田植え機に乗った元サラリーマン

車中泊旅や探石などを楽しみながら生活の中で感じたこと思ったことなどを気まぐれに書き込んでいます

『旅』と『ニーチェ』

2010-04-22 | 日記
 急に『旅』に出たくなりました。しかしながら、しがないサラリーマンの身ですから、そう簡単には行けません。休暇と先立つものは、そう簡単に手に入りませんから。いつも、行きたい想いだけがつのり、あきらめるパターンを繰り返しています。
『旅』は大好きです。特に、ひとり旅が好きです。
(家族の冷ややかな視線を背中に、出かけてしまいます。)
『旅』は、日常空間から非日常空間へのワープ。『旅』は、日常から非日常への過程。
『旅』の準備、目的地への移動、途中の出来事、出会い、天候などなど、すべてが旅そのもの。
100人いれば、おそらく100様の『旅』があり、100様の『旅』に対する考え方があると思います。
ただし、1,000Km離れたところに行ったとしても、それが『日常』であれば『旅』でありません。私はそう考えています。そう、それは単なる移動にしか過ぎません。
 だから、逆に3歩歩いただけでも、それが「非日常」であれば、それは『旅』なのです。

私は電車通勤を始めました。そこで気がついたのは、電車通勤は、目的地まで自分の時間があるのです。この、時間ないし間をどうにかできないか、考えました。もし、有効に活用できれば、毎日の事ですから、その影響は大きいのです。
そうです。無謀にも、『通勤』を『旅』に変換しようと考えたのです。
もし可能であれば、毎日『旅』が出来るのです。それも、朝晩2回も。
 
 人は、旅する時に、何故移動するのでしょうか。多分、日常から非日常への移動なのでしょう。脳の中の日常を、移動とともに消し去り、目的地に着く頃には非日常で埋め尽くされているのでしょう。
 見たことのない景色をみること
 聞いた事のない音を聞くこと
 感じたことのない感覚をかんじること
     で
脳の中の日常を追い出し、非日常で埋め尽くすのです。
 とすれば、通勤時間を非日常で一杯にすれば、多分それは『旅』になるはずです。
どうすれば、非日常に行けるのでしょう。多分、神様なら一瞬で非日常空間にワープしてしまうのでしょうが、私は、ただの凡人ですからそうは行きません。
 非日常へ誘ってくれる『小道具』が必要です。
私が思いついたのは、人並みに本と音楽でした。
とりあえず、本を買う事にしました。本屋さんで、仕事関係以外の本を自腹で買うのは、何十年ぶりです。
(学生の時、ゼミの先生が一年に一冊岩波新書を読みなさいといったことを思い出しました。本当に一冊も読めませんでした。それがいかに難しいか多分先生は知っていたのでしょう。これから、今までの分を取り戻そうと思います。)
『非日常空間へ誘ってくれる小道具』を買うために、駅ビルの本屋さんに行きました。新刊書売り場の売上ランキング表に目がとまりました。1位 超訳「ニーチェの言葉」。なぜ、難解この上ないと思われる哲学者のニーチェ?が1位。とりあえず手に取りページを開きました。あっという間に、4~5ページ読んでいました。読めました。
本の中に入り込んでいました。非日常空間に。
財布の肥やしになっていた図書カードを初めて使い、購入しました。

 以来、私の通勤時間は、毎日、『非日常空間』です。

 ただし、厄介なのは、『非日常空間』に誘ってくれる『小道具』を探すのが大変なことです。
 また、そろそろ探さなければなりません。


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