気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

花の名峰 大和葛城山への登山・・・まるで山一面が紅い絨毯 

2013-05-22 17:30:42 | 

  2013年(平成25年)5月14日(火) 晴れ、今日の空は晴れ渡り、登山には、もってこいの天気になっている。

 午前8時30分 南大阪の駐車場に合流し、3台の車に分乗して一路、大和葛城山(やまとかつらぎさん)の登山口である水越峠を目指して出発する。

今日の目的地である大和葛城山、毎年5月になると頂上付近にあるつつじが真っ紅な花をつけ、山一面を染める。

 

 南大阪から国道170号を走行し、富田林から国道309号に入って行く。 

 道路は渋滞もなくスムーズに流れ、山間部に入って行くと、新緑の若葉がいっせいに芽を出し、薄い緑の山容を現して、車窓からの景観を楽しませてくれる。 

ほどなくして 国道309号の水越トンネル近くにある登山口に、出発して1時間ほどで到着する。 

 今回の葛城山への登山は、南大阪のGPグループ13名の一行で、女性の方がリーダーである。 

 葛城山という山は、大阪近辺には二つあり、一つは大阪府と和歌山県境にある和泉葛城山(いずみかつらぎさん)標高858mと、

今回、私たちが登る、大阪府と奈良県境にある大和葛城山(やまとかつらぎさん)標高960mである。、

 この二つの山は、金剛生駒紀泉(こんごういこまきせん)国定公園に属し、都心にも近く自然が多く残っていることや、自然公園も多く存在することから、

ハイキングなどに多くの人たちが訪れて親しまれている山でもある。

 今回、私たちが選んだ葛城山への登山コースは、国道309号の水越トンネル(大阪側)入り口付近にある登山口からのコースである。

このコースは通常、天狗谷コースと呼ばれている。 私たち一行は、午前9時50分に、水越トンネル付近の登山口を出発する。

国道309号 水越トンネル(大阪側)この近くに葛城山や金剛山への登山口がある。

大和葛城山への登山準備を終え、水越峠トンネル近辺に集合する仲間たち。

水越トンネル付近から葛城山への天狗谷登山コースへ向かって行く。

水越トンネル付近から開始直後の葛城山への登山道

 

 水越トンネル付近を出発してしばらくは、簡易舗装された狭い道路を登って行く。 

 道路脇には水源地の施設や、民家もあり、この道路が地元の人たちにとって、大切な生活道路であることがわかる。 

 この様な長閑な里山風景を楽しみながら、さらに登って行くと、民家がなくなり、田植え前の田んぼが現れてくる。 

 時々、鶯が ホーホケキョ と鳴き声をあげ、里山の情緒を一そう高めてくれる。

 田んぼを横に見ながら、さらに進んで行くと、杉林の中に造られた登山道が現れてくる。

 登山道の横には、田んぼに治水するための、小さな水路が造られ、豊かな自然の恵みである清水が、流水音を発しながら流れている。

 また、 登山道の道沿いには、春を感じさせてくれる山野草や花が生育し、登山道を行く私たちの目を楽しませてくれる。

 これらの、山野草についてリーダーの女性の方に質問すると、ほとんどの名前を答えてくれ、その深い知識には、大変驚かされる。

 天狗谷道といわれるコースをさらに登って行くと、一面が杉林に覆われ、登山道の勾配もだんだんきつくなってくる。

杉林の中のきつい勾配の登山道をゆっくりと登って行く。

 

杉林につくられたきつい勾配が続くの登山道を、お互いに気遣いながらゆっくりと登って行く仲間たち。 

突然、現れた急坂の岩場を鎖を持って慎重に登る女性の仲間

 

 私たちは、それぞれに仲間の人達を気遣いながらゆっくりと登って行く。 

 そうしながら登っていると、後方から、話し声や足音と共に30人ぐらいのグループが近づいてくるのに気付くと、

 近くの仲間の人が、「お先にどうぞ・・」 と言って 道脇によりながら、グループの人達に先に行ってもらった。

 このグループは大阪府羽曳野市に住む、昔の青年や娘さん達のグループである。

 山で出会った人には、私たちの仲間全員が 「こんにちわ」 とあいさつする。

 相手の方も 「こんにちわ」 とあいさつを返してくる。 その逆もある。

 大自然の中で、小さなあいさつから、出会いがあり、短い会話がはじまる。 

 こういった見知らぬ人たちとの、山や旅での出会いも、私にとっても楽しみの一つである。

 水越トンネル付近を出発して、急坂の登山道を1時間ほど登って行くと、ベンチの置かれた休憩所が現れてくる。

 ここが青崩(あおげ)といわれる休憩地点で、天狗谷コースの急坂な登山道もここまでで、ここからはなだらかな坂道の登山道が頂上まで続く。

 急坂の登山道を登りきると1時間ほどで大崩(あおげ)の休憩所に到着する。 水分補給などして休憩する仲間たち。

 

