キシリ徹の!おんぼろファクトリー操業記

キシリ徹の
架空CMソングの作詞・作曲・制作の経緯、小さなハプニングやイカしたグッズ
についての裏話を書きます!

<架空CMソング制作秘話> 「桃園法律相談事務所」ができるまで(第11回)

2020-07-03 17:00:00 | 架空CMソング制作秘話
こんにちは〜!!!!!!

キシリ徹のタニケンです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

制作秘話第11回は、「桃園滋法律相談事務所」です!!


曲自体も会心の出来ですが、会場でみんなで歌ってめちゃくちゃ楽しかったので、そういう点も含めてかなりお気に入りの楽曲です!



【着想】
 この楽曲はかなり初期の曲で、7、8番目くらいに作ったものだったと思います。

 タイトルに関してはやなせが持ってきました。

 多分、アディーレとかの過払金請求のCMとかを見て弁護士事務所の曲を作ろうと思った物と思います。


 「桃園滋」という名前に関しては、単純に桃が好きというのと、苗字や名前に果物が入っているのに憧れているからだそうです。

 高校生くらいの頃にも同じこと言っていたのでそんな理由だろうなと思ったら案の定でした。


 そもそも、この楽曲のように人の名前が入るようなタイトルの場合って、ぶっちゃけなんでもいいんですよね。


 でもなんとなく、「この業種だったらこの名前がしっくりくるな…」っていうのがありますよね。


 だから美容グループは「小柳」だし、ファッションステーションは「吉崎」なんです!
 
 桃園滋も割といい加減な理由で決めてるけど、なんとなく胡散臭いところがちょうどいいですよね!!!!

 とはいえやなせがこのタイトルを持ってきた時、「実際に弁護士事務所のCMがないわけではないが、わざわざCMソング作るか…?」とは思いました。


 CMソング作るくらいだからさぞかしクセの強い弁護士なんだろうな…。しかしそう考えると「クセの強い経営者が、妙な独自性を発揮しようとして作ったCMソング」という方向性でなんとか作れそうだとも思いました。


 ということで、歌う内容は過払金のことくらいしか思いつかなかったけど、とりあえず作曲に取り掛かることにしたのです。


【楽曲解説】
ブラジル音楽への憧れと「大陸的」
 作曲当時、イヴァン・リンスやミルトン・ナシメントなどブラジリアンポップ(MPBを)よく聴いていたので、ブラジルっぽい感じでシンガロングできそうな曲にしようということになりました。
また、ブラジル音楽へ傾倒していた時期のTHE BOOMなども聴いていたので、自分たちなりに日本語にブラジル音楽を取り入れたいと思いました。

 そこで私が「借金あんの?」「過払金あんじゃねえの?」とかポルトガル語っぽく歌えばいいんじゃない?と言ったら、やなせがすぐサビのメロディを完成させました。


 あとBメロについてはやなせが「大陸的な展開にしたい」というので、コード進行やリズムパターンは大陸的になっています。


 この「大陸的」という表現、やなせがよく使うんですけど伝わりますかね?(昔、バンドメンバーに「大陸的って意味が全然わからない」と言われたことがあります)

 また、Bメロとサビはイヴァン・リンスの「Somos Todos Iguais Esta Noite」の影響からか、自然とユニゾンで歌う展開になりました。


 サビ以外の歌詞はやなせが書きましたが、よりポルトガル語っぽく聴こえるように意識しながら言葉を選んでいます。「あばたづら」とか「もやし8本になりそう」とかうまくできていますね。


 曲全体を通してみると、スムース且つ緊張感のあるコード進行のイントロ、Aメロから、Bメロで「大陸的」に広がり、サビで一気に弾けていて、起承転結のあるいい展開ができているなと改めて思います。


 アレンジに関しては、歌にブラジルっぽい奥行きを与えるために、リバーブではなくテープエコーを利用しています。コーラスに多重感があって聞き応えありますよね。


 コーラスは私とやなせの声を多重録音していますが、多重録音をする際、私はだいたい「普通に歌うVer.」と「高校の先生のモノマネで歌うVer .」を録られます。この時はウツノ先生ですね。


