大洗学講座第2回講座【大洗海岸の自然と歴史】に参加しました。
午前の部はこの春に茨城県北ジオパークに登録された大洗海岸ジオサイトの現地説明会でした。爽やかな海岸気候に包まれながら、大洗海岸に露出している6500~5200万年前に堆積した礫岩「大洗層」を茨城県北ジオパークの西原昇治さんをはじめインタープリターの方々から学びました。大洗海岸のあちこちで見られる湧水のメカニズムも知ることができたのも良かったです。
お昼は噂のジオ丼(調理は万年屋さん)のジオフーズの宮澤孝子さんの解説を受けながら食事を楽しみました。地質に親しめるお弁当としてぜひ子供たちにも食べてもらいたいですね。
午後は大洗町教育委員会生涯学習課文化振興係長の蓼沼香未由さんによる大洗海岸の歴史の座学が行われました。大洗海岸の石が石器をつくる石材として南・西関東まで流通していたお話、大洗海岸の大甕磯と漁師の信仰との関係、知られざる江戸時代における大洗磯前神社の状況や、明治以降の海水浴導入・旅館街形成による近代観光の黎明期のお話など、名勝「大洗」の指定文化財としての根拠につながる大洗海岸の歴史をひとまとめに学ぶことができました。
大洗海岸の歴史の「次世代への継承」のお話の中で、先日事業が始まりました「大洗自然と文化アーカイブズ」の取組みもご紹介する機会を頂きました。大洗の自然・歴史・文化に関心の高い方々に活動をお知らせすることができて、今後の活動の励みになりました。