連れずれの記

声なき者の叫びを映す(思い上がりのたわ言)

4.5 記憶のカケラのカケラ

2023-09-19 14:25:34 | 夢の中の話
約半年ほど毎日のように,河原を飛びまくっていた。極端に 
 動体視力と身体能力鍛えてしまっていた。弊害は半年以上
 授業に出ていないのがすっかりばれていた。試験の成績
 学業順位は、落ちていなかったので、油断があった。
 或る日 担任が家に来た。家庭の事情など誰にもいわず
 話してなかったので、何をしに来たのかわからなかった。javascript:void(0)

カケラ

2023-09-18 11:02:32 | 夢の中の話
4 記憶のカケラ
 弥生月 雪解けの霊水立ちこめる霧。ガタガタと震え
 漁具を手に、じっと下流の水面を見る。体の震えが止み
 ようやく目の焦点も定まった頃、不気味さを身にまとい
 ゆらゆらと光を遮る様な「影」が 来た!緊張で早鳴る
 胸の動きを、喉の渇きを抑え込むように。ゴクリとする。
 早暁の日課のような事なのだがほかの同級生達はこれを
 知らない。ある日気が付いたら、家にいたのは自分だけ。
 金もなく米びつに僅かな蓄え。貧しさは他人や境遇を
 恨む事さえ許してくれない。13歳の頭で飢えをしのぐ
 手段といえば食い物を手に入れる行動だけだった。幸い 
 漁師の家だけに漁具もあり、術も身に着けていた。時間は
 通学前早朝ならばこの季節、人目も気にならない。それで
 前述の様であるのだが、夢の中のように思い出す。しかし
 宝のような記憶なのだ。

回想1思い出っぽい事

2023-09-12 22:32:05 | 夢の中の話
遠い水平線の先 青い空ちぎれ雲が転々と
 浮かぶのは,帆船。夢なのだろうが、やけに
 リアルでカラーなのだ。意味があるのかは全く
 解らない。普段は忘れているのだが何かの拍子に
 思い出す。TVの影響はないその当時は小学校に
 入学前でカラー放送はなく動画は映画しか
 なかったと思う。それにその当時の映画など皆目
 思い出せず、見た記憶すらない。今なら堂々と
 「海賊王」になる夢だとか言えるのだろうがWね。

思い出っぽい事

2023-09-12 15:05:22 | 夢の中の話
3 竜巻の話1
 小学4年頃の事なのだが、快晴に近い穏やかな日
 だった。漁師の子供たちは一様にイカ(スルメ」の
 加工の手伝いをするのが日課だ。裏に干場があって
 学校帰りにすぐ乾燥したイカを次の段階にする為
 荒縄の干紐から取り込もうとしたとき沖の方から
 港の出入り口付近に向かい風の塊が水面をすべる
 よう近ずくのが見えた。珍しいなという感じで見て
 いたのだがあまりよそ見をしてると怒られるので
 目を離し作業したのだが突然雨のようにぽたぽた
 と、水が落ちてきた。そして周りが暗くなり、
 風が強くなったその時バリバリというような音
 (これはそう聞こえたと思っていただけかも
 知れないが)、一瞬で明るくなり、
 降ってきた雨を舐めたらしょっぱかった。

竜巻の話2
 周りが騒がしくなり、夜漁の為寝ていた
 大人達が起きだした。そして隣りの家に
 集まりだした。 瞬間的嵐が治まり穏やかに
 なったので、離れたところから家の周りや
 燐家の様子を見たが新築二階建てだった
 隣りの家は、3階建てのようになっていた。
 理解できず見ていたのだが、消防の制服を
 着た人達も集まりだし、てんやわんやの
 大騒ぎになった。騒ぎが沈まるころに
 降ってきた家は港近くの家らしい事、しかも
 林家の親戚で、私のクラスの子の家らしい事。
 嵐が竜巻だった事etc。何ともな事態である。
 又、父たちは降ってきたのが燐家で良かった。
 自宅に降って来たなら、ペチャンコだった
 のでは?等と話していた。燐家のかたずけは
 村中の人達の加勢でアッと言う間に終わった。
 記憶に残ったのは「水の上の霞んだ揺らめき」
 と、しょぱい雨の味。今思えば、運良くケガを
 しなかった事が不思議なのだが、やはり塩味の
 雨以上に記憶には残っていない。

回想 2

2023-09-11 19:52:32 | 夢の中の話
回想 2 台風の話 
 誰かに背負われて強風、雨の中自宅裏の海岸を
 ゆっくりゆっくり10トンクラスの漁船が港から
 外海に進んでいく。時代と規模からして洞爺丸
 以降の台風だろうと思う。一隻一隻隊列を
 組んでいるように沖に向かい出てゆく。何とも
 言えぬ不気味な光景だった。周りからは悲鳴の
 ような鳴き声と叫びが聞こえて、深く心に
 刻まれた。