6月4日~6日までは一年の中でも最大の大潮でした。
毎年5月と6月の満月の頃は一年を通じて最大の干満差が見られます。
月の引力なのか、月と地球の距離なのか、
地球の地軸がずれているからなのか知りませんが、
大洗では、毎年春には、
大きな干潮と大きな満潮が現れます。
眺める人には都合のよいことに、朝からお昼頃に最大干潮を迎えますので、
普段は見えない岩が、水面下から出るわ出るわの壮観な眺めになります。
岩の水面下には海藻がびっしりついています。
これも春になって水温が暖かくなると、目立ってきます。
岩場の周りにはゆらゆらと揺れる海藻がいっぱいです。
水面下は海藻の森のようです。
う~ん。心地よい香り!
最大干潮だけにいつも以上に
磯の香りが立ち上っているような気がします。
水が濁っているのはおそらく那珂川の水によるもので、
上流で雨が降った翌日は、海も濁りがちです。
天気が良くても荒波のときに濁るときがあります。
大洗海岸は那珂川を通じて涸沼川とつながった汽水域も形成しているので
川が海から逆流している時もあったり、海水と淡水の行き来が頻繁なので、こうした現象が起きるのかな。。
海藻が育つのも、いろいろな栄養がある川の水によるものらしいです。
あぁ、気持ち良さそうです。
海藻が羨ましいぐらい(笑)
野は新緑と水田が緑に色づく頃ですが、
海岸も、春は新緑ならぬ新紫と言ったところでしょうか。
磯の中に、ひときわ大きく高さのある磯があり、鳥居が建てられています。
こちらが有名な神磯の鳥居。
神磯は流れの激しい岩場に囲まれており、
近寄るなと言わんばかりの気高さを感じます。
鳥居は大洗磯前神社の神様が降臨した地として、昭和に建てられたものですが、
とても古い時代からあったかのように、静かに佇んでいます。
そう言えば、ここにまつわる昔のお話ですが、聞いた限りでは
昔むかし、岩の上に大きな石が突然現れて、
近くで塩を煮る人に憑依し、神様のお告げを人々に伝えた。
という話しがありました。
なんだか「2001年宇宙の旅」のモノリスが類人猿に
知恵を授けたようなSFチックなお話なんですが、
そんな話しがあって面白いです。
大洗磯前神社は1100年以上前に創建されており、
この海岸は巡礼の地として長い歴史を歩んでいます。