小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
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前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
思わぬ居候~その8
〈百花〉
明里さんのことはひとまず置いて、私はこの間からの小さな悩みを口にした。
百花「譲二さんがクロフネに帰ってきてくれて、一緒に暮らせて…夢みたいに嬉しいんですけど…」
譲二「うん…」
百花「だけど、以前みたいに譲二さんとずっと一緒にいられないのは…ちょっと寂しくて」
譲二「うん…」
百花「自分でも我儘だと思うんですけど…」
譲二「そんなことない…。そんなことないよ…」
譲二さんは私を抱きしめる腕に少し力を入れた。
譲二「もっと一緒にいたいのは俺だって同じだから…」
百花「はい…」
譲二「そうだ。もう少し落ち着いたら、またデートにでかけよう?」
百花「でもいいんですか?この頃、そうでなくてもクロフネの営業は不規則だし、それに明里さんもいるのに…」
譲二「どっちみち不定期なんだから、少しくらい休んでも大丈夫だよ。それに明里だっていつまでもここにいるわけじゃない」
百花「そうなんですか?」
譲二「当たり前だろ? 明里にはさっさと帰ってもらわないと…。明里の旦那の貴志には早く迎えに来いって連絡入れてあるから、週末には出て行ってくれるかもしれないよ」
百花「本当ですか?!」
私の声があまりにも嬉しそうだったからだろう。
譲二さんはクスクスと笑った。
譲二「もしかして、百花ちゃんの元気がない原因は明里だったのかな?」
図星過ぎて、頬が赤くなってしまう。
譲二「そっか…。でも俺はね、明里のおかげで百花ちゃんと同じ部屋で暮らせるようになって、ちょっとラッキーって思ってるんだ」
譲二「長い間、百花ちゃんと離れて暮らしてたから、少しの間でも離れたくない…」
譲二さんはそっと唇にキスをした。
最初は軽く触れるだけのキスだったけど、だんだん深くなっていった。
私はこの前の夜のことを思い出して、体が火照ってきた。
譲二さんも同じ気持ちだったみたいで、唇が離れると、ほーっとため息を吐いた。
譲二「これ以上は限界だな…。また百花ちゃんのことが欲しくなってしまう…」
その9へつづく
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
思わぬ居候~その7
〈百花〉
ノックの音がした。
譲二「百花ちゃん、ココア持って来たよ」
百花「譲二さん!ありがとうございます」
私は急いでドアを開けに行く。
譲二「課題は、はかどってる?」
百花「はい…ちょうど休息しようかなって思ってたところです」
譲二「良かった。ここに置いておくね」
そのまま部屋を出ていきそうな譲二さんを引き止めたくて、声をかけた。
百花「譲二さん」
譲二「ん?」
何気なく振り向いた拍子に譲二さんの頬に前髪がかかる。
その姿が愛しくて…。
私は思わず譲二さんに抱きついた。
譲二「どうしたの?何かあった?」
そう言いながら、譲二さんは優しく抱きしめてくれる。
譲二「今日の百花ちゃん、なんだか少し元気がないね…大学で何かあった?」
いけない…譲二さんに心配させちゃ…。
百花「いいえ。ちょっと難しい課題がでたから、疲れちゃっただけです」
譲二「そっか。大変だけど勉強は頑張らないとね」
百花「はい」
譲二「う~ん…。やっぱりなんだか元気が無いなぁ…」
百花「そんなことないですよ!」
私は慌てて微笑んで見せた。
譲二「ねぇ、百花ちゃん」
百花「はい」
譲二「こっちに帰ってきても、俺は仕事と店で忙しいけど、悩みとか不安なこととかあれば、俺に話して欲しいな」
百花「え?」
譲二「身体は忙しくても、心は百花ちゃんにずっと寄り添っていたいんだ」
百花「はい…」
譲二「だから、なんでそんなに辛そうなのか、俺に話してみて?」
(だけど、明里さんにヤキモチ妬いているなんてこと…言えないよね?)
その8へつづく
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
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思わぬ居候~その6
〈百花〉
夕方大学から帰って来て、クロフネの戸を開けようとしたら、中から楽しそうな笑い声がした。
明里さんの声だ。
ただで置いてもらうのは申し訳無いからとクロフネを手伝ってくれてるのだ。
明里さんの声に混じって、譲二さんの低い声も聞こえる。
私はワザと勢いよくドアを開けると元気よく言った。
百花「ただいまー」
譲二「おかえり、百花ちゃん」
明里「おかえりなさい」
二人とも楽しそうな会話のまま明るく声をかけてくれた。
百花「譲二さん、荷物を置いたら、すぐ下りて手伝いますね」
譲二「いや、百花ちゃんは課題もあるだろうし、夕食まで部屋でいてくれていいよ」
百花「でも…」
譲二「あんまり戦力にはなってないけど、明里もいるしね」
明里「あら、悪かったわね。まだ、慣れてないから仕方ないでしょ」
譲二「慣れるまでいてもらったら、こっちが困るけどね」
2人のテンポの良い会話には入っていくことが出来なかった…。
百花「…」
ボーッと突っ立っている私に、譲二さんはにっこり笑って言った。
譲二「後でココアを持って行ってあげるから、課題をさっさと終わらせておいで」
☆☆☆☆☆
明里さんと譲二さんは幼なじみだから…。
私がハルくんや一護くんたちと仲が良いのと同じように気が合うだけなんだってわかってる。
だけど…二人が楽しそうにしてるのはなんだか気になる。
これって…ヤキモチなんだろうか?
