(新)八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログだトン

12年5月・シンガポールと香港の旅(その38・新界のLRT巡りに)

前回から続く

さて「屏山鄧族文物館」という資料館の見学を終えて古跡巡りは終了。
次から新界地区のLRTめぐりに移行します。ようやく冷房が効いたところでゆっくり出来る

私は香港の鉄道ではここのLRTが一番好きで、初めて香港を訪れた98年の時もほぼ1日使ってLRTの沿線をウロウロしていたものですが、このブログで紹介するのは初めてなので、少し説明的な文章を書いていくとします。

ちなみにLRTは漢字では軽鉄と表記されていますが、軽便鉄路と聞くと
「小さい機関車が薪を焚いて走っていて機関士がモリゾウ」
みたいなイメージしか思い浮かばないので、LRTと表記します。



先ほどの平屋バスが走っていたバス通りの先にLRTの電車が通過する踏切・・ではなく交差点に。
この電車と並行している通りが青山公路というこの辺りではメインの幹線道路。
この近くに最寄の屏山駅があるはず。



日本でも21世紀になってLRTが注目されるようになって来ましたが、「LRT=新型で低床で格好いい路面電車」のようなイメージになっている面がありますが、それに較べると香港のLRTは車両も大きくて高床式。路面区間は殆どないので新型路面電車という雰囲気はあまりしないかもですね。
車体も大きいので普通鉄道に近い雰囲気かも??
交差点を通過する時などに「カンカン」と鐘を鳴らして警笛代わりにするところなどは、ちょっと路面電車ぽい雰囲気もあるかも??



こちらはドア側から。終点では必ずループ線で折り返すのでドアは進行方向左側のみ。
運転台も片側にしかありません。

長さ20m・幅2.65mの3ドア車で最大2両編成です。
最高運転速度は70キロなものの70キロ出せる区間は限られているよう



さて線路を渡って屯門・天水圍方面のホームに向うとしますが・・・。
線路を渡る場所は警報・遮断機がない踏切のようになっているので渡る時ちょっと注意が。
結構速度を出すので怖いかも・・・轢かれそうになった経験もないわけではないので
踏切事故のようなものは一定数おきているようで・・・

この看板の電車のイラストは初期開業時の塗装のイメージですね。



スロープでホームに上がるとします。右側が幹線道路の青山公路



オクトパスで乗車する際は上下車時にホームのリーダ(乗車と降車で別)にタッチします。
リーダは日本の無人駅にあるICリーダに較べてコンパクトですね



右が乗車券の販売機。左はオクトパスカードのチャージ機

香港・新界のLRTは完全な信用乗車制。開業当初は東アジア初の信用乗車路線と評されたような。
乗客同士の相互監視はありませんが、抜打ちで検札があるそうです。
私は検札に遭遇したことはありませんが「遭遇した」という話は聞くので、たまたま遭わないだけカナ?

運賃は乗車券はゾーン式。4・5・6HKドルの3段階。乗車券を買うと「4→5」のように印刷された日本でいうバスの整理券のような味気ない券が出てきます。
オクトパスカードの場合は駅数式運賃(対キロではなく)で乗車駅を含め3駅まで3.9HKドル~22駅以上6.0HKドルで乗車券より多少安く設定されているよう。
また6日以内に30HKドル乗ると次回3HKドル割引という累積金額割引もあるようです。

西鉄線と共通の1日券(22HKドル)もあるそうですが、オクトパスカードで割引があるし・・と思って買いませんでしたが、後にして思えば買っておけば良かったです。
日本ではsuicaの類のICカードをあまり好まない私ですが、割引があるとなるとICカードに甘くなりますな。

運賃は香港街道地方指南(2012)による
3.9HKドルは約42円・6HKドルは約65円

オクトパスカードのチャージ機は全駅にあるわけではない様子。
初期開業は1988年でオクトパスカードの導入よりはるか以前。
当初はみんなきっぷを買っていたとして、乗客を裁けたのか気になります。
当時は定期券や回数券のようなものもあったのでしょうか?