 しばらくの間の休憩を済ませた後、緩やかな杉林の中に出来た登山道を進んで行くと、急に森が開け、若い男女3人が記念撮影をしている。

 前方には山の頂上部が見えているが、このコ―スは初めての私には、どの山の頂上部か良く分からなかった。

 

続いていた緩やかな登山道から開けた部分から頂上部が見えてくる。

 

 森が開けた個所からさらに進んで行くと、ほとんど平坦で、杉林の中は、太陽光線の木漏れ日が森一面を照らしている。

 時々、心地よいそよ風が汗ばんだ私たちの肌を、かすりながら通り抜けていく。

しばらく進んで行くと車も通れそうな道に出る。 そこで、山の案内図の看板を見入る仲間たち。

 この看板の個所から5分程進むと、大勢の登山者や、ロープウエーからの観光客が通行している道路に出てくる。(登山開始して2時間ほどで到着する)

 

 道路の両サイドには、店やレストランがあり、立派なトイレなどの建物も並んでいる。 

その間には展望広場があり、テーブルや椅子が並べられ、登山者たちが、飲み物や食べ物を並べたりしながら、ここからの大和盆地の展望や休憩したりして思い思いに過ごしている。

そんな中、私たちの仲間たちが、展望台からの眺望を楽しもうとやってくる。 

残念ながら、天気は晴れているが、春の霞が深く、大和盆地や大峰山系は霞んで良く見えなかった。

売店の裏側にある展望台に立って大和盆地や大峰山系の眺望を楽しむ仲間たち

売店裏側にある展望台からの大和盆地・飛鳥・や御所市内(奈良県)の眺望が楽しめる。

 

 大和盆地などの眺望が楽しめる展望台でしばらく過ごした後、私たちは葛城山の山頂に向かって行った。

 売店や休憩施設のある場所から10分ほどで、葛城山頂(標高960m)に到着する。

 葛城山頂は、最初、運動場のように広々としていて、ここが山頂なのかと思えるほどで、ほとんどの山の頂きのイメージとはかけ離れている。 

秋には、この山頂近辺は、ススキの穂で埋まるといわれている。

  私たちが、到着した折には、「葛城山頂」 と書かれたモニュメントをバックに、10人位のグループで記念写真を撮っていた。

広々とした葛城山頂上(標高960m)で記念撮影をする人たち。 頂上からは東西南北の眺望が楽しめる。

このグループが終わった後、すぐに私たちも、近くの方にお願いして記念写真を撮ってもらった。 

大和葛城山頂上(標高960m)で登山仲間たちと一緒に記念撮影

 

