ビックリしましたね!
日本の頭脳が開発したソフトウエアの禁止令。
使用したソフトウエアの入力や変換が正しいかを判断するのは、校正作業の手抜きというのが普通ではないかと・・・
Microsoft 365のWordを使う意義があまりない?。
もともとWordを使わなくてもいい文章のために多用しすぎるのが問題なのかも。
ビジネス文書には、何としても強制入力を強いる「オートフォーマット機能」が、互換性を阻害していませんか。また、そのテクニック披露(構成された)のためMicrosoftのWordを使う理由になっていないかということです。
フォーマットを統一したいのはわかりますが、日本語の文章を書くのに書きにくいのがWordだと思います。Wordや一太郎というワープロソフトの評価をする前に、拡張子「.txt」のテキストエディターで充分なビジネス文が多すぎるように感じます。
読ませるよりも見せるが主体となった資料なら、IllustratorやInDesign等の組版ソフトの方が決め事が正確で使いやすいです。
現在のWordの使い方は、最終仕上げに印刷するためでペーパーレス化にともなう資料のあり方としては再考すべきかもしれません。
PCに特化した考えは古いかも?
最近は、スマホが普及しSNSのメッセンジャーを使ったり、Cloud上同時進行でやり取りできるようになったので、見る機会が少なくはなったが何かよっぽど重要な要件なのかWordファイルをメール添付する人が多かった。
それは、至極迷惑な話で内容といえば、挨拶と時間の確認であったりする。Wordを持っているという優越感なのかビジネスの必須アイテム化したおかげで普及した理由でもあるのかも知れないけど。
その高価すぎるWordやOffice系のソフトのために、安価なWordの互換ソフトが普及し花盛りとなり、その拡張子である「.doxや.docx」を当たり前にして開けないことへの「いじめ」さえあったように思います。
Mac使いの憂鬱
今では、そんな事あるわけないと思うけれど「Mac」を初期の頃から使っていた人は、アンチMicrosoftがいて、俗にいうOffice系のWindowのソフトを嫌っていたのです。
ですから、Apple信望者は、
『「.dox」ファイルなんか添付してくるな!』
となるわけです。(IntelMacになって和らいだとおもいますが、今はARMのM1 MACのCPUを使いはじめたら、また変化が起こるかもしれません。)
まあ、当時のMac使いの人達は、頑固なクリエイター達も多く、中途半端なWordのレイアウトした資料なんて意味をなさずに、メールなら直接テキストで打ち込んだ方がスムーズでした。
一太郎Ver4.3は傑作ソフトだった。
私自身は、MS-DOS時代(何のことという人も多いですね)のワープロの傑作と言われた「一太郎4.3」を使っていてプリンターで印刷する書式を作るのに重宝していました。
しかしです、この日本人が作った日本語ワープロソフトの真価は、そんな所ではないように思います。日本語変換IMEの「ATOK」の存在とキーボードに割り当てたスペースキーを使い、ひらがなを漢字に変換させるという「割り当て」を独自に開発したことだと思います。
今キーボードへ向かい、何の疑問もなく「スペースキー」を打鍵すると漢字が出てくるのは、英文のタイプライターには無い機能です。また、当たり前過ぎて普通になっているリターンキーで確定させるのも、それまでのワープロの所作には無かった行為だと思います。
今では「一太郎」と「ATOK」は、別物として存在していてそれぞれのファンもいますが、最初はこの組み合わせが無ければ、ここまで普及しなかったように思います。
インターネットの創始期に「一太郎6.3」というバージョンが生まれます。「.3(コンマ3)」は、開発メーカーのJUSTSYSTEMにとって何かが起きるYer Upです。これは、まだインターネットブラウザーが確立される前に、ネットに繋がる仕組みを組み込んでいました。(知らない人も多いと思いますがWindows3.1というOSのバージョンです)
圧倒的なシェアに支えられたWordに対抗するのも、一太郎2009が入っているJUST Suiteまでだったと感じます。PCに付属するバンドルソフトに敗れた結果だと思います。また、縦書きや原稿用紙のマス目に文字配列できるなど強さもありましたが、テキストエディターがワープロソフトの機能を実装してきたこともあり、ワープロとエディターとの境目が無くなっていたこともあります。
また、決定的だったのはWord2007までは、一太郎のファイルが変換できる仕様になっていましたがWord2010からその機能なくなったのが大きな点です。
これが、一太郎使用の禁止の根拠になったのかと思います。
「一太郎で送られると困る。Wordを使用してほしい」は本当?
