みなとみらい線・新高島駅からBankART Station へ。
BankART1929 島袋道浩「音楽が聞こえてきた」。
会期は7月4日~9月23日。
主催:BankART1929。
共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局。
島袋道浩(1969~)は兵庫県生まれ。大阪芸術大学付属大阪美術専門学校卒業。サンフランシスコ美術大学卒業。
国内外の様々な場所を旅し、その場所やそこに生きる人々の生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方に関するパフォーマンスや映像や彫刻やインスタレーションを制作してきた世界的美術家。
今回の展覧会は音や音楽に関連する作品で構成したという。
会場に入ると大きなスクリーンに小太り男性が水と戯れる映像が流れていた。
たぶん軋んだような現代音楽が流れてるんだろうなとヘッドホンをつけてみると、軽快で心地よいサウンドが流れていた。
空き缶に雨垂れしたような音が響く。
実際に雨垂れのような水滴が空き缶に落ちていた。
リズミカルに。
雨に打たれる空き缶から音を紡いでいく。
ユニークなのは、音楽家・小杉武久氏(1938〜2018)との能登への旅。
小杉は電子音楽のパイオニア。
鉄腕アトムの歩く音とか有名。
洗面器が置かれている。
これは洗面器というより金盥といった方がしっくりとくるかも。
横のは・・・
崎陽軒のシウマイに入ってる醤油さし。ひょうちゃんだ。しかも特製ではない昔ながらのシウマイに入ってるのだ。
小杉はこの金盥とひょうちゃんで奏でるのだった。
-屋根は朽ちて半分以上無く、柱の鉄骨も錆びている。その広大な空間の真ん中あたり、天井を走る水道管は壊れて水が漏れ、コンクリートの床には大きな水たまりができていた。その連続して落ちる水滴の下に、拾ってきた空き缶をいくつか置いてみる。すると心の踊る音がした。音楽が聞こえてきた。-
フライヤーにハバナの自転車工場跡で展示することになった時の島袋の文が書かれていた。
なるほどに。
「音楽が聞こえてきた」。
そして、無料スペースには、白鳥ボートの作品が流れるのだった。
この展覧会のチケットは1000円。
チケットがあれば二回目からは500円で入場できるという。
たぶん一度でいいと思っていたのだけど、危険な猛暑な日はここで「音楽」を聞こう。
と、思ったが不思議。