 記念撮影を終えた後、頂上からの眺望を楽しむ。

東には大峰山系や大和盆地、南には金剛山、西は本来ならば大阪湾や淡路島が見られるといわれているが、

この日は霞んでいて全く見えなかった。 

北には二上山から信貴生駒の美しい山並みが見れるはずであったが、この方面も霞んでみえていた。

葛城山頂のなだらかで平坦の道を、眺望を楽しみながらつつじ園の方に向かって行く。

 前方にはダイナミックの金剛山(標高1125m)が見えている。

葛城山頂からつつじ園に進みながらも、時々立ち止まって、360度の眺望を楽しみ、また進む、 

それを繰り返しながら進んで行くと、国民宿舎「葛城高原ロッジ」の建物が見えてくる。

 ロッジの前が一目100万本といわれる 自然つつじ園 である。

葛城山頂からのつつじ園に向かう、目の前には、金剛山(標高1,125m)のダイナミックな風景が姿を現し、堂々とした遺風を放っている。

つつじ園に到着した瞬間は、この光景がこの世のものかと思われるような素晴らしさに、誰もが思わず見とれてしまう。

見下ろすと、山全体が紅一色のつつじに覆われている、美しい光景を醸し出している。

葛城山つつじ園の花見台から、山一面が赤いじゅうたんのように色づいた、つつじの群生に驚嘆、誰もが思わず見とれてしまう。

山全体が紅く色づいたつつじの群生地の葛城山 つつじ園上部にある花見台からの光景

このつつじ園については次のような由来がある。

「昭和45年頃、高原に群生していた背丈2m近いカツラギササがいっせいに花を咲かせて、実をつけると枯れてしまった。 

そのあとに 今まで下積みになっていた野生のつつじがすくすくと成長し、美しいつつじが見られるようになった」

このようなことと、高原ロッジの方々などが、毎年のようにササ刈りに労力を惜しまずに努めた結果、

今日のような、人目、百万本といわれる葛城山のつつじになった伝えられています。

まだ、つぼみも多く満開ではなさそうだが、驚嘆すべき広さに咲き誇るつつじの群生地

花見台や近くのベンチなどに座り、高原一面のつつじや、堂々とした威風を放つ金剛山を見ながら楽しい昼食を摂る。

真横にある花見台やベンチには、多くの人たちが訪れ、赤く色づき、山一面に広がるつつじの群生する風景を楽しんでいる。

 

また、葛城山の自然つつじ園については次のようなエピソードも伝えられている。

「山麓の国道を走っていた路線バスの運転手さんが、葛城山の真っ紅なつつじを見て、

山火事と間違え、近鉄御所駅に急報する。

急報を受けた人達が、急いで山頂へかけつけたところ、

山一面に美しいつつじの花が咲いていた」 という微笑ましいエピソードが残っています。

昼食後には、花の美しさを楽しみながら、群生するつつじ園の中にできた遊歩道を下って行く。

この時点での、つつじの開花は6割程度といわれている。 つつじの見事な光景が続く中を下って行く。

つつじ園を下る途中の遊歩道で、記念撮影する仲間たち、遊歩道には多くの方が行き交っているために、

急いで撮ってもらった慌ただしい写真であるが、出来栄えは・・・・このような写真であった。

前のつつじは、まだつぼみで開花していないが、中ほどから上の方は満開になっている。

右横サイドからのつつじ園の景観、下の方から斜めに横切るように、広い遊歩道も整備され、広範囲につつじを楽しむことができる。

下の地域からからつつじ園の眺望を楽しむ仲間たち、上の方には幾つかの花見台が造られ、

訪れた人たちが思い思いに過ごしながら、素晴らしいつつじの花の光景をを楽しんでいる。

広い遊歩道を挟んで、真っ紅に色づいたつつじの花を楽しみながら、行き交いしている人たち。 

遊歩道もよく整備されている。中ほどから上は、所々に緑の樹木が混じっている。これはつつじなのかどうか・・・・・

まだ、つぼみも多く見られるがつつじも一本一本良く見ると、花の色も違っているのに気づく、

つつじの種類もヤマつつじ、ミヤコつつじなど10種類以上あるといわれている。

好天に恵まれ、葛城山や高原の自然つつじを満喫した私たちは、登って来た天狗谷コースとは違った、

ダイアモンドトレールのコースから下山することになった。 時間も丁度13:30分であった。

 

このダイアモンドトレールコースは、金剛・生駒・紀泉国定公園内の全長45kmを、

昭和43年、大阪府と奈良県が自然に親しんでもらう目的で整備され、起伏にとんだコースから多くの人達に親しまれている。

私たちの下山するコースは、葛城山(つつじ園)から、急坂の登山道を水越峠まで下山するコースで、約1時間の予定である。

ダイアモンドトレールは、水越峠から金剛山へは、3時間程で登頂できる。

つつじ園を出発した直後に、一人の仲間が足をつるアクシンデントに見舞われたが、

マッサージや杖などのメンバーの協力もあって、大事には至らず、一緒に下山することになった。

登山道はよく整備されているが、かなりの急坂で、登ってきた天狗谷道よりもこう配はきつそうである。

下から登ってくる方々と挨拶しながら話していると、70歳前後のカメラをぶら下げた男性は

 「今朝から金剛山に登り、葛城山へ登っているが、このコースはきついわ」 

と話をしていたのが印象的である。

急坂の続くダイアモンドトレールの登山道を下山して行く仲間たち

後続の人達が近づき、登山道の端に寄って、道を譲る仲間たち

水越峠の道路まで下無事に山した仲間たち。

アクシデントに見舞われた方も、無事に下山することができ、本人も、ほっとした表情を浮かべていたのが印象的であった。

(下山時刻=14時40分)

