の物産館を見終えた、私たちは、近くある鳴沢氷穴に向かって行った。
道の駅にある「なるさわ富士山博物館」の恐竜
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博物館にある富士山の生い立ちや火山活動等が分かる模型
鳴沢氷穴は近くにあり、すぐに着いたが、駐車場が満杯で暫く待たされた後、車を止め、氷穴の入口へ向かって行った。
氷穴は樹海の中にある、入口まで、大勢の方々が列をなしている。
氷穴内の温度は0℃と表示されていた。
見学を終えた方々が、寒そうに震えながら帰ってくる。
この格好で大丈夫か、少し心配になってくる。
この氷穴は、富士山の代表的な溶岩洞窟の一つで、内部の年間平均気温は3度と低く、一年中、氷で覆われている事からこの名がついたらしい。
中でも、天上からの水滴が凍って出来た氷柱は、見事で4月ごろが最も成長するとのこと。
氷穴の穴は下の方に伸びていっているらしい。
一人しか通れない狭い階段が、下に向かって架けられた、縦穴環状洞窟である。
階段を下り横方向の通路も、狭くて低く、はんで行くように進まねばならない。
さらに、氷壁で出来た狭い通路を過ぎると、氷の見事な芸術品のような、何本もの氷柱 が現れてくる。
金網で覆われて少し見づらいが、天上や壁、地面までが氷で覆われている。
天上からの水滴がツララ状になって地面に落ち、大きさの異なる、何本かの氷柱が自然に形成されている。見事としか言いようがない芸術品である。
最初は人工的に造ったものかと思ったが、自然に天上からの雫で出来た芸術品であった。
「すばらしい」の一言で、地底に出来た神秘的で、幻想的な芸術の世界を創出している。
自然の力で、このようなものが出来たものと感心する。
氷穴内の温度は0℃で、夏服の私達の体も少しずつ冷えてきている。
あまり永くはいられない。
一通り見学した後、私達は地上の出口へ向かって進んで行った。
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鳴沢氷穴入り口 多くの方が列を作って氷穴内に進んで行く
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ただいまの氷穴内の気温 氷壁で囲まれた狭い通路
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天上からの水滴によって自然に出来た氷の芸術品
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網の間から撮影 神秘性を感じさす見事な氷柱の芸術品
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富士山の裾野に広がる広大な樹海
青木ケ原樹海は、富士山の大噴火によって出来た山麓から、西湖、精進湖、本栖湖に広がる30平方キロメートルの原生林である。
100種類以上の苔やカエデ、シダなどの草木が群生、野鳥やシカなどの動物の宝庫でもある。
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富岳風穴の入り口
なるさわ氷穴の見学を終えた私たちは、次の目的地である富岳風穴へ向かった。
富田風穴は、近くにあった。駐車場に車を止め、樹海に囲まれた通路を100m程行った所に入り口はあった。
なるさわ氷穴のように、列が出来るような見学者はいない。
この風穴も、富士山の噴火で流れ出た溶岩流によって形成された洞窟である。
出入口の温度差や風圧により、風が通り抜けることから名前がついたようだ。
また、この洞窟は、洞窟内で音が共鳴しないことでも有名である。
洞窟内は玄武岩質で出来ており、音を吸収する性質をもっているらしい。
入口から下に伸びている階段を降りると、そこから200m程、横穴が奥に向かって続いた洞窟である。
一年中、風穴内の気温差は一定で、明治時代には蚕種の貯蔵に利用されている。
氷穴と同じように氷結はあったが、凍結している範囲も氷の量も少なく、洞窟内の気温差にも違いがあるようである。
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富岳風穴もなるさわ氷穴と同じように氷があったが量は少ない
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内部気温は一定の為、蚕種や種などの貯蔵が行なわれていた
富岳風穴の見学を終えた私たちは、富士五湖の一つである本栖湖へ向かった。
よく整備された青木原樹海の中を通る、国道139号線の景観はすばらしかった。
樹海に育つ樹木の枝間は、緑の葉で覆われた、隙間のないグリーン地帯であった。 通常の山道にある樹木のグリーン地帯とは明らかに違っていた。
富士山からの痩せた溶岩流の上で、育って成長している樹木には思えなかった。
永い歳月をかけ、他の草木や種を運ぶ鳥達の恩恵を受けながら、腐食物が出来、その上に、自然に育った樹木である。
青々とした様子から、肥沃な土地の上に育った樹木のように思えてならなかった。
車は程なくして本栖湖畔に到着した。
本栖湖は富士五湖の中で最も西にある湖で、水深138mと一番深く、全国の湖の中でも屈指の深さを誇っている。透明度も抜群である。
富士山の噴火前は、本栖湖、精進湖、西湖は一つの湖で、せの海と呼ばれていたらしい。
富士山の噴火により、3つの湖に分断されたと言われている。
その証拠に3つの湖の水位は、常に同じで、地下でつながっているようである。
湖面ではウインドサーフィンやヨット、釣りなどのレイクスポーツも多彩である。
