今日は「水戸光圀と大洗」「三浜漁民生活誌」を読みました。
前者の本は主に黄門様が関わった大洗の出来事について書かれており、大洗磯前神社の再建、願入寺創建のお話、てんぴさんと祝町遊郭の設置などが紹介されています。
後者の本は、三浜地域(大洗の磯浜、ひたちなか市の那珂湊、平磯)の漁業者の生活と祝町遊郭について書かれています。大洗の昔の漁師の生活は相当に困窮しているため、無慈悲で殺伐とした世界として紹介されています。この内容本当かな?ここに書くのをためらうほど。。。悲惨です。ショックでした。
今日の大洗からは想像できませんでした。
旧年中、皆様には当館をご利用いただき、またご支援いただきまして心より御礼申し上げます。
大洗海岸では本日、美しい初日の出が昇り、よい新年を迎えることができました。当館前の大洗磯前神社には参拝の方々で大変賑わっております。
昨年は大洗町にリゾートアウトレットが開業したことがきっかけでマスコミに注目され、新しい観光だけでなく大洗町に昔からある素朴な魅力や海の大学などの地域活動もクローズアップされる年となりました。私自身も大洗の歴史や地域文化の魅力を知り、学ぶことの多い充実した一年でした。
大洗は地域の3方向を水に囲まれた小さな地域で、『農業県』茨城と海沿いの環境が入り混じったような素朴な暮らしの雰囲気があります。
ここには山間部の秘湯や絶景の大渓谷とか南国のビーチのような環境はございませんが、それでも常磐線や大洗鹿島線などのローカル鉄道の車窓から眺められる雄大な田畑の海と、その環境で育まれた田舎暮らしは都市部から訪れるお客様の心を和ませるようです。
不思議なものでここ最近の茨城は田舎らしさを誇りに思うような動きが活発化しています。交通に便利で住みやすく、高齢化社会とも相性の良い茨城。今後が楽しみです。
金波楼はまだ力不足ではございますが、茨城・大洗の地域の小さな一旅館として、皆様の休日が充実のひとときとなりますよう丁寧に取り組んで行きたく存じます。どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。
観光関連の某新聞によると、社会経済生産本部による「レジャー白書2006」は、特別レポートで団塊世代(55~59歳)の余暇のポテンシャルや将来の余暇ニーズを分析したそうです。
『団塊世代に「これから10年」の旅行についてどのようなことを重視するかを聞いたところ、「自然環境を大切にしている宿や観光地を選びたい」という環境重視の志向でした。男女とも全体の87%がそのように回答しました。旅行日数も「日帰り、1泊2食より2泊以上」が全体の6割を占め、「退職後の自由時間の増大もあり、平日を利用した連泊や長期滞在型の旅の増加も期待される」との事』
確かに当館でも、夏は年々連泊のお客様多くなりました。
中には、平日あたりで、おじいちゃんおばあちゃんにお孫さんという組み合わせの宿泊者もおられました。首都圏から気軽に来れて、磯で遊べる大洗ならではのお客様でした。
『白書は団塊世代の特性に着目したレジャー対応の方向性を示し、新規の需要拡が期待できる以下の4つのキーワードを挙げました』
①健康
②自然
③地域
④能力
④は団塊世代が学んだり、能力を高めることに旺盛であることを意味するそうです。
大洗的には、
①健康・・・やっぱり夏は海水浴、その他の季節は海気浴ウォーキングがいいかな。
潮風は心身に良いし、やはり地域型タラソテラピー(海洋療法)の研究をしたほうがよいのでは?タラソっていうと、海藻風呂とか、海水プールとか泥パックしか思い浮かばないのかな?ドイツあたりでは海岸気候療法としてのタラソテラピーも真冬に実践されていたりするのですが、通年観光を考えるなら、タラソテラピーの科学的エビデンスを調査して、今後の大洗の保養リゾートとして準備するべきでは?と思います。
さて実際歩いてみると、海辺の環境整備に自然な雰囲気が弱く景観を楽しむには、ある程度修景作業が必要。今のところ歩いて雰囲気良いなあと思うのは、冬期に入る頃の涼しい夜明けの海辺を歩くぐらいかな。。。
②自然・・・他の関東圏の海辺より恵まれているが、大洗も自然景観が失われないように注意しなくては。。。