下山途中の道路脇に咲いていた白い花

この道を20分ほど下ると私たち駐車に到着する。 

 

仲間たちも好天に見舞われ、葛城山の高原一面に咲くつつじの素晴らしさに満足、

どの仲間も、疲れも見せずに軽やかに歩いて行く姿があった。

 

 その後、私たちは、駐車場に戻り、しばらく休憩した後、来た時と同じように、車3台に分乗して、南大阪の集合地点へ帰って行った。 

 私にとっては、今回の登山は、初めて参加するサークルであったが、ほんとに仲間の人達の自然に対する造詣の深さに驚くと共に、

葛城山の紅葉の素晴らしさ、何回訪れても飽きない素晴らしさを感じる登山であった。

 また、機会があれば、訪れたいと思いながら家路について行った。

そして、最後に みなさん ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オリーブ発祥の地 小豆島への船旅と観光

2013-05-13 00:30:07 | 気ままな旅

  2013年(平成25年)5月3日(金) 午前9時頃、私たちは、日本オリーブ発祥の地として、また、映画 「二十四の瞳」で大ヒットした島などで、全国に知られる小豆島(しょうどしま)へ向かって南大阪の自宅を愛車で出発する。 

 今日の天気は、青い空が広がり、柔らかい太陽が照らしているが、4月中旬を思わせるような少し肌寒い気温である。 

 南大阪から阪神高速道路の湾岸線を走行し神戸に向かい、神戸港を11時15分出航のジャンボフェリーに乗船する予定である。 

 高速道路は 渋滞もなくスムーズに流れ、神戸港には、予定通り 10時30分に到着する。 

 早速、乗船手続きのためにターミナルビルに行くと、チケットを買い求める多くの人達でごった返していた。 

ゴールデンウイークのさなか、アベノミクスによる日本経済の明るさを感じ初めているのか、旅行する人達が通年よりも多いように感じる。 

 小さな子供を伴った家族連れの方も多く見受けられる。

  (搬送料金=普通車(エステイマ=運転手含む)4,990円、同乗者(大人)1,800円と格安である)

 私たちを乗せたフェリー(りつりん2)は、定刻よりも15分ほど遅れて神戸港を出航する。 小豆島までの所用時間は約3時間である。

                           

 神戸~高松間を4時間で航行するるジャンボフェリー (前回の旅行時に撮影) 

 このジャンボフェリーは、高松行きで、私たちは途中の小豆島(坂手港)で下船する。 船舶(りつりん2)は、3664総トン、全長116m、航海速力は18.5ノット(34km/H)である。

 

 今回、ゴールデンウイークの旅先として小豆島を選んだのは、私どもが運営するネットショップ(JKB健康エース)で、近くに住む知り合いの方から、エキストラバージンオリーブオイルを紹介されたのがきっかけだった。

 このオリーブは、第1回OLIVE JAPAN 2012 国際オリーブコンテストで金賞を受賞するなど、様々な国際国際コンクールで数回にわたり賞を受賞しているギリシャオリーブ(エキストラバージンオリーブオイル)の名品である。 

(追記:第2回OLIVE JAPAN 2013 国際オリーブコンテストでも金賞を連続受賞する)

 恥ずかしながら、私はオリーブに関しての知識は全くもっていなかった。

 通常のサラダオイルやごま油と同じように炒める料理や、ドレッシングのようにサラダなどに利用されているオイル程度の知識である。

 自分のネットに掲載するからには 「オリーブについてもっと勉強し、購入されるお客様に正しい知識を伝えなくてはならない」 と思った。

 商品知識がないまま販売することは、購入される方に対して、大変失礼でもあるし、私自信がそれを許さなかった。

 早速、アマゾンのネットでオリーブに関する本を5冊ほど購入して読んでいると、オリーブの素晴らしさを知る。

 そして、奥行きの深い歴史のある身近な生活商品として、地中海沿岸地方では、多くの方に親しまれ、なくてはならない必需品であることも初めて知った。 

 それに、オリーブの効能も素晴らしく、食用にかかわらず、ダイエットや糖尿病、脳こうそくや二日酔いなどの肝臓への作用、アレルギー作用、美容効果などは大変なる驚きで、まるで万能で優秀な健康食品である。

