連れずれの記

声なき者の叫びを映す(思い上がりのたわ言)

思い出っぽい事

2023-09-12 15:05:22 | 夢の中の話
3 竜巻の話1
 小学4年頃の事なのだが、快晴に近い穏やかな日
 だった。漁師の子供たちは一様にイカ(スルメ」の
 加工の手伝いをするのが日課だ。裏に干場があって
 学校帰りにすぐ乾燥したイカを次の段階にする為
 荒縄の干紐から取り込もうとしたとき沖の方から
 港の出入り口付近に向かい風の塊が水面をすべる
 よう近ずくのが見えた。珍しいなという感じで見て
 いたのだがあまりよそ見をしてると怒られるので
 目を離し作業したのだが突然雨のようにぽたぽた
 と、水が落ちてきた。そして周りが暗くなり、
 風が強くなったその時バリバリというような音
 (これはそう聞こえたと思っていただけかも
 知れないが)、一瞬で明るくなり、
 降ってきた雨を舐めたらしょっぱかった。

竜巻の話2
 周りが騒がしくなり、夜漁の為寝ていた
 大人達が起きだした。そして隣りの家に
 集まりだした。 瞬間的嵐が治まり穏やかに
 なったので、離れたところから家の周りや
 燐家の様子を見たが新築二階建てだった
 隣りの家は、3階建てのようになっていた。
 理解できず見ていたのだが、消防の制服を
 着た人達も集まりだし、てんやわんやの
 大騒ぎになった。騒ぎが沈まるころに
 降ってきた家は港近くの家らしい事、しかも
 林家の親戚で、私のクラスの子の家らしい事。
 嵐が竜巻だった事etc。何ともな事態である。
 又、父たちは降ってきたのが燐家で良かった。
 自宅に降って来たなら、ペチャンコだった
 のでは?等と話していた。燐家のかたずけは
 村中の人達の加勢でアッと言う間に終わった。
 記憶に残ったのは「水の上の霞んだ揺らめき」
 と、しょぱい雨の味。今思えば、運良くケガを
 しなかった事が不思議なのだが、やはり塩味の
 雨以上に記憶には残っていない。


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