朝の空気は確実に秋。
日中も日に日に少しずつしのぎやすくなってる気もする。
喉を潤す冷たいお茶は、昨夜寝る前に仕込んでおいた嘉兵衛本舗さんの水出し番茶。
優しい甘さばかりでなく、ほんのかすかに野性的な渋みもある。
それからドライ大和橘。
大和橘はかつて日本に自生していたという橘の原種という。
垂仁天皇の勅命で田道間守が常世の国から不老長寿の妙薬として持ち帰ったとされるそうな。
そんな大和橘を守り広める活動をしているのが「なら橘プロジェクト」。
ドライ大和橘は素晴らしい香り。
口に含むと酸っぱいけど、なんだろ?この甘み。
この奈良コンビ、残暑を乗り切るには実に良い。もう少しで暑いが上に暑い夏が終わる。
さて。
ベランダにも橘がある。
大和橘かどうかはわかないけど、由緒は、あ…、ある意味正しきかも。
実を観察した後に戻したつもりが帰宅してみたら紙袋の隅でつぶれてたのだった。
どうしようもないから、種を植木鉢に居候させておいたところ、なんと発芽率100%!
でもウサギ小屋ベランダで全部育てられようはずもなく、二本だけ。
植木鉢用意して植え替えたらすくすくと順調で、いっちょ前にトゲが出てきた。
観察していると、珍しいとかじゃなくて、驚異的な発芽率と育てやすい丈夫さ。そして素晴らしい香り。
この生命力にあやかりたいとの願いが不老長寿の妙薬とされたのかも。
なんぞと思うのであった。