また、湖畔では、キャンプ場も整備され、日本各地から訪れる人たちで賑わい、多くのテントが 張られている。
湖畔の駐車場に車を止めると、浜辺の隅に黄色い船体をした船が浮かんでいる。
妻が「乗ろう」 といってきた。
出航時間を調べると「間もなく出航します。急いで発着場に行ってください」
言われた。
すぐに発着場に向かって行った。
何とか間に合い乗船することが出来たが、変わった形をした船である。
船体は黄色で塗られ、まるで潜水艦のような形をしている。
本栖湖遊覧船「もぐらくん」である。
デッキには多くの方が湖上からの景観を楽しんでいる、船内は満席で多くの人たちがいる。
外国人の家族も多く賑わっている。
船体の中央部分には、水中の様子が分かるように、透明のガラスがはめ込まれ、透き通った水中を、無数の魚が泳いでいるのがよく見えている。
この船は、本栖湖内を30分間、遊覧してくれる。
湖面では、色彩色豊かなウインドサーフィンを楽しんでいる人たちも多く、思い思いの方向に進んでいる。
中には、すごいスピードのウインドサーフィンがあり、そのスピードには驚かされる。
本栖湖からの景観は、千円札にも採用されているが、相変わらず富士山の方向は厚い雲で覆われ、残念ながら見ることは出来ない。
船内で、妻が外国人グループの人と、何か話しをしている。
どうやらこの人たちは、日系ブラジル人の人たちのようである。
浜松から50人ぐらいのグループで湖畔に来て、キャンプをしているようだった。
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本栖湖遊覧船「もぐらくん」30分周遊の旅に案内してくれる
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もぐらくんの船内この部分から水中の様子が見える
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ウインドサーフィンを楽しむ人達
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船内で知り合った日系ブラジル人家族と
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千円札の本栖湖からの富士山の撮影場所 残念ながら富士山は雲の中
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天気がよければ上の場所からこのような富士山が見えたはず・・・
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東洋のスイスとして海外に紹介されていた精進湖
精進湖は富士五湖の中で、周囲5kmと最も小さく四季折々の表情を見せてくれる湖である。
ここからの富士山の景観もすばらしく、魅力に惹かれた一人のイギリス人により、避暑地として、東洋のスイスとして海外に紹介されている。
精進湖から眺めると、まるで手前の山(大室山)を抱き抱えるように見えるここから「子抱き富士」と呼ばれている。
(この富士も今日は見えない)
本栖湖との間にあるパノラマ台からの眺めは、まさに絶景とのこと。
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富士五湖の中で4番目の大きさの西湖
西湖は富士五湖で4番目に大きい湖で、富士山の火山活動によって生じた堰水湖である。
西湖の南側には青木原樹海が広がる。
近くにキャンプ場や民宿等があるが、富士五湖の中では最も観光化が進んでいない湖である。
近くに、かつて、日本一美しい萱葺きの集落があった。
最近になって、霊峰富士と神秘な森、青木ケ原樹海を望む西湖の地に「西湖いやしの里」として甦っているらしい。
私も、いつの日かここからの富士山を眺めたい!と思いながら西湖を後にした。
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近くには民宿やキャンプ場があり、林間学校等で利用される西湖
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河口湖岸から突き出たボート乗り場で釣りを終えた人たち
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数十羽の水鳥が浮かぶ河口湖
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河口湖の北側から温泉街方面を望む
西湖の見学を終えた私たちは、次の目的地である河口湖へやってきた。
河口湖は、富士五湖の中で2番目に大きい湖で、富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
富士五湖の中で最も長い湖岸線を持ち、最も低い標高地点にあり、水深も精進湖と並び3番目の深さである。
河口湖は、湖畔に温泉などがあり、富士五湖の中では最も早くから開発され、周辺は近代的な建物や、オルゴールの森、キャンプ場などが整備されている。
河口湖からは富士山が美しい山容を見せ、湖面に映る逆さ富士や周辺の山稜から見る富士山は、まさに絶景で、多くの雑誌等で紹介されている。
私が訪れた河口湖の時間帯は、たそがれ前で、湖面に数十派の水鳥が湖岸でえさをあさっていたり、湖岸から少し突き出たボート乗り場では、釣りを楽しんでいる人達がいた。
今日の宿泊先は、まだ決めていなかったが、山中湖方面にある道の駅「富士吉田」へ向かって行った。
