今日も元気さんぽ俳句メシ

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幼な日や紫雲英畑の智子ちゃん

2022-04-12 15:02:44 | 春の俳句



              競ひたるれんげリースやをみなごら





              げんげんやをのこらはプロレスごっこ





              滑るごと紫雲英の上をゆく電車





              寝転びし跡のやさしき紫雲英かな



紫雲英、げんげん、蓮華草、れんげ、五形花など、呼び名があるようです。中国原産です。
「智子ちゃん」は近所の子。幼稚園から小学校、中学まで一緒。そんなに話したことはなく、高校入学してからは出会うことも無かったけど、自転車で帰る道で、高3になってた智子ちゃんに出会った。すっかり美人になって、セーラー服姿がスターのように似合ってた。「〇ちゃん!」と僕を呼び止め、「載せて」と積極的に自転車の荷台に僕の腰を掴み、横乗りになった。もうあとわずかの距離だった。そのわずかの時間、二人とも話しかける言葉が出て来なかった。智子ちゃんの家へと入る小道は、歩いてももうほんとにわずかな距離だったのに。疲れてもいなかっただろうに。
話しかけるはずが、ペタルを踏み出したら、言葉が互いに出て来なかった。まるでペタルを逆回しに踏んでるような…。
数年間の時の流れを、背中でそれを感じた。
「ありがとう。」と明るく降りて小道の奥へ帰って行った智子ちゃん。
それから二年後、僕の家から少し奥へ行った所に住んでた5,6歳上の人と結婚したと姉から聞いた。


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