稽古は、立ち稽古に入りました。
劇団によって違うとは思うのですが、
ここ劇団ここからは、立ち稽古になってからの方が面白い!!
今回もそうです。立ち稽古は笑いのオンパレード。
色々考えてきているものをぶつけてきているのがよくわかります。
さて今日は、ちょっと変わった視点でお話しさせていただきます。
先日より、ニーチェの本を読んでおりまして、少し気になった文がありました。
「表現は素直に」
この言葉とっても素敵ですね。
表現にあざとさがあれば、言っていることに作為を感じるけども、
表現が素直なものであれば、それを真摯に受け取って想像力を働かせて取り入れてくれる。
芝居でも同じことが言えるのではないでしょうか?
芝居臭い演技を見てると「芝居してるな~」と作為を感じますが、
素直な演技を見てると「今まさに目の前で生きている」のを素直に受け入れるものではないでしょうか。
自分の演技に自信がないから、「表現しないと(芝居しないと)」ってなるのも作為的ですね。
今まさにここで生きているという自信を持ち、演じることの重要さを改めて感じました。
では、今まさに自分はここに生きていると感じるためにはどうしたらいいのか…?
それは、作品の中での自分の役割はどうなのかということを深く考える必要があります。
役の人物の相関関係も頭に入れ、
自分はどんな生い立ちで、どんな環境で、どんな状態で、どんな息をして生きているのかを計算しないといけません。
自分はこういう人物をしたいというだけではいけないですね。
でもこれを全部しないといけないって考えると面白くありません。
楽しくするには、普段から楽しく想像することが一番だと思います。
突飛なアイデアでも、一度出力してみて、試すのが楽しみですよね。
ああでもないこうでもないと、試行錯誤していくうえで、きっと理想の役の人物に出会えるんだと思うんです。
楽しくしないと出会えないものだと思います。
ぜひ、その理想の人に出会ってください!!