「外科手術」より「内科治療」がいつまでも健全な企業体への秘訣
優良企業企業が、再び経営危機に陥るのは、慢心して、「習慣」と「変化・進化」を忘れ、逆に「奢り」が現れたことに原因があると言い切っても過言ではありません。
永続優良企業であり続けるのは、経営再建プログラムよりもっと難しいのかもしれません。
再建や再生に「魔法の杖」はありません。少なくとも私は持ち合わせていません。
私の元で、再建から優良企業の道を歩んでおられる経営者の皆様のすべてが再建対策とは優良企業対策とほとんど同じだという事を理解されています。
外科手術(会社分割など)や輸血(借り入れやリスケ)で一時的に危機から逃れても、短期間で経営危機に陥る企業が跡を絶ちません。
少なくとも優良企業になることは出来ません。
なぜなら外科手術や輸血をしても、経営能力が伸びるわけではありません。
経営体質が変わるわけでもありません。
本当は、内科治療や体質改善が再建から優良企業の道の王道なのです。
今ある売上で最大の利益やキャッシュフローを上げられるための「知識」を習得し、実践することにより、社内で当たり前に行われる「しくみ」という「知恵」に変えていくのです。
残念ながら、経営危機におちいている中小・零細企業経営者はその「知識」を知らないか、「優先順位」をご存知ありません。
「売上さえ上がれば・・・」
「借り入れさえ出来れば・・・」
こう考えているうちは、一息つく間もなく再び資金繰りが悪化します。
永遠に経営危機から脱出し、健全企業化するどころか、債務超過さえ解消できません。
そうなれば、そう遠くない時期に、再び倒産という言葉も現実味を帯びてくるでしょう。
私も外科手術に頼ることがありますが、
その第一目的は内科治療のための「時間」を稼ぐためです。
経営コンサルタントの中には、つじつま合わせの再建計画書を作成し、金融機関からの新規借り入れやリスケが成功した時点で、再建成功といっておられる方がおられるのは残念なことです。
会社分割をして第二会社を出発させても、分割成功であって、再建成功ではありません。
なぜなら、経営能力などの中身は全く変わっていないからです。
私がアドバイスする知識・技能の習得は、慣れないので、はじめ少し戸惑いますが、まじめに継続して取り組めば誰でもできることばかりです。
しかし簡単でも、それらの「知識や技能」は「習慣」にするまでは面倒くさい、やりたくないことばかりです。
簡単なことでも習慣にするまでは、継続することは非常に難しいのです。
私はクライアント様から課題が提出されなければ、こちらからお電話やメールを差し上げたり、手を差し伸べることはしません。
これ【経営再建プログラム】のお約束事の一つです。
そのため、残念なことですが、
「困難を厭わず、必ずやり遂げるので力を貸してください。」
と言って私の『経営再建プログラム』に参加された経営者の何割かは、音沙汰もなく脱落していきます。
経営再建の現場にいると、次の二宮尊徳翁の言葉*1の重要性がよくわかります。
「成功させるには、成功する条件を整えてからスタートしなければならない。(略)困難を乗り越えるには、非常なる決意が必要である。困難な事業が失敗するのは、当人がその苦難に悲鳴をあげ、当初の決心がぐらつき、難事業を放棄してしまうからである。」
開催日4件・12月24日〜12月27日暗闇の中にいる追いつめられた経営者に出口の灯りを見つけ出す第1歩です。 経営救急クリニックの「面談による経営相談」は追いつめられ、一人で悩みつかれた経営者の皆様から 「闇夜に一つの光を見つけることが出来た。」 「困難に取り組む決断が出来た」 との感謝の言葉をたくさんいただきました。 「井上経営研究所代表企業再生コンサルタント井上雅司による無料相談」のみで心からの笑顔を取り戻せた経営者も大勢います。
赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業の経営再建や経営改善をお手伝いする
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