2014年の8月に「宝くじ・totoBIGの中額狙い当選確率を考える」として3回シリーズで、宝くじやサッカーくじの当選確率について考えてみました。また昨年7月に「100円BIG」の確率についても紹介しました。
今回1年強ぶりとなりますが、宝くじの当選確率について紹介します。
今回考えるのは2017年夏のサマージャンボ宝くじ3種類の当選確率です
2017年のサマージャンボではなんと、1等5億円の「サマージャンボ」・1等1億円の「サマージャンボミニ」1等100万円の「サマージャンボプチ」の3種類が発売されました。この3種類すべて1枚300円
まずはそれぞれの各等の当選金額や当選本数を考えます。
ジャンボ宝くじといえば億円当選も狙える高額当選が話題の宝くじですが近年、1等の賞金額を抑えた中額なジャンボミニも登場しています。更に今回はプチも加わり3種類体制
1枚100円の100円宝くじの多くは1等は1000万円程度なことを考えても1等100万円は通常宝くじでは低い賞金額。1等賞金が低い設定が殆どの1枚200円のスクラッチくじ並の賞金額です。
第1回で触れましたが、宝くじのシステムは発売総額のうち40～50％程度が賞金額となるシステム。1枚当たりの値段が高いほど賞金総額が多く、1等賞金が低いほど何らかの等に当選する当選確率が高くなるのか基本。
この中で1枚300円1等100万円の17年サマージャンボプチの当選確率はどうなるのか気になるところですね。
サマージャンボ
1等 5億円 1本(1000万分の1)
前後賞 1億円 2本(500万分の1)
2等 1000万円 3本(333万分の1)
組違い賞 10万円 99本(10.1万分の1)
夏祭り賞 5万円 2000本(5000分の1)
3等 3000円 10000本(1000分の1)
4等 300円 1000000本(10分の1)
(発売枚数1000万枚)
サマージャンボミニ
1等 1億円 5本(200万分の1)
2等 1000万円 30本(33.3万分の1)
3等 10万円 1000本(1万分の1)
4等 5000円 40000本(250分の1)
5等 300円 1000000本(10分の1)
(発売枚数1000万枚)
サマージャンボプチ
1等 100万円 1000本(1万分の1)
2等 1万円 10000本(1000分の1)
3等 300円 1000000本(10分の1)
(発売枚数1000万枚)
注：3種すべて1ユニット当たりの発売枚数
参考までに1等100万円のスクラッチくじの当選確率を見てみると・・・
サマージャンボ宝くじと同時期に発売された第2424回関中東自治宝くじ(7/26～8/8)を見てみます
こちらは1枚200円で1等100万円。
1等100万円はサマージャンボプチと同じですが、サマージャンボシリーズの1枚300円に較べて少し安めです。
1等 100万円 65本(10万分の1)
2等 10万円 1300本(5千分の1)
3等 1万円 11700本(555.5分の1)
4等 3000円 26000本(250分の1)
5等 1000円 65000本(100分の1)
6等 200円 650000本(10分の1)
(発売枚数650万通)
なおスクラッチくじは発売回によって1等5万円・10万円～100万円・それ以上とバラツキが大きいので要注意です。
それぞれの当選確率を1000円以上・1万円以上・10万円以上・100万円以上・1000万円以上で較べてみるとします。また1枚300円のジャンボくじと1枚200円のスクラッチくじで購入予算600円とした場合の当選確率を較べてみます。
1000円以上・1万円以上・10万円以上の3区分でスクラッチくじの当選確率が1位という身もふたもない結果となりましたが、基本的にジャンボくじは
サマージャンボは5億円狙い。
サマージャンボミニは1000万円or1億円狙い
サマージャンボプチは100万円狙い
それ以下の千円台～2桁万円の小当たり狙いならスクラッチくじ
という結果になりました。
注目点としては
サマージャンボの夏祭り賞(5万円)の2倍サマージャンボミニの3等10万円サマージャンボプチの1等100万円の当選確率が同じ1万分の1
これを考えても「高額当選狙いならサマージャンボでも、手堅く100万円狙いならサマージャンボプチ」の効率がいいことがわかります。
以前の回でも書きましたが、販売総額の45～50％程度が賞金額となる宝くじのシステムとして、1等の配分額が多ければ多いほど2等以下の当選金額・本数で割を喰う形になります。
今年のサマージャンボくじは1等5億円。過去のジャンボくじのように1等・前後賞併せて1億円(連番で3枚買って1億円が当たる)のようなものに較べて、それだけ2等以下で割を喰う、1等1本勝負くじになってしまうのはシステム上当然といえば当然。
今年のサマージャンボ宝くじの発売期間は終わってしまいましたが、宝くじを買う際は
「どのくらいの当選金額を狙いたいのか」
を念頭に置いて、自分の希望金額の当選確率が一番高くなるくじを買うのがベスト
当たるなら100万円よりは1000万円よりは5000万円よりは1億よりは5億という高ければ高いほどがいいという一般論はさておき、高額狙いなら高額になるほど当選確率は下がってしまいます。
確率は低くても一攫千金狙いでいくのか、手堅くいくのか作戦を練ることをお勧めします。
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2017/8/16 18:43(JST)