 この回は、ウツノ先生の授業を受けたことのないやなせもウツノ先生に挑戦しています(というか私のウツノ先生のモノマネのモノマネですが)。


 30歳にもなって「先生のモノマネ面白い」という価値観を捨てられていないので、モノマネしながら録音して二人で手叩いて笑っていたりします。


 アレンジに民族楽器を加え始めたのもこの曲が最初です。


 民族楽器の教則動画などをみながら研究して打ち込んでいます。こういった方法論も現在まで生かされています。


 あとは、最後のサビのアコギのフレーズめちゃくちゃいいですよね。やなせは、うまく弾けなくて何度も録り直したようですが、かなり気に入ってるそうです。


 楽曲自体かなり気に入っているのですが、結果的に「桃園滋法律相談事務所」の胡散臭さも表現できていて、その点を含めていい作品になりました!
 



【その他 裏話】
 デザインについて
 この広告は友人に頼んでデザインしてもらいました。


 遠目からみるといかにもありそうな広告ですが、よくみると桃があちこちにあしらわれていたり、「なんとかします!」とか「得意です!」とか具体的なこと一切書いていなくてハイパー胡散臭いですよね…。


 最寄りの駅が「玉子駅」だったり、注意書きで右下に小さく「実は桃アレルギーです」とか書いていたり、あちこちに小ネタがあってつい笑ってしまいますね。


 是非一度細かいところまでチェックしてみてください!

〜〜〜 

 からくりキャッチ!に桃園滋さんが登場!「SHIGERU Satisfaction Style」とは?

 からくりナイスキャッチ!第7回にゲストとして桃園滋さんにお越しいただきました。


 番組内では桃園滋法律相談事務所について下記のように紹介されています。


 『弁護士、外国弁護士、その他の専門家10名を擁する総合法律相談事務所です。

 取り扱う分野は、多岐に渡り、複数の専門分野にまたがる総合的な能力や、高度な専門性が必要とされる案件については
 事務所の中でもトップクラスの実力を誇る「プロフェッショナルリーガルオーガナイゼイション」が担当に当たります。

 さらに、2012年には事務所を法人化。今では「比類なきマキシマム弁護士軍団」と呼ばれています。』
 

 桃園滋さんには、最初に独立に至った経緯と熱い想いをお話しいただきました。破茶滅茶というか支離滅裂なお話しでしたが、やはり弁護士、最後は見事にやなせを納得させていましたね〜!


 民事事件だけではなく刑事事件も担当する桃園滋さん、「軽井沢ベーグル事件」や「豆鉄砲伝来事件」を始め、誰もが知る刑事裁判に携わった実績もあるそうです!!!

 また、理念として掲げる「SHIGERU Satisfaction Style」についてもご説明いただきました!!何事も一生懸命にやることが大事なんですね〜!


 収録中にやなせに大小様々な危機が訪れますが、常時「SHIGERU Satisfaction Style」を貫く桃園滋さんによって救われました!


 ありがとう「SHIGERU Satisfaction Style」
〜〜〜

 憧れのつんく♂さんに
 以前、つんく♂さんがTwitterで「若いクリエイターは作品聴いて欲しくてウズウズしてるよな」と言った旨をツイートしてらっしゃった際に、やなせが「架空のCMソングを作っていて聴いて欲しくてウズウズしています」と桃園法律相談事務所の動画を貼ってリプライしたところ、なんとそのリプライをリツイートしてもらいました…!



 おまけにやなせのアカウントをフォローまでしてくださいました。やなせの数少ないフォロワーの中につんく♂さんがいるのめちゃくちゃ不思議だな…。
 
 そのころはまだマニアフェスタにも出演する前で、なかなか仲間内以外の人に曲を聴いてもらう機会がなかった中、つんく♂さんに聴いてもらえたということが大変嬉しかったです。ツイートを見た人からも結構反応がありました。

 それだけで結構浮かれてめちゃくちゃ酒飲んじゃったのを覚えております。

 今回は以上です!!!!


 またね!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