今後はいかに港湾や防波堤などの人工的な景観をうまく自然に馴染ませるかということも考えたい。災害対策上、やむを得ないのかもしれないが、大洗も観光立町である以上、お客様が自然に触れ合えたと感じさせるだけの演出や環境整備が必要です。
③地域・・・アド街ック天国を客観的に見ていると、大洗は案外面白いんでないの?と思うのですが、みつだんご、たらし、磯ダンス、海の大学そして漁師のおばちゃん!誰かがこういうものを恒常的に情報提供したり、ネットワーク化すれば、大洗も随分豊かに見えると思う。
④能力・・・これは、海の大学に期待しよう!今や地域の生涯学習こそが魅力的な観光資源なのだなあと実感しています。
今回の旅館関係の講演者は、観光カリスマでもある阿寒グランドホテル鶴雅のオーナー大西雅之様です。
こちらの旅館は大旅館ですが、生き残る旅館・観光地の条件として「郷土力」「まちづくり」が不可欠であると言うことを訴えていました。
国内宿泊旅行者数はバブル崩壊から年々減少しており、実は現在の宿泊旅行者数はバブル当時の60%まで落ち込んいる現状です。大西さんは「つまり日本の旅館の40%が潰れてもおかしくない現状である」と言っておりました。
かつて北海道と言えば団体ツアー旅行(私も子供の頃、北海道1周旅行に行きました。楽しかったなあ。。。)
大規模旅館が非常に多いのですが、団体観光客が減った現在、客室が供給過剰となり、宿泊価格はどんどん低迷しているそうです。関東地方では考えられないぐらい安い宿泊料金(1泊2食3,000円とか・・・ホンマかいな!)その状況で阿寒グランドホテル鶴雅が新しく打ち出す「鄙の座」という個人客向け旅館は30,000円前後のクラスですが、宿づくりにアイヌ文化を本格的に取り入れ、郷土旅館としての「本物感」を出し、他の宿と競合しないように調整しているそうです。大西さんはこの地域文化の観光における活用法を「郷土力」という言葉で表現されており、いい言葉だなあと思いました。
由布院の「生活観光地」のコンセプトにも感銘を受けましたが、「郷土力」という言葉も地域観光の進む道を感じさせるものでした。勉強になりました。
若い世代からすれば、あれこれ心配なこともあると思いますが、不況が続いた観光業界にとってはプラスに働くという見方がされているようです。大勢の日本人が仕事から解放され余暇が増えるのです。
この間NHKでご主人が仕事をリタイアしたご夫婦が長年の東京暮らしをやめて、大洗の南にある大洋村(現・鉾田市)に移住した話を放送していました。奥様は喘息持ちだったため、残りの20年をより過ごしやすい空気の良い沿岸地域である大洋村で過ごそうということになったという話でした。多分。(うろ覚えでごめんなさい)
それでこのご夫婦は海岸をウォーキングやジョギングしたり、地域の健康増進施設「とっぷさんて大洋」に通ったりしながら、健康をどんどん獲得し、野菜王国茨城の食世界にどっぷり浸りながら?静かでヘルシーな生活をエンジョイしているといった内容だったと思います。流行の言葉でいうと「とってもLOHASな」生活をしているようですね。
今後茨城は首都圏から熱い視線が注がれるのではないかと勝手に思っています。茨城の風土はリタイア後の「新しい人生20年」を考えるのになかなか悪くない場所なのかなと。
海あり山ありで気候が穏やかで、ほどよい自然に恵まれているのです。圧倒的なスケールの自然景観はないのですが、ほどよく田舎ライフを楽しめる「癒しの県」ではないかと思うのです。また交通が便利で、そこそこ生活するのに便利な地域インフラがあります。漁業も農業も盛んで、米も酒も茨城はかなりの実力があるんですよって専門家の人から言われるぐらいです。茨城は首都圏の食料庫なのではないかと思うぐらいです。
このような情勢の中で大洗が取り組むべきことは、移住人口を増やすことと言いたいところですが、地価が高くてなかなか難しいとか聞きます。実際に住むのは鉾田市以南を希望されるそうです。それなら大洗は「たった一日の移住気分」を提供できないか?と考えています。宿の役割として「大洗の生活に対する憧れ」がベースとなった観光、つまり由布院的に言えば「生活観光地」を実践することです。