 また、オリーブオイル(エキストラ バージン) をスプーンなどで、お眠み前に飲むと健康維持にも様々な効果が・・・と書かれている。 

 私は本を読むまで 「オイルを身体の中に直接入れるなんて、そんなことはできない」 と考えていた。 これも 大変な驚きであった。

 このような体験から、今度のゴールデンウイークは、「オリーブといえば小豆島」 と いわれていることから、妻と相談して小豆島へ行くことに決めた。

  神戸港を15分遅れで出航したジャンボフェリー、 船上から出航して間もない高層ビルが林立する神戸の街並みの風景が見えている。

後方に六甲山をひかえ、高層ビルが林立する港町神戸の街並みの美しい景観

神戸港を出航して30分ほど経過した船内で、間もなく明石海峡大橋を通過する旨のアナウンスが流れてくる。 

 

展望デッキに上り海上を見ると、多くの小船が集まり、私たちの乗船しているフェリーのすぐ側を航行して行く。 一瞬、危ないなー と思った。

 明石海峡大橋は、全長3911m、中央支間1991m、海面からの高さ65mの世界最長のつり橋で、1998年(平成10年)4月共有開始

明石海峡航路の中央を示すブイ。 「この海峡を航行する船舶は中央線ブイの右側を航行しなければならない」 と定められている。

 

大小無数の船舶が航行して行く明石海峡、この海峡は潮の流れが速い(13㎞/時間)ことでも有名で、タイなどの好漁場でもあるが海難事故も多く発生している。 

明石海峡を航行する船舶。 後方には明石市や神戸市の街並みが続いている。

明石海峡大橋を通過する(淡路島方面の景観)景観を船上から楽しむ人たち。 明石海峡の潮流は淡路島方面の海域が速いといわれ、好漁場でもある。

船上からの明石市のシンボルのひとつである明石市立天文科学館の塔時計(東経135度日本標準時子午線通過点)が見えている。

 塔の高さは54mである。 

フェリーの横を並航するボートから、私たちのフェリーに向かって手を振る人達

 

 瀬戸内海には、数多くの島が存在し、船上からの眺望も風光明媚で、海は穏やで波静かである。

 一昔前には、この瀬戸内海航路は、関西方面から四国や九州方面へ向かう豪華客船が航行し、新婚旅行にも大変人気が高かった航路でもある。

3時間近くの船旅、乗船しているフェリーは、大きく舵を右にきり、航跡を残しながら小豆島坂手港に向かって行く。

3時間近くの船旅を楽しんだあと、寄港するために小豆島の湾内を航行するフェリー。 リアス式の入りくんだ入江の美しい景観が続いている。

小豆島坂手港に寄港し、車や乗客を下船さした後、速やかに高松港へと向かうジャンボフェリー。

妻も私も、初めて立ち寄った小豆島。 この小豆島坂手港は香川県小豆島町に属している。 2011年より神戸と高松間を航行するジャンボフェリーが定期船として一日3回運航している。

小豆島の観光地図、右下の湾が坂手港で、高松や姫路方面へのフェリーは、それぞれに違った湾の港から運航している。

小豆島の模型図

 小豆島は、瀬戸内海・播磨灘にある島で、香川県に属している。(人口31,000人=2010年度推計) 

 島の大きさは瀬戸内海では淡路島に次ぐ、2番目の面積で、日本の島面積では19番目の大きさである。  島は複雑な形をした海岸線が変化に富み、多数の半島や入江があり、海岸線の長さは126kmである。

  小豆島は、オリーブ、そうめん、しょうゆ、佃煮などの生産が盛んで、いずれも日本有数の生産地となっている。

  特にオリーブは、国内栽培の発祥地として広く知られている。  

 また、小豆島は、壷井栄の文学 「二十四の瞳」 の舞台でもあり、島をロケ地として2度映画化されている。 ロケした場所は 「二十四の瞳映画村」 としてテーマパークのように現存し、多くの観光客が訪れている。 

  

                      小豆島で行われた 「二十四の瞳」 の映画シーン (二十四の瞳映画村)

 この映画は、瀬戸戸内海の美しい島を背景に、ひとりの若い女性教師と、12人の教え子たちとの心の交流を描いた小説(壺井栄著)が昭和29年に映画化され、 日本中の感動を集めた。

 

