本日も以下テキストにてマインドフルネスを学習していきます。
前回は、痛みなどの感覚と、それを「痛い!もう早く痛いの治ってくれ!」と思う嫌悪は全く別個のものであるというお話でした。
それ故に嫌悪を手放してしまえれば、痛みという感覚のみで済ますことができ、痛みの感覚を大幅に軽減できるようです。
しかしながら、現在、常時下肢の痛みに苦しんでいる身にとっては、正直信じがたい話です。
ということで続きを見ていきます。
苦悩に対処するための方法
悩ましい情動(痛みに対する嫌悪)に対処するための方法が4つあるそうです。
① 痛みがないときを知る
■ 痛みがない瞬間があることに気づくこと
慢性的な痛みだったとしても、痛みの感覚は常に連続しているわけではなく、一瞬でも切れ目があり痛みから開放される瞬間がある。
マインドフルネスによって、この切れ目に集中することで、痛みからの解放感に浸ることができれば幸福感が増す。
→ 確かに四六時中痛いものの、痛くない瞬間や体勢があることに気づきます。
痛みが波のように引いては返し引いては返しという状態です。つまり、痛みが来ている瞬間ではなく、この引いた時に意識を集中するということでしょうか。
② 嫌になることに嫌にならない
■ 嫌な感情を出している自分を責めない
私たちは嫌な感情を出している自分に嫌悪する傾向にあり、これを「メタ苦悩」と呼ぶ。
「こんなに痛がっている自分が本当に情けない」とか「身動きがとれなくてこんな自分は惨めだ」という感じでしょうか。
しかし、このような苦悩は自然に湧き起って当然であると気づくことが大事です。
悟りに近づいた高僧ですら、人に殴りつけたくなるくらいの怒りが湧くくらいです。
■ メタ苦悩は実に不経済である
嫌になることに嫌になっている時にはエゴが働いています。
エゴはそれ自体に対して抱いているイメージが反映されたものであり、理由もなく新たな苦悩を生み出してしまいます。
そうならないよう、エゴを捨ててなるべく機嫌良くしておくことが大事です。
③ モンスターたちにエサをやらない
モンスターたちが私たちの心を乗っ取り、情動を混乱させて苦悩を引き起こしているとします。
それを止めるにはモンスターたちにエサをやらないということです。
エサをやらないでやると、モンスターたちはお腹がすいてどこかへ行ってしまうでしょう。
→ まずはマインドフルネスによって、痛みは常に一定の状態ではないことに気づく。
痛みの感覚が鋭くなったり和らいでいるにも関わらず、「痛い痛い痛い」と繰り返し感じていると、痛みの度合いが増すということです。
「痛い」と思うことをやめると、痛みに対する嫌悪感は燃料を失い、いつの間にか消えてしまうことでしょう。
④ あらゆる思考について、優しさとユーモアを持って始める
「痛い痛い」と叫ぶような行動は、さらに痛みを増す行動になります。それを優しさでそっとやめさせます。
その後、痛がっている行動をユーモアをもって、面白おかしいコメディとして眺めてみるのもひとつです。
この激痛の中それを思えるかどうか……。何事もチャレンジです。
さて、とりあえず4つのアプローチがありましたが、まとめてみます。
① まずは痛みの切れ目に気づき、痛くない瞬間に集中する。
② 痛みにもだえ苦しむ自分を責めない、浸らない。
③ 不必要に痛がらない。余計に痛くなるだけ
④ 痛いという嫌悪感をそっとやめさせる。
これを慢性的に襲ってくる痛みに対してどう適用していくか。
できるところから始めてみたいと思います。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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