「憧れの大洗ライフ」
団塊リタイア世代は、深層心理の中で今までの人生と違う価値観の生き方を楽しみたいと思っているはずです。今までの人生とは何か?それは現在TVのニュースで起きている事件から読み取れると思います。
戦後の高度成長とバブル崩壊、リストラと家庭崩壊、働きすぎと成人病、ネット社会と情報氾濫、治安の悪化。。。等。モノが豊かな日本社会は、他国から見れば羨ましいはずですが、「下流社会」なんて本が出版されたように豊かさを実感している人は案外少ないし、むしろ現代社会を住みよい社会だと思っている人はあんまりいないんじゃないかなと思ってしまいます。
消費者はにっぽん人の理想の生活を再び探しているのではないでしょうか?「素朴な挨拶」「田舎の町並み」「自然の恵み」「健康の獲得と維持」「モノづくりの楽しみ」「家族で過ごせる場所」「子供に見せたい風景」。。。大洗はきっと対応できると思います。宿はその役割の一部しか果たせませんが、自分は宿屋の立場から「憧れの大洗ライフ」を提案していきたいと考えております。建物が古いので宿のリニューアルを準備していますが、現在そんなことを考えています。そのために私は「大洗らしさ」をもっと勉強しなくてはなりません。「大洗の魅力に関わる人を幸せにする宿」を心から作りたいそう思っています。
誰のために宿をやるのか?お客様のため、自分のため、家族のため、地域のため、ずっと悩んできました。結局ありとあらゆるもののためにやらなくてはならないのだろうと思うようになりました。
生まれながらの大洗人ではないので、大洗の歴史、文化、環境、産業の変遷などを皆様に色々と教えていただければと思っています。自分一人では「大洗らしさ」を適切に表現するだけの智恵や知識がありません。大洗に新しい宿をつくることについて興味のある方がいらっしゃいましたら、どうか私にお声をお掛け下さい。
こんなところでこんな発表をするのも奇妙ですが、自分の考えていることをしっかりと伝えられるこのブログには本当に助けられています。
昨年の後半はやや忙しく思うように更新できませんでしたが、私の乱文をお読みいただき誠にありがとうございました。あまり読者を意識せず、気ままに感じたことを綴っているブログですが、どうぞ今年も宜しくお願いします。
また昨年の日本では何かと辛く悲しい事件が続きましたが、今年は皆様にとってよい年でありますように心から祈念申し上げます。
本日「観光立町を目指したまちづくり」というテーマのフォーラムが大洗で開催されました。
私の所属する「大洗町宿泊施設青年会」がまちづくりに積極的に取り組んでいるという理由からなのか、なんと私がパネリストとして出席することになりました。
自分としては、日頃の取り組みを含めて、私の自論である「大洗の体験観光やリゾートスポーツの利用者拡大、高齢化社会に向けた健康増進」が大洗の将来の観光のキーワードであることをPRしようと思ったのですが、なんと出席された茨城大学の先生方も同じようなこと考えていたんですね。ちょっとびっくりしましたし、自分と同じような考えの人がいて良かったとホッとしました。
私も出席された茨城大学の先生方も(恐らく)このような考えに至ったのは、体験交流事業を行っている「大洗海の大学」の存在が大きいと考えております。海の大学の存在が、大洗の進むべき道を示しているように思えるのです。「大洗らしさ」をどんどん発見して皆さんに伝えている姿には将来の大洗の観光が見えるのです。
今日は宿泊施設青年会のメンバーでサーフィン体験をしました。
中高年でサーフィンを始める方が増えているということで、宿泊者に紹介するためにチャレンジしてみようということになったのです。
今回のメンバーは28歳~46歳までの宿若旦那5名です。
大洗町のサーフショップWEDGEさんにお願いし、約2時間半のレッスンを受けました。
身長、体重、性別、年齢などを申し込み時に質問されていたので、まず用意された体に合うサイズのレンタルウェットスーツを着用します。
それから大洗サンビーチへ車で移動しました。
サーフボードは比較的軽量らしいロングボードで、
ビギナー用なのかな?