この近辺は大阪と違って、10度位の温度差がありそうで涼しかった。
都会の中の熱帯夜を思い出してくる、ここは暑くて寝苦しいことは全くない。
この涼しい自然の中で、ぐっすり眠ることが出来た。
昨夜は、この道の駅の駐車場も、車は少なかったが、朝方の今は、多くの車が、車中泊をしている。
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今日も、天気は良さそうだが、目の前に見えるはずの、富士山の姿はなかった。
本来は、この道の駅からの富士山の眺望は、すばらしいと聞いていた。
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この道の駅には、富士山と対面型の休憩室があり、ここから裾野に広がる大パノラマのロケーションのすばらしさは、抜群であるに違いない。
しかし、残念ながら、富士山方面は厚い雲で覆われ、今日も富士山は望めそうになかった。
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自然の心地よい風が吹いてくる、車外にテーブルと椅子を持ち出して、朝食を摂ることにした。
原生林の緑に囲まれ、青い空の下で摂る朝食も、格別の味であった。
朝食が終わった後は、同じ道の駅の敷地内にある「なるさわ富士山博物館」に行った。
この博物館では、富士山の自然と歴史を学ぶことが出来る。
建物の中にある博物館の入口を入ると、8万年前にタイムスリップしたように、大きな恐竜が私達を出迎えてくれる。
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本物と変わらないぐらい、よく出来た恐竜で怖さを感じてくる。
さらに中に進むと、三面マルチスクリーンがあり、繰り広げられる富士山のダイナミックな姿や、四季それぞれ移り変わる富士山の景観を映像で紹介している。 また、真っ赤な溶岩流マグマが流れて来る様子が、人目で分かる富士山の巨大な模型も展示されている。
初めて、ここを訪れる方々には大変参考になると思う。
見学を終えて外に出ると、物産館があり、多くの方々で賑わっている。
物産館の外では、地元で採れた野菜などの産物を山高く積み、店内も、ブル-ベリーや、朝採れの高原野菜や土産品を、所狭しに陳列している。
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この道の駅は、地域活性化の一役を担っているようで、活気が感じてくる。
道の駅の物産館を見終えた、私たちは、近くある鳴沢氷穴に向かって行った。
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道の駅にある「なるさわ富士山博物館」の恐竜
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博物館にある富士山の生い立ちや火山活動等が分かる模型
鳴沢氷穴は近くにあり、すぐに着いたが、駐車場が満杯で暫く待たされた後、車を止め、氷穴の入口へ向かって行った。
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氷穴は樹海の中にある、入口まで、大勢の方々が列をなしている。
氷穴内の温度は0℃と表示されていた。
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見学を終えた方々が、寒そうに震えながら帰ってくる。
この格好で大丈夫か、少し心配になってくる。
この氷穴は、富士山の代表的な溶岩洞窟の一つで、内部の年間平均気温は3度と低く、一年中、氷で覆われている事からこの名がついたらしい。
中でも、天上からの水滴が凍って出来た氷柱は、見事で4月ごろが最も成長するとのこと。
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氷穴の穴は下の方に伸びていっているらしい。
一人しか通れない狭い階段が、下に向かって架けられた、縦穴環状洞窟である。
階段を下り横方向の通路も、狭くて低く、はんで行くように進まねばならない。
さらに、氷壁で出来た狭い通路を過ぎると、氷の見事な芸術品のような、何本もの氷柱 が現れてくる。
金網で覆われて少し見づらいが、天上や壁、地面までが氷で覆われている。
天上からの水滴がツララ状になって地面に落ち、大きさの異なる、何本かの氷柱が自然に形成されている。見事としか言いようがない芸術品である。
最初は人工的に造ったものかと思ったが、自然に天上からの雫で出来た芸術品であった。
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「すばらしい」の一言で、地底に出来た神秘的で、幻想的な芸術の世界を創出している。
自然の力で、このようなものが出来たものと感心する。
氷穴内の温度は0℃で、夏服の私達の体も少しずつ冷えてきている。
あまり永くはいられない。
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一通り見学した後、私達は地上の出口へ向かって進んで行った。
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鳴沢氷穴入り口 多くの方が列を作って氷穴内に進んで行く
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ただいまの氷穴内の気温 氷壁で囲まれた狭い通路
