一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

『プロフェッショナル “いい人生やった” その一言のために』

2009年11月08日 | 最近のできごと
 先日、テレビで、過疎地で地域医療を支える診療所の医師のドキュメンタリー番組を見た。
 その45歳の医師は、大学病院で外科医を目指していたらしいが、現在は過疎地での医療活動に情熱を注いでいる。
 印象的な言葉が、いくつもあった。
 ──病ではなく、人を診る。──
 ──患者は教科書と言われるけれど、患者は先生であり、いろいろなことを教わった。──
 ──逃れられない困難な状況にあっても、それを宿命として受け入れる。──
 1つだけ気になった映像があった。
 医師が、運転する車を降りて歩いて行く時の姿である。右肩をぐるぐる回し、その肩を、左手でつかむようにしている。
(もしかしたら、肩こりがあるのかしら……)
 そう思って、同情した。肩こりのある人が、よく、そんなしぐさをするのを見たことがある。ぐるぐる回すのが、右肩も左肩もであれば、ストレッチ運動だと思うが、右肩だけだった。
 時計を見ながら、
「あと13分」
 そう言って、少し迷ってから、ご飯をお代わりして食事していたのが、印象的だった。
 テレビをつけても、携帯電話がいつ鳴るかと、落ち着かない様子も、印象的だった。
 死亡診断書を書く姿も──。
(1人の人間が、人生を終えたという証しの書類を書くなんて……)
 何て大変な仕事なのだろうと、つくづく思った。
 ブログも読んでみたが、具体的な患者との交流が克明に書かれていて、心から敬服した。
 都会と、過疎地の、地域医療の違いも少し感じさせられた。
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