 午後2時半頃、はじめて小豆島坂手港に下船すると、すぐに小豆島オリーブ公園方面に向かって行く。

 正直、最初どこから訪れて行こうかと迷っていたが、時間も時間なので、近くにあり、道の駅も併設されているオリーブ公園に向かって行くことにした。

 オリーブ公園には20分ほどで到着する。  

 公園内は、オリーブを主体とした樹木が、施設を取り囲むように点在し、美しい光景を見せている。 

 駐車場に愛車を止めると直ぐに散策に出かける。 公園内は多くの家族連れの人達や、県外からの旅行者が多く訪れて賑わっている。

 駐車場の上には、山の斜面を利用して作られたイベント広場があり、中央には円形のステージが作られている。

 イベント広場の中央にあるステージ上には、湯のみカップの蓋をイメージしているようなモチーフがあり、その中央にある突起した部分に、上ろうとしている人達の光景が目に入ってくる。

イベント広場の上には オリーブ記念館や白亜の建物が見え、その周りには多数のオリーブが植樹されている。

 

オリーブ公園にあるイベント広場、野外ステージには数人の人達が、茶蓋のようなモチーフの突起物に上がろうとチャレンジしている。その向こうには美しい瀬戸内海が広がっている。

イベント広場の横にある芝生には、写真のような石が飛び石で並べられ、二人の子供が石上に乗ったり、移動したりして楽しんでいる。

身体を寄せ合う若いカップルと家族連れに大人気のイベント広場、丸いステージの上では多くの子供たちが楽しんでいる。

イベント広場のステージを見ながら、颯爽と歩く小さな女の子と、それを見つめる女の子、さらに、それを見守る母親、ステージには数人の子供たちが円形の突起物に上ろうとチャレンジする姿が多く見られた。

駐車場から イベント広場と、植樹されたオリーブ、その上に位置するオリーブ記念館や、それに付属する建物

ここ、ふれあい広場は、古代ギリシャの神殿を思わせるような柱のモチーフと満開に咲く花々、眼下には穏やかなエーゲ海を思わせるような海が広がり、美しい景色を醸し出している。

 

中央には、ギリシャ神殿を思わせる白い柱の建造物があり、柱の周りには美しい花が植えられている。 また、それを取り囲むように、周りには、世界のオリーブが数多く植樹されている。  

ふれあい広場の向こう側には、地中海沿岸地域で良く見かける、白亜の美しい建造物がある。 

この白い建物がサン・オリーブ温泉(天然温泉)で、浴場からは、湯につかりながら瀬戸内海の素晴らしい光景が楽しめる。

しばらく、ふれあい広場からの眺望を楽しんだ後、目の前にある円形のオリーブ記念館に向かって行く。

 

小豆島のオリーブの歴史や栽培・特徴・効能、商品の販売やレストランなども併設されているオリーブ記念館

 

オリーブ記念館の入り口には子供を抱いた母子像が立てられ、玄関をくぐると、大きなオリーブの女神像が私たちを出迎えてくれる。

右手を上げ、左手にはオリーブの葉で出来た輪を持っているオリーブの女神像、ここが、地中海地域とのつながりを感じさしてくれる。

オリーブ記念館のオリーブ丸ごと情報ギャラリーでは、オリーブの歴史や産業、オリーブオイルの特性など、豊富な展示パネルや映像で紹介されている。

小豆島のオリーブに関しての情報を展示パネルや映像で伝えている。

オリーブの果実、小豆島では、オリーブに傷がつかないように一個一個手摘みで収穫されて商品化される。

オリーブ記念館内にある商品の販売コーナー、オリーブやハーブを使った商品を、数々取り揃え、販売している。

売店コーナーで販売されている小豆島産の高級商品 バージンエキストラオリーブオイル

オリーブを使った色々な商品が造られ販売されている。

オリーブ記念館内にあるレストラン、ここでは、オリーブはもちろん、魚介類や野菜などを使った小豆島生まれの地中海料理などが楽しめる。

黄金に輝く美しい色をしたオリーブオイル

オリーブを使うことで風味や栄養効果満点のサラダ料理、健康維持やダイエットにも欠かせない大切な料理である。

 

 オリーブ記念館では、オリーブに関する様々な情報を頂いた、詳細な内容は次回にお伝えしたい。 

 

 本ブログ作成中に、週刊誌 「女性セブン2013年5月23日号」 で 「認知症」 を防ぐなら 「地中海式ダイエット」 の見出しで オリーブの効能が紹介されていた。 それによると