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天上からの水滴によって自然に出来た氷の芸術品
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網の間から撮影 神秘性を感じさす見事な氷柱の芸術品
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富士山の裾野に広がる広大な樹海
青木ケ原樹海は、富士山の大噴火によって出来た山麓から、西湖、精進湖、本栖湖に広がる30平方キロメートルの原生林である。
100種類以上の苔やカエデ、シダなどの草木が群生、野鳥やシカなどの動物の宝庫でもある。
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富岳風穴の入り口
なるさわ氷穴の見学を終えた私たちは、次の目的地である富岳風穴へ向かった。
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富田風穴は、近くにあった。駐車場に車を止め、樹海に囲まれた通路を100m程行った所に入り口はあった。
なるさわ氷穴のように、列が出来るような見学者はいない。
この風穴も、富士山の噴火で流れ出た溶岩流によって形成された洞窟である。
出入口の温度差や風圧により、風が通り抜けることから名前がついたようだ。
また、この洞窟は、洞窟内で音が共鳴しないことでも有名である。
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洞窟内は玄武岩質で出来ており、音を吸収する性質をもっているらしい。
入口から下に伸びている階段を降りると、そこから200m程、横穴が奥に向かって続いた洞窟である。
一年中、風穴内の気温差は一定で、明治時代には蚕種の貯蔵に利用されている。
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氷穴と同じように氷結はあったが、凍結している範囲も氷の量も少なく、洞窟内の気温差にも違いがあるようである。
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富岳風穴もなるさわ氷穴と同じように氷があったが量は少ない
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内部気温は一定の為、蚕種や種などの貯蔵が行なわれていた
富岳風穴の見学を終えた私たちは、富士五湖の一つである本栖湖へ向かった。
よく整備された青木原樹海の中を通る、国道139号線の景観はすばらしかった。
樹海に育つ樹木の枝間は、緑の葉で覆われた、隙間のないグリーン地帯であった。 通常の山道にある樹木のグリーン地帯とは明らかに違っていた。
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富士山からの痩せた溶岩流の上で、育って成長している樹木には思えなかった。
永い歳月をかけ、他の草木や種を運ぶ鳥達の恩恵を受けながら、腐食物が出来、その上に、自然に育った樹木である。
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青々とした様子から、肥沃な土地の上に育った樹木のように思えてならなかった。
車は程なくして本栖湖畔に到着した。
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本栖湖は富士五湖の中で最も西にある湖で、水深138mと一番深く、全国の湖の中でも屈指の深さを誇っている。透明度も抜群である。
富士山の噴火前は、本栖湖、精進湖、西湖は一つの湖で、せの海と呼ばれていたらしい。
富士山の噴火により、3つの湖に分断されたと言われている。
その証拠に3つの湖の水位は、常に同じで、地下でつながっているようである。
湖面ではウインドサーフィンやヨット、釣りなどのレイクスポーツも多彩である。
また、湖畔では、キャンプ場も整備され、日本各地から訪れる人たちで賑わい、多くのテントが 張られている。
湖畔の駐車場に車を止めると、浜辺の隅に黄色い船体をした船が浮かんでいる。
妻が「乗ろう」 といってきた。
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出航時間を調べると「間もなく出航します。急いで発着場に行ってください」
言われた。
すぐに発着場に向かって行った。
何とか間に合い乗船することが出来たが、変わった形をした船である。
船体は黄色で塗られ、まるで潜水艦のような形をしている。
本栖湖遊覧船「もぐらくん」である。
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デッキには多くの方が湖上からの景観を楽しんでいる、船内は満席で多くの人たちがいる。
外国人の家族も多く賑わっている。
船体の中央部分には、水中の様子が分かるように、透明のガラスがはめ込まれ、透き通った水中を、無数の魚が泳いでいるのがよく見えている。
この船は、本栖湖内を30分間、遊覧してくれる。
湖面では、色彩色豊かなウインドサーフィンを楽しんでいる人たちも多く、思い思いの方向に進んでいる。
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中には、すごいスピードのウインドサーフィンがあり、そのスピードには驚かされる。