譲二さんが裏切ったりなんかしないってわかってるのに。
だけど…。
譲二さんと明里さんのことばかり考えて、課題に集中できないよ…。
その7へつづく
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
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思わぬ居候~その5
〈譲二〉
明里が夫婦喧嘩してクロフネに転がり込んできた。
夫婦喧嘩の原因。
明里に聞かされた一つ一つのエピソードは他愛もない話ばかりだが、あれだけの量となると、明里なりにそうとう我慢していたと思われる。
百花ちゃんと同じ部屋で寝泊まりできるというのは、俺にとってちょっとうれしいことではあるけど、2人の生活に明里が入ってくるというのはやはり鬱陶しく、出来ればさっさと出て行って欲しい。
そこで、明里の夫の貴志に電話してみた。
奴は俺の小学校時代からの親友でもある。
譲二「やあ、久しぶり」
貴志「明里のこと、ごめんな」
明里が俺のところに泊まっていることはメールで連絡してあった。
譲二「いや、とりあえず百花ちゃんの部屋に泊まってもらっているから」
貴志は深いため息をついた。
貴志「お前もまだ忙しいんだろ? 百花さんとも暮らし始めて間がないのに本当にすまない」
譲二「まあ…明里に振り回されるのはいつものことだからな…それより」
譲二「お前ら大丈夫なのか?」
貴志の話によると、そもそもの喧嘩の原因は、最近貴志が昇進して、部署も変わり仕事が忙しくなったことで、明里とのすれ違いが増えたことらしい。
『すれ違いが増えた』その言葉にちょっとドキッとした。
一緒に暮らし始めたものの、俺たちもそのすれ違いに近い生活をしている。
俺は明里が泣いて訴えた小さなエピソードを伝え、2人でゆっくり話し合うことを提案した。
貴志「そうだな…。だけどここ数日は仕事が忙しくて、そっちに迎えに行けそうもない」
譲二「おいおい。いつまで明里を置いとくつもりなんだよ!」
貴志「すまんな」
ま、俺も仕事に追われていて、人のことは言えないけどな…。
貴志「だけど、今週中にはなんとか時間を作って、明里を迎えに行くから…。それまでなんとか頼む」
譲二「そうだな。明里も今はかっかしてるから、しばらくクールダウンさせたほうが話し合いも上手く行くかもしれないな」
貴志「それまで、お前のとこで預かってくれると俺も安心できるから…。すまないけど、頼むよ」
やれやれ…。
明里には初めて出会った頃から、そしてフラれてからこれだけたっても振り回されてばかりだ…。
それに、何だよ貴志!
『お前のとこで預かってくれると俺も安心できる』なんて…。
俺だって男なんだぞ!
ちっとは嫁の心配しろよ!
その6へつづく
前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。
久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。
『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。
そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。
航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。
だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。
☆☆☆☆☆
思わぬ居候~その4
〈百花〉
今、譲二さんの部屋のベッドに並んで腰掛けている。
譲二「百花ちゃん、ほんとにごめんね」
百花「譲二さんこそ、実家のお仕事もあるのに、私と一緒じゃ疲れますよね」
譲二「俺は百花ちゃんと一緒にいるだけで癒されるから…」
譲二さんはそう言うと優しく抱きしめてキスしてくれた。
☆☆☆☆☆
なぜ、譲二さんの部屋で私が寝ることになったかというと…。
昨夜、明里さんが家出して泊めて欲しいとクロフネに来た。
仕方が無いので、その日はとりあえず、私と同じ部屋に布団をしいて寝てもらった。
譲二さんは「翌日には追い返す」なんて言っていたけど、行くところがない明里さんを追い出すわけにもいかず…。
明里さんは「床の上の布団では落ち着かない」と言い、しばらく譲二さんと言い合いをしたが、結局譲二さんの方が折れた。
そして、クロフネにいる間、明里さんは私の部屋を使い、その間、私は譲二さんの部屋に置いてもらうということになった。
今まで一緒に暮らしてきたけど、部屋は別々だったから、一緒のベッドで寝るのは緊張する。
と言っても、譲二さんはクロフネを閉めてから実家にお仕事に出かけたりするから、譲二さんが眠るのは私が寝付いてからのことが多いけど…。
昼間は私は大学に行ってるし。
譲二さんと離れ離れに暮らしていた頃は一緒に暮らすことが出来さえすれば…と思ってた。
だけど、人間って欲張りだよね。
今は一緒に暮らしているのに、すれ違いばかりなのは寂しい、と思う。
でも、ダメダメ…。
こんな不満をもってちゃ…。
だって、譲二さんはもっと大変なんだから。
その5へつづく