「65歳以上で10%の人がなるといわれる認知症。 40代、50代の人にとって、その予防は大きなテーマだが、そんななか、米国から衝撃的な研究結果が。 日本でも90年代に流行った ”地中海式ダイエット” に認知症予防効果が認められたのだ。 今すぐあなたのために、その基本から教えます。  主な項目は・・・

 ①主な脂肪源としてオリーブオイルを日常に使う。 チーズやヨーグルトなどの乳製品は毎日、少量摂取する。

  オリーブは動脈硬化を引き起こす血液中の悪玉コレストロール(LDL)を減少させ、善玉コレストロール(HDL)を増加させるオレイン酸を豊富にふくんでいる。

②パンやパスタ、米などの穀物類やいも類、季節の野菜や果物をなどの食物性を毎日しっかり食べる。  肥満や糖尿病の予防に・・・

③魚介類を習慣的に摂る

④肉(特に牛肉や豚など獣肉)は月に数回、少量にとどめる。

⑤アルコールは食事中、適量赤ワインを飲む。

 以上の地中海式ダイエットの5つの基本は 「動脈硬化などの生活習慣病を予防する」 「抗酸化作用で老化防止」 がすべてのポイントになっているが、これが 「記憶障害を発症する可能性が低い」 つまり 「認知症になる可能性が低くなる」 ことに通じるのだ。

 それに これまでの様々な研究からアルツハイマー型認知症になりやすいとして、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病とのかかわりが指摘されています。

 オリーブに関してはエキストラバージン(EXV)を選ぶこと、同じEXVでも ”手摘み” で、搾油の際の温度管理を徹底、しているなど、上質な製法のものを選ぶといいでしょう。

 このように紹介されています。 詳しくは本雑誌をご覧ください。

道の駅 オリーブナビ小豆島

この会館では小豆島を楽しむ、オリーブ栽培や地場産業の歴史、観光やイベント情報などが入手できる。

受付の職員の方に旅の情報などについて尋ねると、親切に細やかに教えてくれる。 非常にありがたかった。

オリーブナビ小豆島で紹介されている小豆島の四季

オリーブナビ小豆島の駐車場の前にある浜辺(オリーブビーチ)から、楽しそうに会話を交わしながら向かってくる若い二人。

その向こうでは若い男女二人が、何やら楽しそうに語り合いながらこちらに向かって来る。

 

 オリーブ公園の大まかな散策をすませた頃には、時間も5時を経過し、今日の夕食と入浴の準備にとりかからなければならなかった。

 車中泊は、この道の駅ですることにし、夕食の食材を購入する必要があった。 

 駐車場のガードマンにスーパーマーケットについて尋ねると、10分ほど車で行った所に、スーパー マルナカ があるとのことであった。 

 早速、行って夕食の食材を購入する。 

 その後はオリーブ公園に戻り、同じ公園内にあるサンオリーブ温泉で入浴することにしていた。

 この温泉からの眺望も素晴らしく、ゆっくりと入浴しながら瀬戸内海の風景を楽しんでいると、リラックス効果もあり、思わず時間を忘れてしまいそうであった。

 入浴を終えた頃には、太陽も西に傾き、黄昏の時間帯をむかえている。 

 先程のオリーブナビ小豆島の駐車場に戻ると、直ぐに夕食の準備にかかる。 

 折り畳み式の机と椅子を出し、料理をならべ終える頃には、すっかり日も落ち、大阪では見られないような美しい星空が夜空に輝いている。

 目の前にある砂浜からは、時々打ち寄せてくる小さな波の音が聞こえている。

 こういった野外で星空を眺めながら、妻と二人で杯をかたむける。

 杯の美味しさや楽しさは、また格別で、屋内で摂る食事とは、全く違った雰囲気の美味しい夕食となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


山桜が群生する南大阪の山容・・・・2013年

2013-05-05 16:27:16 | 今日の出来事

 

 2013年4月1日(月)晴れ 朝起床すると、窓越しに明るい太陽光線が床を照らしている。 

 窓を開け、外を眺めると青い空が広がり、清々しい空気が漂っている。 

 南大阪周辺の桜の開花も満開に近い情況になって、桜の名所では花見客で賑わいそうである。 

 こうした中、以前に新聞で報道されていた山桜の名所が泉南市にあることを思い出してくる。 

 桜の名所は自宅近辺にも沢山あるが、山桜の名所は知らなかった。 

 午前11時00分頃、妻と二人でカメラを持って愛車で出かけて行く。

 自宅から一般道を走行し、JR阪和線新家駅を通り、山沿いの道に入ってしばらく走行すると、報道されていた山桜が、山一面に色彩り彩りの美しい色彩を放っている光景が目に映ってくる。 