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本栖湖からの景観は、千円札にも採用されているが、相変わらず富士山の方向は厚い雲で覆われ、残念ながら見ることは出来ない。
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船内で、妻が外国人グループの人と、何か話しをしている。
どうやらこの人たちは、日系ブラジル人の人たちのようである。
浜松から50人ぐらいのグループで湖畔に来て、キャンプをしているようだった。
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本栖湖遊覧船「もぐらくん」30分周遊の旅に案内してくれる
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もぐらくんの船内この部分から水中の様子が見える
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ウインドサーフィンを楽しむ人達
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船内で知り合った日系ブラジル人家族と
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千円札の本栖湖からの富士山の撮影場所 残念ながら富士山は雲の中
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天気がよければ上の場所からこのような富士山が見えたはず・・・
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東洋のスイスとして海外に紹介されていた精進湖
精進湖は富士五湖の中で、周囲5kmと最も小さく四季折々の表情を見せてくれる湖である。
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ここからの富士山の景観もすばらしく、魅力に惹かれた一人のイギリス人により、避暑地として、東洋のスイスとして海外に紹介されている。
精進湖から眺めると、まるで手前の山(大室山)を抱き抱えるように見えるここから「子抱き富士」と呼ばれている。
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本栖湖との間にあるパノラマ台からの眺めは、まさに絶景とのこと。
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富士五湖の中で4番目の大きさの西湖
西湖は富士五湖で4番目に大きい湖で、富士山の火山活動によって生じた堰水湖である。
西湖の南側には青木原樹海が広がる。
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近くにキャンプ場や民宿等があるが、富士五湖の中では最も観光化が進んでいない湖である。
近くに、かつて、日本一美しい萱葺きの集落があった。
最近になって、霊峰富士と神秘な森、青木ケ原樹海を望む西湖の地に「西湖いやしの里」として甦っているらしい。
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私も、いつの日かここからの富士山を眺めたい!と思いながら西湖を後にした。
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近くには民宿やキャンプ場があり、林間学校等で利用される西湖
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河口湖岸から突き出たボート乗り場で釣りを終えた人たち
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数十羽の水鳥が浮かぶ河口湖
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河口湖の北側から温泉街方面を望む
西湖の見学を終えた私たちは、次の目的地である河口湖へやってきた。
河口湖は、富士五湖の中で2番目に大きい湖で、富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
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富士五湖の中で最も長い湖岸線を持ち、最も低い標高地点にあり、水深も精進湖と並び3番目の深さである。
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河口湖は、湖畔に温泉などがあり、富士五湖の中では最も早くから開発され、周辺は近代的な建物や、オルゴールの森、キャンプ場などが整備されている。
河口湖からは富士山が美しい山容を見せ、湖面に映る逆さ富士や周辺の山稜から見る富士山は、まさに絶景で、多くの雑誌等で紹介されている。
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私が訪れた河口湖の時間帯は、たそがれ前で、湖面に数十派の水鳥が湖岸でえさをあさっていたり、湖岸から少し突き出たボート乗り場では、釣りを楽しんでいる人達がいた。
今日の宿泊先は、まだ決めていなかったが、山中湖方面にある道の駅「富士吉田」へ向かって行った。
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