こんにちは。キシリ徹のドラムのタニケンです。
ここでは、キシリ徹の楽曲の制作秘話や、楽曲解説などを書いていこうと思います。
第1回は、「~60歳からの美容~ エンドレスビューティーマネジメント 小柳美容グループ」についてです!
【着想】
キシリ徹として、最初に作った曲です。こいつは。
CMソングを聴き漁るようになってから、資生堂や、NOEVIRのコスメティックルネッサンスのCM動画をよく見ていたので、美容系のCMソングが最初になったのも必然だったのかも。
美容系といえば他にも大塚美容形成外科のCMソングなども僕らにとっては馴染み深いものでした。あの曲も最高なんだよな。
プロジェクト立ち上げと同時に着想
ある日、やなせから「キシリ徹ってユニット名で架空のCMソングを作るから、架空の企業名とコピーを考えて」とLINEがきました。 説明不足が過ぎる。
LINEを見た数秒後には、僕の頭に「小柳美容グループ」という言葉が浮かんでいた。
「グループ」って言葉を付けると「実態は知らないけど、それなりにでかい企業なんだろうな」という感じがして面白い。
そういう企業けっこうありますよね。あと、いま考えても美容グループの前に付く言葉は「小柳」が最適だよな~。
より胡散臭さとか大げさな感じをエッセンスとして加えたら面白くなりそうだと思い、~60歳からの美容~エンドレスビューティーマネジメントを付け加えた。
「エンドレス」とか大げさな横文字は総じて面白い。
2分足らずでやなせに返信したところ、すぐさまやなせから返信が来た。
「すでに曲を思いついたわ」とのこと。
こうしてキシリ徹を結成してからものの数分で、初仕事「~60歳からの美容~エンドレスビューティーマネジメント小柳美容グループ」のCMソング制作依頼を受注する運びとなりました。
【楽曲解説・聴きどころ】
コード進行や曲の展開がギュッと凝縮されている感じで、いかにも我々らしい楽曲の仕上がりになったなと思います。リバーブの感じもGOOD!ですね。
この時期やなせはソウルを聴き直していたので、Donny Hathawayなどの影響も多分に盛り込みました。
そうは言ってもソウルをまだしっかりとは咀嚼できておらず、ポップスのフィールドでソウルをやっているような仕上がりになり、そういった点もこの楽曲の魅力と言えると思います。
最後にいい感じの声でタイトルのナレーションが入るのが素敵ですね。
それこそコスメティックルネッサンスのCMの雰囲気に影響を受けていたから、ナレーション部分は最初から決めて作曲しました。
歌い方に関しては、MOON CHILDの影響などもあるかもしれないですね。あと、僕(タニケン)の裏声のコーラスも冴えてるな~。以後の楽曲で頻繁に裏声のコーラスを要求されるようになった一因かも。
コーラスに関してもMOON CHILDの1stアルバムの感じを意識していますね。
こう振り返ってみると、我々が高校生のときからよく聴いていたMOON CHILDのポップ感と、作曲当時傾倒していたソウル感が融合された楽曲といえますね。
【その他 裏話】
フリー素材のおばあちゃん
この広告のデザインは友人に依頼して作ってもらいました。おばあちゃんはフリー素材。
当時「フリー素材のおばあちゃん」という言葉がツボだったので二人で連呼していた。
「いい曲だな~」って言っちゃう
最初に作った曲にして、いかにもやなせらしいコード感や艶感、タニケンっぽいワードセンスの光る楽曲であり、我々の意匠や活動について手っ取り早くが伝えられる楽曲なので、非常に愛着があります。
しかし、マニアフェスタでは、リクエスト用のお品書きの一番上にあるため、なかなかリクエストしてもらえず…。
なのでたまにリクエストしてもらうと、演奏後に必ず「いや~いい曲だな~」と必ず言ってしまう。
いい曲なのでもっとリクエストしてくれよな!
からくりナイスキャッチの初回ゲストも小柳美容グループから
You Tubeで公開中のキシリ徹のラジオ「からくりナイスキャッチ!」の第1回ゲストも小柳美容グループから小柳正幸会長がいらっしゃいました!
小柳会長に、おでん屋台を経営していたころから小柳美容グループの設立に至るまでの経緯や、美しさを維持するための通過儀礼などについて語っていただきました。
収録中にやなせが失踪してしまうし、小柳会長はハイパー癖の強いおじいちゃんだし、めちゃくちゃ大変だったな~。
〈終わり〉