 鶯などの小鳥の鳴き声も数多く聞こえ、山全体が賑やかで自然界の活気のようなものと春の季節を感じさしてくれる。

 私は、これだけの山桜が山一面に広がっている光景を目にするのは初めてである。 

 まるでカラフルな色彩の絨毯を敷きつめたようである。

 山桜は桜(染井吉野)と違って、一本一本の木によって、色や花の形、葉の形状も、それぞれに独特の表情をもっているようである。

 桜の名所といわれる所に行って桜を見ていると、花の色や葉の形状もほとんどが統一されている染井吉野が多いが、山桜はそれぞれに個性があり、特徴がある。 花や葉の色や花の形状も木によって違っている。 

 それに、木の周りには、桜以外の木も多く、自然界に生き抜く力強いパワーを持っているようにも感じる。

                 桜の原点といわれる山桜、木ごとに色彩り彩りの美しい色彩を放つ山桜の群落。 

染井吉野は花から咲き始め、花が散った後に葉がでるが、山桜は花と葉が同時に開花してくる。 雑木の中に咲く山桜の強い生命力に関心する。

                         

                 周囲を雑木に囲まれた中で、柿色とピンク・白の美しいコントラストを見せる山桜の群生地。

 

                      山の傾斜地の上流側を見上げるとこのように山桜が咲き誇っている。

谷の両サイドに山桜が群生し美しいコントラストを見せている。 奥は造成されて公園になっている。

柿色の葉に可憐な白い花を咲かしている山桜

谷を少し登り右側を見るとこの様に山桜が群生している。 山の斜面中央は道路でグレイのコンクリートで固められている。

道路側から眺望した山桜の群生地

数本の山桜の境を見ると、こんなにも違った表情を見せている。 

山桜の群生地上部から眺めると谷の両側に山桜が群生、左後方には関西空港への連絡橋が見えている。

ピンク色の色合いの濃い山桜の群生地 

高台にある公園から見る山桜の群生地と後方のりんくうータウン(泉佐野市) 

高台にある公園からのりんくうタワン方面の眺望 

山桜とりんくうタウン方面の眺望 

山桜と関西空港連絡橋方面の眺望 

美しい色彩を放つ山桜の群生地 

 山桜と関西空港連絡橋方面の眺望

 今回の泉南市にある山桜の景勝地を初めて訪れ、山桜の美しさや生命力、力強さを感じ、私の山桜への興味や素晴らしさが一気に深まっていった。

 本来、日本人にとって桜といえば吉野で、吉野の桜は、名前からいって全国的に植樹されている染井吉野の桜と思われがちであるが、吉野の桜のほとんどは山桜である。

 桜の寿命も染井吉野は50年~100年といわれるのに対して、山桜は500年以上ともいわれている。

 自然の山桜は、概ね標高500m以下の地域に自生するといわれ、それ以上の標高にある山桜は人間の手によって植樹されたものである。

 標高の高い吉野山の山桜は、信仰の対象として、多くの信者たちによって植樹されている。

 山桜と小鳥の関係も非常に重要で、山桜の種子は小鳥によって運ばれるといわれ、小鳥の生息する地域が山桜の自生する地域となる。

 群生する山桜の花の蜜を求めて、小鳥の鳴き声がやまないのも、小鳥たちが山桜の自生を助けているからである。

 南大阪や和歌山の紀ノ川周辺にも、山桜の群生地が多く見られるが、これも小鳥たちとの強い絆が想像される。

 私は今まで山桜に対してあまり関心を示さなかったが、今回、山桜の群生地を訪れ、通常の桜以上に山桜に興味が湧いてくる。

 日本人にとって、古の時代から樹木一面に咲く桜は、花の頂点で、春の訪れとともにやってくる花見は最高の楽しみでもあった。

 全国各地で桜の名所は、現在でも多くの人たちに親しまれ花見客で賑わっている。

 こうした賑わう桜の花と違って、人里を離れ静かに咲いている山桜に自然と心をひかれていく。 

そして、山林の多くの樹木の中で、自分の個性を発揮し、堂々と自分を際立たせ、生きている山桜に、染井吉野の桜にはない美しさや、人生の生きざまのような姿を感じさしてもらった。