さてさて大分解説が長くなりましたが、ともかく乗車するとします。
この辺りは複数系統走っていますが丁度良く、乗る予定の761P・天逸行がやってきました。



2両編成の後の車両に乗車。運転台がない増結専用車両でした。
座れなかったものの冷房が効いていて涼しい・・・・

香港はバスは2階建て車が多くミニバスは着席前提なので座れることが多く平均速度も速いですが、
電車は結構座れないことがあるのが難点ですね。

前回訪問時にはいなかった新型車も走っているようですが・・・何処かで乗れるでしょう

次回に続く

2012/8/8 3:13(JST)

コメント一覧

MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんばんは。

LRTの新車は中国南車製とは…

南車でも四方(青島)なのか、距離的に香港に近い株州なのかも気になる所です。

大陸製造の車両も、最近は新幹線やICEなどをベースにした高速車両をはじめ、都市鉄道用車両も欧州との合弁などで、品質的にも一昔前とは比べ物にならないレベルに達している気がします。

MTRが一部地鉄(北京・深セン)にも進出、こちらには当然大陸製の車両が導入されていますので、MTRも今後香港内の車両代替などに迫られた際には、ほぼ同等規格と言える大陸の標準仕様車導入となるのかも気になる所です。

また先月こちらが香港を訪問した際には、香港の2階建てトラム(様々な書店に出ていました)と、路線バスに関して取り扱っている書籍(スターフェリー乗り場にある80Mというバス模型店で購入)を1冊ずつ購入しましたが、模型などと同様に、書籍も鉄道関係はイマイチですね。

香港の鉄道自体、路線網や車両バラエティが限られている状況では、対象領域を香港だけに限った内容で扱うのは限界が見えていますが、大陸本土も含めれば相当なものになり、香港の鉄路迷で大陸(特に広東省)へ出向く人物も多数居るかと思いますし、大陸側でも最近は鉄路迷が居ます(深センkら乗車した寝台列車で遭遇し、漢字で筆談していました)ので、大陸本土も含めての書籍であれば、マーケットは韓国(最近になって鉄道雑誌刊行)並みかそれ以上に拡がり、雑誌などでも成立しそうな気がするのですが…

あと大陸本土の鉄道を扱った書籍ながらも、一部で香港に関する項目(地下鉄・トラムやKTTなど)もある書籍でしたら、日本国内でも「中国鉄道大全」(旅行人)という本が比較的最近刊行されていますので、もし目を通していないようでしたら、こちらもご覧になられると面白いかと思います。
きよぴ
http://yaplog.jp/kiyop/
現地のファンサイトによれば白い新型車は2009年デビューの第4世代車で中国南車製。
また現地で買った「香港交通年鑑2011」という本によれば、
初期開業時に投入された第1世代車の更新工事が進んでいて
新型車にかなり類似した外観にリニューアルされているそうです。

香港はバス趣味人口が多いだけあって結構バスに関する書籍が売られているのを見ます。
本文は中文や英語とはいえ写真が多くメーカー名などの固有名詞や頻出単語が分かれば、
結構内容が分かると思います。
バスが好きな方にはこういう本を資料用に買うのもお勧めしたいです。
ただ日本からの取り寄せとなると値段面以前に可能なのかもわからないので、
現地購入が基本になるのが難点ですが・・

本当は鉄道の本も欲しいんだけど見つからなくて・・
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんにちは。

こちらが先月香港を訪問した際には、滞在時間が限られていた事もあって、元朗周辺へは足を運ぶ機会がなく、当然ながらLRTにも乗車していませんが、以前(6年前)に香港を訪問した際には乗車しています。

信用方式の運賃収受に加え、路線網が中心部内や中心部~郊外ではなく、郊外のフィーダー輸送に特化している上に、高床車を用いていて運転台や客ドアが片方だけ、終点はループ線で折り返すなど、日本国内や大陸本土の路面電車とは大きく異なる独特な特徴が幾つも存在するのは興味深いものです。

また今は少し前の記事や、この記事の写真1枚目の様な白い電車が結構走っている様で、旧KCR→MTRのバスもこの装いになっている様ですが、LRTの既存車両はMTRマークが付いただけで大きな変化はないのか、それとも既存車両も白い装いに変わっていくのかも気になる所です。
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