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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

国語辞典の異端児だった横組み

国語辞典使ってますか?
 
インターネットは、これまでの社会通年を変えたと言われています。
その中で、辞書と辞典のあり方も変えてしまったかも知れないと思っています。

たとえば、今でも国語辞典などの辞典類、学校などで指定や推薦されて購入しているケースは多いと思います。それを、社会人になっても、あらためて購入することも少なく、学生時代に購入したものを「大切」に使い続けていることも多いと思います。
 
現に私も「漢字なんて増えないよ!」とたかをくくって、長い間使い続けた漢和辞典は「新字源」で事を収めていたこともあります。(※現在の改訂新版は漢和辞典の枠を越えてます)
 
 
パソコンを早くから使い始めた事もあり、CDーROMになった広辞苑などを使ったりして紙の辞書は特に遠ざかっていました。
 
当初ファッション&ライフスタイル雑誌の「CLASSY」に連載された「三浦しをん」著書「舟を編む」が書籍化されてからは辞書に対する考えが少し変わっていきます。
 
それは国語辞書の編纂が長期にわたることや、言葉の用法や意味が時代に応じて変化し生きている、と教えられたからです。
 
パソコンからスマホの検索へ移行した時代に
 
そんな時に現れたのが「集英社 国語辞典」第二版です。これが発売された当時に、辞書の内容としてではなく他の辞書にはない異質の部分に興味が沸いていました。 
 
それが、前代未聞の「横組み版」で構成されています。ただすぐには購入するまでもないかと、ネット時代の「言葉検索」で満足していました。2000年は、ちょうどインターネットの常時接続「OCNエコノミー」を導入した頃なので、辞書代わりにいつでも検索していた覚えがあります。
 
しかし、手元に辞書が必要かなと、2012年頃に再び国語辞典がほしくなって来ました。
 
それは、時代とともに生まれた言葉が10数年のうちに定着したり、従来の使い方では死語になった言葉の意味も時代や若い人達の運用で生まれ変わったものもあります。
 
先ほど、辞書作りには十数年かかると言いましたが、それだけ残っていく言葉、変化する言葉、死語と言われても行き続ける言葉などが集約されているのが国語辞典の「改版」なのだと思います。
 
ちょうど、その頃気になっていた「集英社 国語辞典」の第三版出版される時期となっていました。期待を膨らませて新しい「横組み」の発売を待っていました。
 
ところが・・・。 
 
そのラインナップには入っていません。
 
後から順次発売されるのかとも思いましたが、その様子もありません。PCの時代からスマホの時代になってその字引の高速性も求められなくなって来たのかなとも考えられます。
 
国語辞典が通常の縦組みと横組みの何が違うか、人それぞれだと思いますがキーボードの左横に資料を置く癖があります。
 
 
 
利き手でない左手で辞書を引くとき、縦組みなら「あ行」は下になりますが、横組みなら「あ行」上から順に最後の「ゐ・ゑ・を・ん」となります。これは、英語の英和辞典などと同じアルファベットの「A」が上になり「Z」方向への合理性と一致してくれるのです。
 
「あ」が上か下かの事なんですが、この「手慣れ」の感覚は大事です。
 
そこで、決心しました。「第二版」の古書を購入します!

もしそれをレビューするなら『古い本でしたが使用感がなく大変きれいなものでした』となるくらい状態のよいものでした。ただ長い間保管されていた古本特有の臭いがあります。
 
 
そこで、そんな古本・中古本に出会った時の対処法を実行します。

密閉できるジッパー付きの袋を用意して、「重曹」を粉のまま数枚重ねたティッシュペーパーで適量包みます。
(※ガーゼでもいいですが、重曹の目が細かいので通り抜けてしまう心配があります。また、コーヒーのドリップペーパーに入れてテープで留めてこぼれないようにしてもいいと思います)
 
 
あとは、数日(この辞書の場合一週間くらい)で気になるニオイが無くなります。もう少し強力にするなら、冷蔵庫用の炭入りの消臭剤と併用すると特定のニオイを消す効果がありました。
 
横組みの国語辞典の復活を
 
それよりも、今度出版されるであろう「第四版」では横組版の復活を望みたいところです。
 
本当なら一刻も早くと第三版の改訂版で「横組版」の「第四版」先行販売なんて言うのは身勝手な希望でしょうか?
 
  
最近書店で本を買っても、袋が必要になりました。
 
「テクテクと。イラスト部」のオリジナル「トートバッグミニ」なら、辞書などの厚みのある書籍を買っても余裕です。しかも丈夫です。 
 
 

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