まずは砂浜でストレッチを入念に行いました。
私は日頃運動していないので、足がつるのが怖く、しっかりやりました。
今日はボードの上に立てるようになり、楽しいサーフィンを実感するというレッスンということでした。
まずは、砂浜にボードを置いて、そこでボードの上に立つ練習をします。
手の置き方、足の位置、重心の取り方などを学びます。
5分ぐらい練習したら海へGO!です。
大洗サンビーチは遠浅で、海の中に立てる程度の深さでサーフィンの練習ができます。
私にはどの波が良いのかさっぱり分からないのですが、練習するのに良い波のある位置へ移動し練習開始です。意外だったのはウェットスーツを着ていると水温の冷たさが気にならないことです。
サーフボードの上にうつ伏せになり、両手でグルグル水をかいて沖の方へ進みます。これを「パドリング」と言うんだそうな。これが結構体力を使いますね~。波をザブンザブンかぶるので、海水で口の中がしょっぱいです。
沖(といっても50mぐらいか?)まで出て、波が来るのをインストラクターさんと一緒に待ちます。
波が来たら、インストラクターさんがボードを後から浜に向かって勢い良く押し出し、一気に加速!
すぐさま「ハイッ!」と声が上がったら、タイミングよくボードの上に立ちます。
「お?立てちゃったよ」
運動神経が鈍い私でも、簡単に立てちゃった。
その後、何度も立つことが出来、スイスイ~っと海の上を走行できたので、
「案外、俺ってサーファー向きじゃん?」
などと、不遜な考えがよぎりましたが、
実はタイミングよくインストラクターさんがボードを押し出すからうまく乗れただけだった。
自分で波を選ぼうとすると、とたんに乗れなくなってしまう。
波が低すぎると速度がいまいちだし、波が高すぎて白く割れてしまうとバランスが狂ったり、失速してしまう。また押し出す力は自分の腕でパドリングしなくてはならないし・・・
実に奥が深い・・・・・
一番長く乗れた時間できっと10秒~15秒ぐらいなのだが、乗っているときの「ふわり」とした感覚とか「サー」と水面走る音や潮風は気持ちよいですね。
また今回は46歳のメンバーも参加しました。
ガンガン乗ってました(笑)
「サーフィンは若者のスポーツ」という固定観念が無くなったのは非常に大きな成果でした。
参加メンバーは「宿泊客にも自信を持って案内できるね~」という感想を持ちました。
また、やろ~っと!
「海沿いで何か面白いことないかしらん」と探していたら、館山市観光協会のHPで目が釘付けになった。地域全体での自然体験メニューがなんと50種類も!これだけのものをよく整備したなあとしきりに関心。
良かったら見てみて下さい。
館山市観光協会HP
このたび、当館の情報や大洗の地域情報などをお届けするウェブログサービスを始めました。
お客様にお知らせしたい事をサクッと書けそうなこの「ブログ」で、リアルな大洗の観光情報や、大洗に住んでいる視点での日々の雑感なども書いてゆこうと思っております。
更新スピード重視ってことで、あんまりお行儀よろしくないブログになると思いますが、どうぞよろしくお願いします。