お役人さん達は、民間企業とのやり取りに支障とか言っていますが、一太郎の拡張子「.jtd」とかでやり取りするわけも無く、たとえ一太郎で編集されたファイルでもWord形式で保存するくらいはするでしょう。
それによって、互換性が失われているとすればまったくソフトウエアの基礎知識がないだけですし、もともと民間企業としては、Wordファイルなんかよりテキストファイルで十分済む事だってことも多そうです。
何でもかんでもWordのぶち込んでやり取りすることが悪しき習慣のように感じます。
いっそのこと、ソフトが悪いと言うなら必ず完成形はPDFファイルに変換して確認するとすればレイアウトも崩れず、文字も埋め込みなら「法案ミス」も起きないと思います。
もちろん、校正は必要ですが・・・。
Cloud時代に何を言う。
ここに一太郎2020があります。
Androidのスマホのアプリで「一太郎Pad」があり、ここで入力した文章は、PCと同期して編集ができるようになってます。また、今年度の一太郎2021最新版では一歩進んで、PCで編集した文を、スマホでも編集できる連携ができるように進化しています。
一太郎の肩を持つ訳ではないが、校正してべき書類をその手間が惜しくて、ソフトウエアのバグのような表現を使い断罪するかのような事はいかがなものか。
禁止令というなら、日本語の抜き取りがあったと言われた百度の「クラウドIME」などが経団連に入会していたりするなか、日本の老舗ソフトウエアを除外することに優越感を持つなんてもってのほかです。
Wordの変換への変換は特別な作業なのか?
Wordへの変換には、オープンソース「OpenOffice」をインストールしておくという方法もあります。このソフトに拡張機能「Ichitaro Document Filter」をインストールしておくと、一太郎ファイルを変換してくれます。もちろん確認は必須ですが、そのファイルをWord形式で保存するという方法があります。
Microsoft互換ソフトの中でも低価格でシェアを伸ばしている中国製メーカー「キングソフト」が作る「WPS Office」の「Writer」などでも完全には再現できないです。最初に言ったように「強制入力を強いるオートフォーマット機能」を多く使っている文章は要確認が必要です。
PCにバンドルされていましたが、使っていません。
また、Googleが展開するChrome OSを搭載するChromebookは、Wordはインストールできない訳で、民間企業が今後Windowsだけで仕事をするとは思えません。GoogleでOfice系のアプリと言えば、クラウド上で使う「Googleドキュメント」は、Wordと互換性もあり基本無料で使う事ができます。
今まさに、タブレットやスマホをビジネスユースで使い、iOS・iPadOS、Androidなど独自のOS上で動くのが当たり前の時代です。
Microsoft365というCloud型サービスなら「Google Workspace(G Suite)」が本家で、もっと前に「Googleドキュメント」は存在していて、Word互換性能を含めて民間企業のコストダウンに貢献していました。
Word以外は使わないという発想が「IT経済圏」ですでに遅れを取っているに違いありません。
公文書を扱うソフトウエアは、専門家チームを作って常に精査するぐらいがちょうどよいと思います。
禁止するのではなく、「この場合はこのような使い方をする」ですね。
一太郎のユーザー層は50歳代・60歳代以上というデータがあります。毎年バージョンアップし続けている人の中には、入力の基本となるATOKのためが多く含まれています。一度その変換効率に慣れると手放せなくなります。最近では、Mac・Android・iPhoneを含めてWindowsと共通化を図るのにATOK passport Pro のサブスクの方がすべての環境で互換しているので使っています。
結局のところ、ソフトウエアを丁寧に理解しようという気持ちがない表れだと思います。