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クリスマスの魔法~その1
夜空に煌めく光
白い息を吐きながら
笑顔で見つめ合う
2人で
いつも優しくしてくれる人に
ありがとうと伝えたいな
大切な人に
気持ちが伝わるといいな
言葉はなくても
温かい気持ちになったら
それがクリスマスの魔法
☆彡*<(* ̄▽)/▽▼▽†Merry X’mas†▽▼▽\(▽ ̄*)>*☆彡
〈譲二〉
譲二「百花ちゃん。クリスマスイブは誰かと約束があるの?」
昨日から聞いてみようと思いつつ、きっかけが掴めなかった言葉を思い切って投げかけてみた。
百花「いいえ…。特に何もないです。両親と暮らしていた頃はいつも家族でお祝いしていたんですけど…」
譲二「そうなんだ。…じゃあ、今年のクリスマスは寂しいね…。もしよかったら…」
一緒にクリスマスのお祝いをしよう…ふたりだけで…。
そう続けるつもりの言葉は伝えることができなかった。
チャイムとともにクロフネのドアが開き、賑やかな声とともにあいつらが入ってくる。
竜蔵「ジョージ! 今年もクロフネでクリスマスパーティをするぞ!」
姿が見える前からリュウの大きな声が響き渡った。
一護「今年もやるのかよ…」
理人「今年は百花ちゃんがいるからね。いつものどんちゃん騒ぎとは違うよね?」
剛史「マスター、今年は鶏の丸焼きとか食べてみたい」
譲二「鶏の丸焼きか…丸焼きは難しいな」
百花「みんないつもクロフネでクリスマスパーティをしてるの?」
春樹「そうなんだよ。といっても俺や一護んちは搔き入れ時だから、25日の夕方にやるんだけどね」
理人「だから、飾り付けとかゲームを考えるのは他の三人の担当なんだよね」
百花「三人? マスターは?」
剛史「マスターの担当は料理」
理人「それで売れ残りのケーキをいっちゃんが持ってきてくれて…」
一護「売れ残りって言うな…。いつも完売するから、あれでも取り分けてあるんだ」
笑いながらハルが引き取る。
春樹「ハイハイ。それで、売れ残った花を俺が持って来るんだよね」
竜蔵「だから、全員何かしら分担してるわけだ。百花も何をするか考えろ」
百花「えーっと、それ以外に必要なことって…」
俺は慌てて口をはさむ。
譲二「百花ちゃんは料理を手伝ってくれるとうれしいな…。いい?」
百花「はい。お願いします」
理人「うわー。マスターばっかり狡い。飾り付けとかゲームを考えるのも大変だから、百花ちゃんに手伝って欲しいのに」
譲二「俺一人だと手が足りなくて寂しいメニューになるかもしれないけど…仕方がないな」
剛史「それは困る」
竜蔵「仕方がない。百花、ジョージを手伝え」
百花「うん。そうする」
百花ちゃんが料理担当を引き受けてくれてよかった。
少しでも一緒に過ごす時間があるのは嬉しい。
その2へつづく